さまざまな通信制高校と広がる可能性
特別支援学校の先生とも積極的に情報交換を行いました。特にありがたかったのが、通信制高校合同説明会のお知らせでした。大きな会場で多くの通信制高校が集まって、ブースでの個別相談を受け付けてくれます。希望していた学校や、なかなか情報の集まらない学校について直接お話を聞くことができました。発達障害などの特性がある生徒に配慮して特別支援の資格を持つ先生がいる学校や、起立性調節障害がある生徒のために午後から授業を行う学校、カウンセラーなどのメンタルサポートが充実した学校など、通信制高校もさまざまなニーズに柔軟に対応していて、「息子も高校に進学することができるかもしれない」と希望を持つことができました。
各学校での個別相談、合同説明会にと奔走した数ヶ月間でしたが、年内には志望校を2つに絞ることができました。そしてその2校に、最後は息子と一緒に個別相談に行くことになりました。
各学校での個別相談、合同説明会にと奔走した数ヶ月間でしたが、年内には志望校を2つに絞ることができました。そしてその2校に、最後は息子と一緒に個別相談に行くことになりました。
「学校をあきらめたくない」、息子の願いを叶えるために
こうして、息子の進路は一気に通信制高校を目指すことになりました。「学校をあきらめたくないねん」と言った息子の言葉を聞いて、なんとしてでも息子が行ける学校を見つけてあげたいと思い、駆け抜けた数ヶ月間でした。
不登校の子どもは、けっして学校に行きたくない訳ではないのです。中には行きたくないという子もいますが、学校に行きたくても、教室や通学方法に不安があったり、自身の特性や体調、先生や友人との関係、授業や行事などの心配、集団生活での憂慮や同年代とかけ離れた生活を送っていることの焦りなど、言葉に表せない恐怖と日々戦っています。
通信制高校は、そのような不安の中にいる子どもたちを支えてくれる、新たな選択肢だと思います。
不登校の子どもは、けっして学校に行きたくない訳ではないのです。中には行きたくないという子もいますが、学校に行きたくても、教室や通学方法に不安があったり、自身の特性や体調、先生や友人との関係、授業や行事などの心配、集団生活での憂慮や同年代とかけ離れた生活を送っていることの焦りなど、言葉に表せない恐怖と日々戦っています。
通信制高校は、そのような不安の中にいる子どもたちを支えてくれる、新たな選択肢だと思います。
執筆/花森はな
(監修:初川先生より)
特別支援学校中等部にうまく適応できず、その後の進路で悩まれる中で通信制高校について知り、検討したエピソードをありがとうございます。不登校生徒向けの高校は地域によってもさまざまですが(不登校生徒に合う公立高校のあり方はぜひ都道府県ごとの状況をお調べください)、昨今、通信制高校やサポート校について注目が集まっている印象もありますね。今回、花森さんが調べながら気づかれたように、通信制高校はさまざま特色を持っています。また、サポート校を利用する場合には学費が約2倍(通信制高校とサポート校との2つ分かかる)ことなど、大事なご指摘がありました。個人的には、スクーリングの日数に関してや、学習に関する質問をどのように取り扱うのかといったところもぜひ確認してほしいと感じるところです。今後高校進学をされるお子さんに関しては、見学・体験を通して、本人が気に入る高校が見つかるといいなと思います。
特別支援学校中等部にうまく適応できず、その後の進路で悩まれる中で通信制高校について知り、検討したエピソードをありがとうございます。不登校生徒向けの高校は地域によってもさまざまですが(不登校生徒に合う公立高校のあり方はぜひ都道府県ごとの状況をお調べください)、昨今、通信制高校やサポート校について注目が集まっている印象もありますね。今回、花森さんが調べながら気づかれたように、通信制高校はさまざま特色を持っています。また、サポート校を利用する場合には学費が約2倍(通信制高校とサポート校との2つ分かかる)ことなど、大事なご指摘がありました。個人的には、スクーリングの日数に関してや、学習に関する質問をどのように取り扱うのかといったところもぜひ確認してほしいと感じるところです。今後高校進学をされるお子さんに関しては、見学・体験を通して、本人が気に入る高校が見つかるといいなと思います。
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(コラム内の障害名表記について)
コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。
神経発達症
発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。
知的障害(知的発達症)、ASD(自閉スペクトラム症)、ADHD(注意欠如多動症)、コミュニケーション症群、LD・SLD(限局性学習症)、チック症群、DCD(発達性協調運動症)、常同運動症が含まれます。
※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。
ASD(自閉スペクトラム症)
自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。ていましたが、現在はSLD、限局性学習症と呼ばれるようになりました。SLDはSpecific Learning Disorderの略。
コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。
神経発達症
発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。
知的障害(知的発達症)、ASD(自閉スペクトラム症)、ADHD(注意欠如多動症)、コミュニケーション症群、LD・SLD(限局性学習症)、チック症群、DCD(発達性協調運動症)、常同運動症が含まれます。
※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。
ASD(自閉スペクトラム症)
自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。ていましたが、現在はSLD、限局性学習症と呼ばれるようになりました。SLDはSpecific Learning Disorderの略。
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