入園式から3年…卒園式でみられた成長に涙

そして年長になり、卒園式では賞状を練習通りに受け取り、小学校に入学してからの抱負などをみんなの前で言うことができました。残念ながらコロナ禍で義両親は卒園式に出席はできなかったのですが、入園式でのことを思うと3年間の成長を感じて涙…の出来事でした。ここまで息子を見守ってくれた幼稚園の先生方には本当に感謝しています。
年長になり、卒園式では賞状を練習通りに受け取り、小学校に入学してからの抱負などをみんなの前で言うことができた自閉症息子
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入園式の反省を踏まえて、小学校の入学式のときにはかなり前から「この日には新しい小学校に行って入学式をするんだよ。お友達や先生もたくさんいるけど大丈夫だからね」としつこいくらいに伝えました(笑)。その甲斐あってか、はたまた息子も成長したのか、小学校の入学式は不安定になることなく無事に乗り切ることができました。

今では自分からその日のスケジュールを確認してきます。同じ歳のお友達にくらべてまだまだできないことも多いけれど、息子なりに安心して過ごすために工夫して生活をしているんだな、と成長を感じる日々です。

イラスト/SAKURA
エピソード提供/ちくわ

(監修:鈴木先生より)
ASDのお子さんは大勢の視線や音が気になるので、不安な場合は最後列にいていつでも外へ出られるような工夫が必要です。学校の許可が得られれば、前日に見学してできれば昨年の式のビデオを見せてもらうことで「予習」することができます。先のことを見据えた工夫を重ねることで一つ一つクリアしていけばいいのではないでしょうか。

不安が強いと母子分離も困難ですが、慣れたら少しずつ離れていく配慮も必要です。もともとASDの方は環境の変化に適応しにくい傾向があるので新しい場所へ行く場合は予習するのが一番効果的です。一番いいのは実際にその場所へ行って臭いや雰囲気を味わうことですが、難しければビデオや写真で予習してきちんと具体的に説明してあげることが重要となります。
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コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。

神経発達症
発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。
知的発達症(知的障害)、自閉スペクトラム症、注意欠如・多動症、コミュニケーション症群、限局性学習症、チック症群、発達性協調運動症、常同運動症が含まれます。

※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。

知的発達症
知的障害の名称で呼ばれていましたが、現在は知的発達症と呼ばれるようになりました。論理的思考、問題解決、計画、抽象的思考、判断、などの知的能力の困難性、そのことによる生活面の適応困難によって特徴づけられます。程度に応じて軽度、中等度、重度に分類されます。

ASD(自閉スペクトラム症)
自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。

ADHD(注意欠如・多動症)
注意欠陥・多動性障害の名称で呼ばれていましたが、現在はADHD、注意欠如・多動症と呼ばれるようになりました。ADHDはAttention-Deficit Hyperactivity Disorderの略。
ADHDはさらに、不注意優勢に存在するADHD、多動・衝動性優勢に存在するADHD、混合に存在するADHDと呼ばれるようになりました。今までの「ADHD~型」という表現はなくなりましたが、一部では現在も使われています。

SLD(限局性学習症)
LD、学習障害、などの名称で呼ばれていましたが、現在はSLD、限局性学習症と呼ばれるようになりました。SLDはSpecific Learning Disorderの略。

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