次女が一人で登校するようになったきっかけ

そんな中、次女が一人で登校するようになったきっかけは、私の寝坊でした。
母の朝寝坊で事態が急転!?
母の朝寝坊で事態が急転!?
Upload By まりまり
朝に大寝坊をしてしまい、「このまま次女を送って行ったら確実に仕事に間に合わない……!」となり、次女に一人で行けるか聞いてみたところ、少し戸惑った様子でしたが了承してくれました。

こうして5か月ぶりくらいに、次女は一人で学校へ行くことになりました。翌日の朝、一緒に登校しようと次女を誘うと、「大丈夫、一人で行ける」とここで急に付き添い登校が終わりを告げることになりました。

その後…

最初は、イライラしていた私に気を遣っているのかな?無理してないかな?と思い、何度か次女と話し合いましたが、「もう大丈夫」と。
突然終わりを告げた付き添い登校。母には少し戸惑いも……
突然終わりを告げた付き添い登校。母には少し戸惑いも……
Upload By まりまり
ストレスを感じながらも運動会を無事にやり遂げ、その後も現在まで一人で登校を続けています。

たまたまの無理やりなきっかけでしたが、次女の気持ちを切り替える良い機会になったようでした。このきっかけがなかったらいつまで付き添っていたのか、何をきっかけに変化が訪れていたのかは全く分かりませんが、なにかしら良いタイミングだったのかもしれません。

人生ではじめて、寝坊して良かったと思いました!
執筆/まりまり
(監修:初川先生より)
付き添い登校の終わりについてのエピソードをありがとうございます。五月雨登校や付き添い登校は、まりまりさんも書かれているようにいつまで続くんだろうか……と大人が焦ったり、途方に暮れたりすることもあると思います。朝は大人も子どもも気持ちに余裕がないことが多く(だって、これから長い一日が始まるので、よほど楽しみであれば別ですが、そうでないなら、おっくうな気持ちがあることも多く、ましてや行きたくないなぁという気持ちがあるとなおのこと。そして大人の場合仕事は責任が伴うので時間を気にする度合いが高まりますね)、落ち着いている時なら話し合えることも、ついとげとげイライラつんつんしてしまうこともあるでしょう。

さて、次女さんの場合には、まりまりさんが予期せぬ大寝坊をしたことをきっかけに一人で登校できるようになったとのこと。わざとではないその大寝坊が奏功したのでしょう。そして、一人で行ってみたら意外と大丈夫だったからこそ、翌日以降も一人で行けたと感じます。そこまでの付き添い登校でエネルギー的にも十分に充電されていたのだなと感じます。もし、一人で行ってみて、とてもつらい思いをしたというのであれば翌日はまた付き添い登校になるかもしれないですし、もしかしたら休みたいと言うかもしれません。こういう局面では、予想しきれない、想定しきれない要素がたくさんあるので、単に保護者が寝坊したらお子さんが一人で登校できるというほどの法則性はないでしょう。何がきっかけでお子さんがステップアップするかは、予想しきれないですが、しかし、一つ言えるのは、ずっと同じことが永遠に続くほうがよほど難しいというか、良くも悪くも何かしらハプニングやぐんと成長するタイミングが来るのではないか、という感じがします。
前の記事はこちら
https://h-navi.jp/column/article/35030370
自閉症息子、小3から始まった行き渋り、不登校。「学校に行きたい」と自ら試行錯誤する中2の今【読者体験談】のタイトル画像

自閉症息子、小3から始まった行き渋り、不登校。「学校に行きたい」と自ら試行錯誤する中2の今【読者体験談】

自宅以外では緊張して話しにくいのタイトル画像

安心して話せる場面を増やしていきたい…そんなときは、まずヒントを探してみよう

発達特性のある息子と向き合うために仕事を退職。働き方を変えて受けた恩恵とその代償【読者体験談】のタイトル画像

発達特性のある息子と向き合うために仕事を退職。働き方を変えて受けた恩恵とその代償【読者体験談】

転職直後の誤算、発達グレー育児と仕事の両立が限界!登園渋り、友達トラブル…正社員を諦める?私の選択は【読者体験談】のタイトル画像

転職直後の誤算、発達グレー育児と仕事の両立が限界!登園渋り、友達トラブル…正社員を諦める?私の選択は【読者体験談】

集団登校はムリ!?小1発達グレー息子、マイペースでブーイングにも気づかず…母の付き添い登校はいつまで?のタイトル画像

集団登校はムリ!?小1発達グレー息子、マイペースでブーイングにも気づかず…母の付き添い登校はいつまで?

(コラム内の障害名表記について)
コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。

神経発達症
発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。
知的障害(知的発達症)、ASD(自閉スペクトラム症)、ADHD(注意欠如多動症)、コミュニケーション症群、LD・SLD(限局性学習症)、チック症群、DCD(発達性協調運動症)、常同運動症が含まれます。

※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。
療育支援探しバナー

追加する

バナー画像 バナー画像

年齢別でコラムを探す


同じキーワードでコラムを探す



放課後等デイサービス・児童発達支援事業所をお探しの方はこちら

放課後等デイサービス・児童発達支援事業所をお探しの方はこちら

コラムに対する投稿内容については、株式会社LITALICOがその内容を保証し、また特定の施設、商品及びサービスの利用を推奨するものではありません。投稿された情報の利用により生じた損害について株式会社LITALICOは一切責任を負いません。コラムに対する投稿内容は、投稿者の主観によるもので、株式会社LITALICOの見解を示すものではありません。あくまで参考情報として利用してください。また、虚偽・誇張を用いたいわゆる「やらせ」投稿を固く禁じます。「やらせ」は発見次第厳重に対処します。