離乳食から!?野菜一切拒否、食べるのは炭水化物のみ…麵好き超偏食の長男、小学生の今は

ライター:プクティ
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小さい頃から偏食が激しかったわが家の長男。決まったものしか食べてくれず、栄養面にいつも悩んでいました。

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監修: 初川久美子
臨床心理士・公認心理師
東京都公立学校スクールカウンセラー/発達研修ユニットみつばち
臨床心理士・公認心理師。早稲田大学大学院人間科学研究科修了。在学中よりスクールカウンセリングを学び、臨床心理士資格取得後よりスクールカウンセラーとして勤務。児童精神科医の三木崇弘とともに「発達研修ユニットみつばち」を結成し、教員向け・保護者向け・専門家向け研修・講演講師も行っている。都内公立教育相談室にて教育相談員兼務。

好き嫌いは離乳食から始まっていた!?偏食の激しい長男の食事事情

離乳食の頃から始まっていた長男の偏食
離乳食の頃から始まっていた長男の偏食
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小さい頃から偏食が激しかったわが家の長男。すでに離乳食の開始時期からその傾向は表れていました。育児書などに書いてある通りに、離乳食は生後5~6か月頃から、まずはなめらかにすりつぶしたお粥などから始めました。しかし、食べてくれたのは最初だけで、嫌がって食べない日が続き、やがて一切離乳食を受けつけなくなりました。いろいろ情報を調べて工夫しても、まったく離乳食を食べてくれない長男に、心が折れそうになりましたが、1歳くらいになると徐々に食べるようになってきました。それでもごく少量しか口に入れてくれないので、本当にこれだけで足りているのか、常に気になっていました。
小さい頃から一切野菜を食べなかった長男
小さい頃から一切野菜を食べなかった長男
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固形食になってからはごはんやパンを少しずつ食べるようになったものの、野菜は一切受けつけず……食べるのは少量の炭水化物のみで、この時期はほぼ母乳かお菓子で育っていたようなものでした。
炭水化物ばかり食べていて、栄養面が心配に
炭水化物ばかり食べていて、栄養面が心配に
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大きくなると食べる量は増えたものの、偏食は相変わらずで、好物の炭水化物(特に麺類)ばかりを食べていました。少しの野菜を入れるだけでも癇癪を起こすため、何も入れないうどんやラーメン、朝は菓子パンなどを好んで食べていました。幼稚園に入園するとお昼の時間にお弁当が出るのですが、一切口にしないか、白米を少量口に入れる程度……。帰宅する夕方までおやつも食べずに空腹を我慢している長男をいつも心配していました。

何とかして食べてほしい……試行錯誤の日々

野菜の収穫や料理などに取り組むうちに、少しずつ野菜を食べられるように
野菜の収穫や料理などに取り組むうちに、少しずつ野菜を食べられるように
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このままでは良くないと思い、料理のお手伝いをしてもらったり、実家に帰省した際には知り合いの畑で野菜を収穫させてもらったりと、「食育」に挑戦してみることにしました。すると、少しずつですが野菜も食べるように。また、年長の時に幼稚園から保育園に転園したところ、手づくりの温かい給食が出るようになりました。それがきっかけとなったのかは分かりませんが、野菜は残すこともあったものの、少しずつ挑戦するようになり、野菜以外のごはんやおかずは完食することが多くなりました!

気になる栄養面はサプリメントグミで補うことに

サプリメントグミで栄養を補うことで、少し気持ちが薬に
サプリメントグミで栄養を補うことで、少し気持ちが薬に
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それでもやはりきちんとバランスよく栄養が取れているか心配で、サプリメントのグミをあげてみると喜んで食べたので、栄養面を補うために毎日サプリメントグミを食事にプラスしていました。食事で栄養を摂れるに越したことはありませんが、サプリメントグミがあることで、「何が何でも食べさせなければ……!」と精神的に追いつめられることなく、私の心の余裕に繋がったように感じます。

小学校に入学した今では、学校の給食を完食したり、自宅でもカレーやスープ、チャーハンなどに野菜を細かくして入れると食べてくれたりと、少しずつ食べられるものが増えてきた長男。引き続き無理はさせず見守ってあげたいと思います。
執筆/プクティ
(監修:初川先生より)
長男くんの偏食の歴史をありがとうございます。お子さんの偏食で悩んでいる保護者の方は多いので、共感される方もいらしたと思います。偏食は単に味のみならず、口の中の感覚やにおいの過敏があったり、異なる食感が混ざるとつらいこともあったり、さまざまな状態像があります。かかりつけの小児科や保育園などの看護師さん・栄養士さん、子育て支援センターなどの同スタッフさんなどにもご相談されながら対応を考えるのも1つです。体重が増えているか、健康面に問題がなさそうかを一緒に見てくださると安心ですね。実際にはなかなか食べられる食材が増えずに困る場合も多いと思います。コラムの中でも工夫されていましたが、野菜を育てる・収穫する、あるいは料理を一緒に行うなど、食べる以前のプロセスに関与してもらうことで、はじめの一口が少しハードルが下がることもあります。また、園や小学校での給食も1つの成長のきっかけになる場合も多いですね。みんなで(特に大好きな先生と一緒の環境で)同じものを食べる際に、食べてみようという気持ちが出てくることも多いです。なかなか改善しない場合もありますが、成長とともにゆるやかに改善する場合もあります。

最後に「引き続き無理はさせず見守ってあげたい」と書かれていましたが、体や心が受けつけないものを無理やり食べさせていいことはありません。食事が苦痛になってしまうとそれはそれでよくありません。安心しているからこそ、楽しい時間だからこそ、食べてみようかなという気持ちも出てきます。無理強いせず、見守りながら、しかし、工夫したり時々相談したりしながらご対応いただければと思います。
前の記事はこちら
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(コラム内の障害名表記について)
コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。

神経発達症
発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。
知的障害(知的発達症)、ASD(自閉スペクトラム症)、ADHD(注意欠如多動症)、コミュニケーション症群、LD・SLD(限局性学習症)、チック症群、DCD(発達性協調運動症)、常同運動症が含まれます。

※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。
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