発達障害息子、夜寝る前の癇癪が解消!?「まだ遊びたい!」をスムーズにする秘策とは?

ライター:ゆきみ
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自閉スペクトラム症と構音障害をもつ長男けんと。小学2年生になったばかりの頃、夜に寝る前の準備を始めようとすると「まだ遊びが終っていない!」と癇癪を起こしました。その時のお話を書かせていただきます。

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監修: 初川久美子
臨床心理士・公認心理師
東京都公立学校スクールカウンセラー/発達研修ユニットみつばち
臨床心理士・公認心理師。早稲田大学大学院人間科学研究科修了。在学中よりスクールカウンセリングを学び、臨床心理士資格取得後よりスクールカウンセラーとして勤務。児童精神科医の三木崇弘とともに「発達研修ユニットみつばち」を結成し、教員向け・保護者向け・専門家向け研修・講演講師も行っている。都内公立教育相談室にて教育相談員兼務。

「まだ遊びたい!」寝る前の癇癪の原因は……

寝る準備に入ろうと声をかけると「パズルと本を読むのが終わってない!」と癇癪を起こす自閉スペクトラム症がある息子。
「パズルと本を読むのが終わってない!」と寝る前に癇癪が始まった! 
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現在小学2年生の長男けんとは、自閉スペクトラム症と3歳の時に診断を受けました。
ある日の夜、けんとがごはんを食べ終え、オモチャで遊んでいました。ほどよく遊びの時間をとったあとに「あと5分でおしまいにしようね」と言ってタイマーをセット。けんとも納得していました。

そして5分後……タイマーが鳴り、もうすぐ寝る時間だったので、「歯を磨いて寝る準備をしようね」と私が伝えると、「ボクはまだ、パズルと本を読むのが終わっていないんだ!」と、けんとが癇癪をおこしたのです。
「え? まだそんなにやりたいことがあったの?」と、私はビックリ……。

私はその時、けんととやりたいことの確認や、寝る準備を始める時間などをあらかじめ話していなかったことに気がつきました。もう寝る時間だし、何となく分かると勝手に思い込んでいたのです。
明日からは、けんとが頭の中でやりたいと考えていたことを、事前に確認してみようと思いました。

やりたいことを書き出す作戦! 結果は?

けんとは視覚優位で、文字やイラストなどでスケジュールを伝えると、スムーズに行動できることが多いです。けんとにやって欲しいこと(ハミガキ、お風呂など)と、けんとが寝る前に自分でやりたいと思っていることを全部出し合い、スケジュールをまとめて紙に書き、視覚を使って示すことにしました。
まだ、時間管理が自分ではできないので、寝るまでの残り時間などを考えながら母がタイムスケジュールを管理し、促していくことに。
自閉スペクトラム症がある息子にやって欲しいこと(ハミガキ、お風呂など)と、息子が寝る前に自分でやりたいと思っていることを全部出し合い、スケジュールをまとめて紙に書き、視覚を使って示すことにした母。
けんとにやって欲しいこと(ハミガキ、お風呂など)と、けんとが寝る前に自分でやりたいと思っていることを全部出し合い、スケジュールをまとめて紙に書き、視覚を使って示すことに。
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次の日から早速、相談をして紙に書き出しました。「パズル」「読書」「テレビゲーム」をしたいとのこと。寝る時間を考えて、全部のことをやり終えるために……「15分ずつにしよう」と話し合いました。
タイマーをかけて、鳴ったら紙にチェックを入れ、次のこと。というように順番に行なうと、本人もやりたいことがしっかりできたからなのか、全く怒ることなく、スムーズに寝る準備に入ったのです。

何度か続けていくうちに、15分で終わりたくないことがあったときは、「もっとやりたい」と伝えてくることもありました。その場合は「じゃぁ、読書の時間を5分短くする?」や「読書は明日にして、その時間を使う?」などと、相談をしながらやっていきました。

「やった!」を感じるボード選びを開始

最初は、紙にタスクを書いて、終ったものにチェックを入れて消していく方法や、持っていた電子ボードやホワイトボードを使い、タスクを書いて消していくという方法をとっていました。ですが、続けていくうちに、けんとが自分で「やった!」と簡単にチェックできるものがあるといいなと思い、タスクボードや視覚支援の方法をインターネットで調べてみると、いろいろな種類がありました。
自作のタスクボード案をインターネットで調べるとホワイドボードやマジックテープを使ったものなど、いろいろな種類があることを発見。市販のタスクボードもマグネット型やポーチ型などさまざまなものがあり「いろいろあるなあ、迷う」と言う母。
市販品や自作する方法など、いろいろな種類のタスクボードを発見! 
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・自作のタスクボード一例
■ホワイトボード、マグネットシート、マグネットを購入。マグネットシートを切ってタスクを書き、ホワイトボードに貼る。ボードを「まだ」「できた」エリアに分け、マグネットシートを移動させる。
■タスクが書いてある紙を準備し、ラミネート加工をして、それぞれ切り抜いて、後ろにマジックテープを貼る。マジックテープが貼りつけられるようにしてある台紙に順番に並べ、終ったものを取っていくボード(通っている発達支援施設では、この方法を使っています)。
など。

・市販品のタスクボード一例
■タスクが書いてあるマグネットを貼るボード
■ラミネートされたタスクをマジックテープで貼ってはがしていくボード
■付属の紙にタスクを書き、その紙の入れ替えができるようになっているプラスチック製のボード。数個のタスクを書けるようになっており、それぞれの項目にチェックボタンがついているので、終わったらチェックを入れていきます(タスクの内容を替えたい場合は、紙を交換すれば完了)。
■持ち運びができるポーチタイプのボード

ほかにもタスク管理ができるアプリを使用するなど、いろいろな方法がありました。
次ページ「わが家は市販品をリメイク! きょうだい愛用のボードが完成」

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