年長発達グレー息子、登園渋りの原因は「ゲーム」。毎朝トイレに立てこもり号泣、与えるのが早すぎた!?

ライター:keiko
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しのくんは発達障害グレーゾーンの男の子です。
今回はしのくんが5歳頃の、保育園の行き渋りとゲームのお話です。

監修者鈴木直光のアイコン
監修: 鈴木直光
筑波こどものこころクリニック院長
1959年東京都生まれ。1985年秋田大学医学部卒。在学中YMCAキャンプリーダーで初めて自閉症児に出会う。同年東京医科歯科大学小児科入局。 1987〜88年、瀬川小児神経学クリニックで自閉症と神経学を学び、栃木県県南健康福祉センターの発達相談で数々の発達障がい児と出会う。2011年、茨城県つくば市に筑波こどものこころクリニック開院。

年長で突然の保育園行き渋り。原因は「ゲーム」だった!

しのくんは発達障害グレーゾーンの男の子です。しのくんは1歳から保育園に通っていますが、年長になるまで保育園の行き渋りはしたことがありませんでした。
1歳から保育園に通っているが、行き渋りすることはなかった
1歳から保育園に通っているが、行き渋りすることはなかった
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しのくんが年長になるまでは、朝起きてから保育園に行くまでの間、テレビで幼児番組を見るのが日課でした。しかし、だんだんインターネットの動画のほうが楽しくなってしまったようで、いつの間にか私のスマートフォンを勝手に操作して、テレビを見ずに動画を見るようになっていました。しのくんは、特にゲームの実況動画がお気に入りのようでした。

そして、年長のクリスマスに、サンタさんにゲーム機をプレゼントされたことにより、ゲームで遊ぶことにもドはまりしたしのくん。この動画とゲームの存在によって、今までは行き渋りをしたことがなかったのに、クリスマス以降激しい行き渋りをするようになってしまったのです!
ゲームや動画に夢中になり、登園時に激しい行き渋りをするように
ゲームや動画に夢中になり、登園時に激しい行き渋りをするように
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毎朝トイレに立てこもり、大泣きするように……

毎朝トイレに立てこもり、「ママと一緒にいたい」と大泣きするしのくん
毎朝トイレに立てこもり、「ママと一緒にいたい」と大泣きするしのくん
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登園前にトイレに鍵をかけて立てこもり、泣きながら「ママと一緒にいたい」と言ったり、寝る前に明日は保育園があるのか確認してくるようになりました。

どうやら、しのくんは「保育園を休んだら、家でゲームしたり動画見たりできる!」と覚えてしまったようで、この頃は保育園に連れていくのがとても大変でした。

大泣きしたままのしのくんを先生に引き渡し、逃げるように仕事に行っていました……。
泣き叫ぶしのくんを保育園の先生に託して、逃げるように出勤していた
泣き叫ぶしのくんを保育園の先生に託して、逃げるように出勤していた
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ゲームデビューは早すぎた?でもメリットもあって……

私は、こんなことならサンタさんにゲームを頼むんじゃなかったと思う一方で、ゲームには良い面もあると感じていました。

例えば、しのくんは年長になっても、時間の概念が良く分かっていませんでした(同級生の中にはすでに曜日などもしっかり分かっているお子さんもいました)。しかし、ある育成シミュレーションゲームをやるようになってから、「1年は12ヶ月あるんだよね!」などと言うようになり、時間の流れがよく分かるようになったのです。

数の概念もあやふやなところがありましたが、ゲームの中でアイテムを売買することで、お金のことも理解できるようになりました!
また、おばあちゃん(私の実母)がゲーム好きなので、実家に行くとおばあちゃんと一緒に遊んで、ゲームの中で協力することなどもできるようになりました。

ゲームで学べることもあるし、しのくん自身の息抜きにもなるので、厳しく制限したくはないな……という思いと、これから小学校に上がるというのに、夢中になりすぎて学校に行けなくなるのでは……という思いがせめぎ合い、さじ加減のが難しさに悩んでいました。
ゲーム好きの祖母と、ゲームの中で協力しながら一緒に遊んでいる
ゲーム好きの祖母と、ゲームの中で協力しながら一緒に遊んでいる
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