制度の最新情報を集める大切さ

このコラムの読者さん(発達ナビユーザー)は小さいお子さんの保護者の方も多く、制度や法律と言われてもいまいちピンとこないかもしれません。
私も子どもが小さかった頃は毎日を過ごすのが精いっぱいでした。幼稚園でトラブル、学校での勉強、友達関係、反抗期、生活リズム、受験、進路、就職etc. 目の前のことの対応に日々追われていました。

でも、振り返ってみると「もう少し早いうちから制度や法律についても気にかけておけば良かった」と思っています。

改正された障害者総合支援法・児童福祉法が2024年4月1日に施行されます。
法律は難しいと感じるかもしれませんが、私たちの暮らしにどんな影響があるかを知っておくと将来への不安は少なからず減るはずです。

改正の内容の一部をざっくり言うと
◆グループホームで暮らしている方がそこを出て、別の暮らし方を希望した場合
 ・2024年3月まで→新居は本人が探す
 ・改定後→入居中のグループホームなどが居住支援(物件探し、一人暮らしで必要な支援の相談など)を行う
といったようなものがあります。
<参考>厚生労働省 障害者総合支援法等の改正について
https://www.mhlw.go.jp/content/12601000/001041541.pdf
また、障害のある子どもの就労に関しても、令和7年10月に新たな就労選択支援が施行される見込みだそうです。
これは現在中学3年生の子どもからが対象ですので、当てはまる方は注視が必要です。

情報はどこで入手する?

地元に根づいたママ友同士の情報はときにとても有益ですが、法律や制度についての最新情報が話題に上がることは少ないかと思います。では、それらの情報収集はどこでしたら良いでしょうか。

特別支援学校であれば学校やPTA主宰の勉強会などでも情報は得ることができますし、親の会(手をつなぐ育成会)の広報誌などでも最新情報が手に入ります。企業が主宰する講演会などに参加するのも良いかもしれません。
<参考>全国手をつなぐ育成会連合会 (zen-iku.jp)
http://zen-iku.jp/

人との繋がり、ネットワークを

制度が充実したからといって、すべてを行政や支援者に丸投げして任せてしまうことがないよう私は心掛けています。なぜなら人との繋がりが希薄になってしまうからです。

制度や支援を理解し上手く利用することで、親の私自身の心にも余裕が生まれ、子どもに対しておおらかに接することができるようになったのは事実です。

でも親にはできなくて支援者にはできることがあるように、親だからこそできること、親にしかできないこともきっとあると思うのです。
“親も支援者もワンチーム”といったぐらいの気持ちでお互い素敵な関係が築けたなら、そのネットワークはきっと親がいなくなった後も子どもを支え、守ってくれると私は考えています。
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