幼稚園参観で突然立ち上がった自閉症娘にヒヤヒヤ!「こんな時に"こだわり"発動⁉︎」先生や保護者の反応は…
ライター:荒木まち子
子どもの普段の様子を見ることができる参観日におきたある出来事。
成長していたと思っていたわが子の想定外のアクションに驚く私。
でもその時、過去に私が経験してきた“障害のある子どもの親のいたたまれない思い”は“昇華”され……
監修: 初川久美子
臨床心理士・公認心理師
東京都公立学校スクールカウンセラー/発達研修ユニットみつばち
臨床心理士・公認心理師。早稲田大学大学院人間科学研究科修了。在学中よりスクールカウンセリングを学び、臨床心理士資格取得後よりスクールカウンセラーとして勤務。児童精神科医の三木崇弘とともに「発達研修ユニットみつばち」を結成し、教員向け・保護者向け・専門家向け研修・講演講師も行っている。都内公立教育相談室にて教育相談員兼務。
東京都公立学校スクールカウンセラー/発達研修ユニットみつばち
幼稚園の参観日
私には発達障害がある24歳の娘がいます。これは、娘が幼稚園の頃のエピソードです。
娘が通っていた幼稚園では一年に一度の『発表会』とは別に、年に数回、親が保育の様子を見学する『参観日』がありました。ステージ上で決まった演目を披露する『発表会』とは違って、参観日では子どもたちの普段の様子を見ることができます。
内容は園庭での運動遊びや、七夕やハロウィンなどの季節のイベントの準備の様子など、クラスによってさまざまでした。
娘が通っていた幼稚園では一年に一度の『発表会』とは別に、年に数回、親が保育の様子を見学する『参観日』がありました。ステージ上で決まった演目を披露する『発表会』とは違って、参観日では子どもたちの普段の様子を見ることができます。
内容は園庭での運動遊びや、七夕やハロウィンなどの季節のイベントの準備の様子など、クラスによってさまざまでした。
娘が年長のとき
その日の参観は主に室内での保育の様子の見学でした。
子どもたちは輪になって椅子に座り、先生のピアノ演奏に合わせて歌っていました。それはよく耳にするポピュラーな歌で、みんな楽しそうに歌っていましでした。
歌が終盤にさしかかった時、娘がおもむろに立ち上がりました。
子どもたちは輪になって椅子に座り、先生のピアノ演奏に合わせて歌っていました。それはよく耳にするポピュラーな歌で、みんな楽しそうに歌っていましでした。
歌が終盤にさしかかった時、娘がおもむろに立ち上がりました。
入園前から療育にも通い、年少の時に比べ成長していた娘。
それでもやはり娘は周りの子どもに比べると成長がゆっくりでしたし、障害特性でもある『こだわり』もあったので、私はドキっとしました。
それでもやはり娘は周りの子どもに比べると成長がゆっくりでしたし、障害特性でもある『こだわり』もあったので、私はドキっとしました。
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予想外の展開
立ち上がった娘は、本来その歌にはない“3番の歌詞”を歌いだしました。先生は驚く様子もなく、娘の歌に合わせてピアノを弾き続けています。
思い返せば入園前は、娘が集団でのお遊戯をするなんて夢のまた夢でした。親子で参加したリトミック体操には頑として参加しませんでしたし、お友達と一緒に行った音楽教室の体験レッスンでは、講師の意図するルールが理解できず、入会を断られたこともありました。
でも療育センターや幼稚園に通ううちにお遊戯も好きになり、集団での活動もできるようになっていました。
思い返せば入園前は、娘が集団でのお遊戯をするなんて夢のまた夢でした。親子で参加したリトミック体操には頑として参加しませんでしたし、お友達と一緒に行った音楽教室の体験レッスンでは、講師の意図するルールが理解できず、入会を断られたこともありました。
でも療育センターや幼稚園に通ううちにお遊戯も好きになり、集団での活動もできるようになっていました。
ウチの子、他の子とちょっと違う…?紙芝居も体操にも興味がなかった2歳の娘
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