進路の話を拒む中3のわが子に募る不安……「あえて保護者以外の人がサポートして」と言われた理由 

ライター:発達ナビPLUS
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まとまった休みが取れる夏休みの間に、進路を考えるお子さんも多いかと思います。

一方で、反抗期などさまざまな理由で、進路や勉強について親子で話し合いができないというご家庭もあるかもしれません。
発達ナビPLUS会員の保護者Aさんも、SDL(限局性学習症)グレーゾーンのお子さんと進路について話ができず悩んでいたそうです。
今回は、そんなAさんがどのようにお子さんに声掛けしたり、進路や学習についてサポートしたりしたのか、ストーリー仕立てでご紹介します。

目次

反抗期?自信のなさ?親子で進路についての相談ができないもどかしさ

反抗期?自信のなさ?親子で進路についての相談ができないもどかしさ
反抗期?自信のなさ?親子で進路についての相談ができないもどかしさ
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学校見学なども始まり、進路について話し始めるご家庭も多い時期かと思います。しかし、なかなかお子さんが話し合えないというご家庭もあるかもしれません。
お子さんの態度の背景には、反抗期や勉強がうまくいっていない自信のなさや、あるいは登校のリズムが整っていないお子さんの場合、将来について考えることへの不安が関係していることもあります。

いずれにしても、進路を考えるうえで大切なのは「お子さんと一緒に決めること」です。
どれだけ周囲が「子どものために」と思っても、通い続けるのはお子さん本人であるため、本人の納得なしには通い続けることが難しくなる心配があります。

では、なかなかわが子が話し合いに応じてくれない場合はどうすればいいのでしょうか?
今回は、実際にお子さんとの進路の話し合いに悩まれたという、発達ナビPLUS会員の保護者Aさんのサポート方法をご紹介します。

進路の話しを拒むわが子に募る不安。「今すべきこと」の整理で、確かな一歩を踏み出せた

●Aさん(仮名)
<お子さん>
・中学3年生
・SDL(限局性学習症)グレーゾーン
※SLD(限局性学習症)は、学習における技能に困難さがみられる発達障害の一つです。読むことやその内容を理解することの困難さ、書くことの困難さ、数の理解や計算をすることの困難さなど大きく3つの分類があります。

<お悩み>
・書くことに時間がかかり成績悪化
・思春期に入ってからコミュニケーションがとりづらくなった
・進路についての話し合いを拒否

受験の心配は「うるさい!」で一蹴される。思春期の娘との関わり方に悩む毎日

今年中学3年生になる娘は、進路の話題を出すと部屋にこもったり「うるさい!」と反抗し、全く話し合いをしてくれませんでした。
本人は医療機関で「SDL(限局性学習症)グレーゾーン」を指摘されており、書くことに特に時間がかかるため、中学1年生あたりから成績も下降気味。
勉強に自信がないからか、もしくは進路について不安があるからか……受験の話題を持ち出すとすぐに機嫌が悪くなります。夫に相談しても「本人が困ったらやるようになるんじゃない?」と我関せずの対応。

私だけが焦ってばかりで、当の本人には取り付く島もなく、夫も頼りにならない。娘を放っておくわけにもいきませんが、とはいえどのように本人と話したらいいか全く分かりませんでした。
小学校とは大きく異なる中学高校の進路選択
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専門家からのアドバイスで「今すべきこと」の整理ができた

そんな時に、「専門家に直接子育て相談できる」という発達ナビPLUSのサービスを知り、藁をもすがる気持ちで相談。

厳しい回答が来たらどうしようとドキドキしていたのですが、私の不安に寄り添いつつ、とても現実的なアドバイスをいただきました。
・進路を話し合う際のポイント
・子どもの気持ちを聞くコツ 
・合理的配慮の求め方
など、正直こんなにいろいろ書いてくれるのかと驚いたほどです。

なかでも、「進路を話し合う際は、お子さん自身の将来の目標から逆算することが大切」というアドバイスはとても勉強になりました。
目の前の受験をどう乗り切るか?だけを考えていて、「娘が将来どうしたいか」「高校で何を学びたいと思っているのか」の視点が抜けていることに気づき、これから何をしたらいいか状況が整理できました。

また、肝心の娘との話し合いの方法については、「思春期だからこそ保護者とやり取りすることでうまくいかないこともある。保護者以外の人との相談先を広げることが大切」というアドバイスもありました。
家庭だけで何とかするのではなく、外部の人と連携する方法は自分だけでは思いつかなかったと思うので、相談して本当によかったと感じました。
思春期は関わり方を見直すタイミング?
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モヤモヤした日々から一歩先に進めたのは「わが家専用のアドバイス」だったからこそ

その後、スクールカウンセラーと娘が面談し、「行きたい高校はあるけど合格できる自信がない」と娘が打ち明けたことから、受験勉強に不安があることが分かりました(やはり、娘は親にはなかなか言い出しにくかったようでした)。
全く話し合いができない状況だったので、ここで初めて娘の気持ちを知ることができ、一気に肩の力が抜けたのを覚えています。

同時に、アドバイス通りに、学校の先生にも学習についての合理的配慮をお願いしました。
先生からは、「これらの配慮が娘さんに合うようであれば、志望校の高校にも、受験や入学後の合理的配慮として求めるよう連携しましょう」と心強い言葉もいただきました。
合理的配慮の例
合理的配慮の例
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それから、私が学校にいろいろと掛け合っているのを知り、娘もだんだん心を開いてくれるようになって、今では勉強についての不安や愚痴などを吐き出してくれるようになりました。

やはり、支援の専門家の先生に相談することで、自分では思いつきもしない解決方法を教えてくれるので、一人で悩んでいないで早めに相談するのが一番いいなと思いました。

わが家専用の具体的なアドバイスをいただける機会はそうないので、本当に貴重な機会だと思います。
また、心理士や作業療法士(OT)、理学療法士(ST)、大学の教授など、さまざまな専門家の先生が在籍しているので、相談内容に適した専門家が回答をくれるのも魅力です。一般的には、悩みごとにいろいろなカウンセリングを渡り歩くことになると思います。

今は受験勉強に向けて頑張っているところですが、今後の高校生活での困りも、発達ナビPLUSや外部機関と一緒に乗り切っていきたいと思います。

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発達ナビPLUSは、ご家庭での子育ての「どう対応すればいいのかな?」「誰かに相談したい」といった悩みをオンラインでサポートするサービスです。
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今、子育てに悩みごとがある方、お子さんの理解を深めてより良い関わり方をしたい方は、ぜひ発達ナビPLUSのサイトをご覧になってみてください。

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(コラム内の障害名表記について)
コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。

SLD(限局性学習症)
LD、学習障害、などの名称で呼ばれていましたが、現在はSLD、限局性学習症と呼ばれるようになりました。SLDはSpecific Learning Disorderの略。
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