発達障害娘、親への借金返済開始!休職を経て就労継続支援A型事業所に転職した彼女の変化
ライター:荒木まち子
以前私は、コラムで娘が休職中に課金で生活費を使い果たしてしまったことを書きました。
今回はそれから娘がどうなったのかをお話ししたいと思います。
監修: 渡部伸
行政書士
親なきあと相談室主宰
社会保険労務士
慶應義塾大学法学部卒後、出版社勤務を経て、行政書士、社会保険労務士、2級ファイナンシャルプランニング技能士などの資格を取得。現在、渡部行政書士社労士事務所代表。自身も知的障害の子どもを持ち、知的障害の子どもをもつ親に向けて「親なきあと」相談室を主宰。著作、講演など幅広く活動中。
親なきあと相談室主宰
社会保険労務士
娘が両親(私たち)に借りた生活費の返済は『無利息の出世払い』
発達障害がある娘は高等特別支援学校後、特例子会社に勤めていましたが、4年たった頃メンタル面の不調から休職。
休職中、収入がないにもかかわらず、娘は買い物や携帯電話の課金でひと月に数十万円使ってしまいました。それまでの貯蓄も使い果たしてしまったので、グループホームへの支払いや生活費はしばらくの間は私たち親が立て替えることになりました。
休職中、収入がないにもかかわらず、娘は買い物や携帯電話の課金でひと月に数十万円使ってしまいました。それまでの貯蓄も使い果たしてしまったので、グループホームへの支払いや生活費はしばらくの間は私たち親が立て替えることになりました。
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その際、パソコン作業が得意な娘自身に『返済は利息なし。収入が安定したら返す』という、いわゆる出世払いの借用書をつくってもらいました。
娘の転職と就活
その後も復職の兆しが見えず、彼女は昨年の春に6年間勤務した特例子会社を退職しました。
高等特別支援学校在学中の就職活動には学校の先生や親が関わりましたが、現在はグループホームに入居し世帯分離しています。そのため、娘の退職・転職は、これまでチームで彼女を支えてきた相談支援センター相談員やハローワーク、ジョブコーチなどの支援者の方々がサポートしてくださいました(親はノータッチ)。
高等特別支援学校在学中の就職活動には学校の先生や親が関わりましたが、現在はグループホームに入居し世帯分離しています。そのため、娘の退職・転職は、これまでチームで彼女を支えてきた相談支援センター相談員やハローワーク、ジョブコーチなどの支援者の方々がサポートしてくださいました(親はノータッチ)。
『障害特性に合った職種』のイメージ
面接と一週間の職場体験を経て、娘は就労継続支援A型事業所に通うことが決まりました。
仕事内容はパソコンを使った事務業務や動画編集業務、通販商品の検品梱包作業など多岐にわたります。どうやらそれが娘には魅力的だったようです。
「ASD(自閉スペクトラム症)にはルーチンが落ち着く・臨機応変が苦手という特性があるため、一日中同じ作業を繰り返す仕事が合っている」とイメージしがちですが、娘の場合は違っていました。
思い返すと、高等特別支援学校在学中の職場実習で、パソコン検定の資格を持つ娘が企業のパソコンでの文字入力業務を行った際「一日中ずっとパソコンでの入力作業をし続けるのは嫌だ」と言っていたことがありました。
娘のパソコンの知識や技術は、優れていると思います。でも「コミュニケーションは苦手だけど、人が好きで常に人と関わりたい」と思っている娘にとって、一日のほとんどの時間を一人でパソコンに向かうような職場は合わないようです。
パソコン作業中心の職場でも文字入力だけでなく動画編集や、通販の検品梱包作業なども行う就労継続支援A型事業所に通えることになり、娘は「人気がある事業所だから、採用されて良かった」と言っていました。
今回は、自身が働きたいと願った職場ということもあり、娘はその後休むこともなく仕事を続けています。
これは娘の意思だけではなく
・数年の付き合いの間に支援者の方が娘の性格や特性、好きなことや得意なことを十分に理解したうえで、娘に合いそうな業務内容の事業所を選んでくれた
・事業所の方も娘の課題点を把握し、それも含めた支援してくれている
おかげだと私は思っています。
仕事内容はパソコンを使った事務業務や動画編集業務、通販商品の検品梱包作業など多岐にわたります。どうやらそれが娘には魅力的だったようです。
「ASD(自閉スペクトラム症)にはルーチンが落ち着く・臨機応変が苦手という特性があるため、一日中同じ作業を繰り返す仕事が合っている」とイメージしがちですが、娘の場合は違っていました。
思い返すと、高等特別支援学校在学中の職場実習で、パソコン検定の資格を持つ娘が企業のパソコンでの文字入力業務を行った際「一日中ずっとパソコンでの入力作業をし続けるのは嫌だ」と言っていたことがありました。
娘のパソコンの知識や技術は、優れていると思います。でも「コミュニケーションは苦手だけど、人が好きで常に人と関わりたい」と思っている娘にとって、一日のほとんどの時間を一人でパソコンに向かうような職場は合わないようです。
パソコン作業中心の職場でも文字入力だけでなく動画編集や、通販の検品梱包作業なども行う就労継続支援A型事業所に通えることになり、娘は「人気がある事業所だから、採用されて良かった」と言っていました。
今回は、自身が働きたいと願った職場ということもあり、娘はその後休むこともなく仕事を続けています。
これは娘の意思だけではなく
・数年の付き合いの間に支援者の方が娘の性格や特性、好きなことや得意なことを十分に理解したうえで、娘に合いそうな業務内容の事業所を選んでくれた
・事業所の方も娘の課題点を把握し、それも含めた支援してくれている
おかげだと私は思っています。
こだわりを絶対に崩さない我が子は、熱が出た日でさえ…