「課金したい!」が止まらない息子へのわが家の対策は?

「課金したい!」が止まらない息子にグラフを使った見える化でどれくらいお金が減ったか説明
「課金したい!」が止まらない息子にグラフを使った見える化でどれくらいお金が減ったか説明
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ゲーム、課金欲を抑えられないY。どうすればいいか頭を悩ませた結果、視覚優位の彼にとってグラフが有効ではと思い当たりました。それまでは「お金の減り」を視覚化するために出納帳を使っていましたが、見えるのは数字だけ。これにさらにグラフを導入することで分かりやすくなると思うのです。
さっそくグラフ化を続けていますが、心なしか前よりは落ち着いてくれたような……。これからも継続していきたいと思います。

発達障害のある息子たちに「お金」について伝えたい

私自身、普段の買い物はほぼキャッシュレスで、現金に触れる機会も減ってきています。子どもたちは、もっと現金に触れることが少なくなっていくでしょう。「お金」という実態が昔よりも捉えづらくなっている今、特性のある息子たちが「お金」を学ぶハードルは高くなっているのかもしれません。

それでもお金について学ぶことは、将来自立するためにも必要な力です。ファイナンシャルプランナーなどに相談して適切な金銭教育を模索しながら、根気強く向き合っていきたいと思います。

そしてやはりお年玉や誕生祝いが現金1万円というのは我が家にとっては大きすぎると思うのです……。勇気を振り絞って「誕生祝いは図書カードにしていただけませんか?」とお願いしようと思っています。正直、気まずさもあります。でも、子どもたちの成長のためには必要なステップだと信じています。
イラスト/志士ノまる
エピソード提供/tom

(監修:室伏先生より)
お子さんへの金銭教育について共有くださり、ありがとうございます。お小遣い帳の導入とグラフによる視覚化、お小遣い制度とそれに伴うルール作りなど、具体的に共有してくださって参考にしたい保護者の方がたくさんいらっしゃるのではないかと思います。さまざまな工夫をされて根気強く向き合われるご家族のお姿、とても素晴らしいです。

ゲームの課金は特に現物として物が増えるわけではないので、大人でもお金を使った実感がしにくいこともあり、制限が余計に難しいかもしれませんね。また、キャッシュレスの生活が中心となり、家族が意識的に伝えていかなければ、普段実際に手にしているもの、食べているものの値段を経験する機械が減ってしまっているかもしれませんね。

現金でのお小遣いは、金銭感覚を育てるという意味でとても有意義なものだと思います。さらに、自分が欲しいものだけでなく、生活に必要なものの金銭感覚を身につけたり、やりくりすることを身につけるための方法として、お買い物をお願いするというのも有効な一つの手段かもしれません。例えば、これとこれを買ってお会計して残った分はお小遣いにする、買い物の内容をみて合計金額を当てるゲームのようにして楽しむ、などです(年齢や特性によって工夫が必要かもしれません)。私たちも、特性のあるお子さんへの金銭教育について、考えていきますね。
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(コラム内の障害名表記について)
コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。

神経発達症
発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。
知的障害(知的発達症)、ASD(自閉スペクトラム症)、ADHD(注意欠如多動症)、コミュニケーション症群、LD・SLD(限局性学習症)、チック症群、DCD(発達性協調運動症)、常同運動症が含まれます。
※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。

ASD(自閉スペクトラム症)
自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。


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