小学校入学直後から国語につまずき書くことが恐怖に。パニック、手の震え…。学校の配慮と大学生になった今【読者体験談】

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この春大学生になった娘の、小学生時代の話です。娘は小学校入学早々「国語」につまずいてしまいました。ひらがなや漢字のトメ・ハネなどのミスが重なったことで、GW明け頃から手の震えや字が書けなくなるように。宿題でもパニックを起こすようになり、先生と相談することになったのですがーー。【発達ナビではユーザーさんからの子育てエピソードを募集中!今回は「勉強のつまずき」についてのエピソードをご紹介します】

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監修: 森 しほ
ゆうメンタル・スキンクリニック理事
ゆうメンタルクリニック・ゆうスキンクリニックにて勤務。産業医として一般企業のケアも行っている。 ・ゆうメンタルクリニック(上野/池袋/新宿/渋谷/秋葉原/品川/横浜/大宮/大阪/千葉/神戸三宮):https://yuik.net/ ・ゆうスキンクリニック(上野/池袋/新宿/横浜):https://yubt.net/

入学早々国語につまずいた娘。パニック、号泣……どうすればいい?

4月から大学生になった娘は、穏やかで素直な性格です。小学校1年生の6月頃、ADHD(注意欠如多動症)、ASD(自閉スペクトラム症)の診断を受けました。

特に先取り学習などはせず、幼稚園時代は外でのびのびと遊んでいた娘。小学校へ入学するとすぐ、「国語」で大きくつまずいてしまいました。今回はわが家の国語についての困り、先生との話し合い、対策などについてご紹介します。

1年生のGW明けから文字を書こうとすると手が震えるようになった娘

小学校へ入学した娘は、入学後すぐ文字を書くことについてつまずきました。
小学校1年生の国語では、ひらがなや漢字のトメ・ハネが重視されます。娘は、トメ・ハネどころか、鏡文字を書いたり、草冠をウ冠で書いたりと、漢字の一部が欠けたり増えたりします。GW明け頃から、手の震えや字が書けなくなる現象が始まりました。小テストでは、トメ・ハネのミスで△がついたり、鏡文字で×をつけられたりすることで自信をなくすとともに、極度の緊張で時間内に書ききれず、答案用紙の一部が白紙になるように。
文字を書くことについてつまずいた娘。GW明け頃から手の震えや字が書けなくなるように……
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完全に国語に苦手意識を持ってしまった娘は、学校からの課題全てに恐怖心を持つようになりました。宿題に取り組もうとする姿勢はありましたが、パニックを起こして半分やるのが精一杯。漢字ノートの宿題は、20問の漢字を10回書くことになっていましたが、書き始めることができず、2問ほどしかできません。やる気はあるのですが、頭と手がついていかないようなのです。

このままではいけないと、私は担任の先生に相談することにしました。

「みんなと違うことをしていいの?ズルになってしまう」泣く娘に先生はーー

先生に相談したところ、「娘さんも含めて3人で相談をしましょう」とのことで、私が学校へ行きました。
先生は娘に「最初は5問から始めてみようか?」と提案。娘は「5問ならできそう……」と答えたのですが、すぐに「みんなと違うことをしていいの?ズルになってしまう」と泣き出してしまいました。私がどうすればいいのか焦っていると、担任の先生はこのように話し出しました。

「あなたと先生の二人だけの秘密にしましょう。今はみんなと同じように宿題はできないかもしれないけれど、みんなそれぞれに自分のペースがあるのよ。それに、あなた以外にも先生と内緒の約束をしている子はたくさんいるの。安心してね」
「ズルになっちゃう」と泣く娘に「あなたと先生の二人だけの秘密にしましょう。安心してね」と声をかけてくれ先生
「ズルになっちゃう」と泣く娘に「あなたと先生の二人だけの秘密にしましょう。安心してね」と声をかけてくれ先生
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先生の優しい言葉が私にはありがたかったです。娘も泣きながら納得してくれました。その後、宿題の量は、クラスメイトが全員帰ったあと、担任の先生と二人でやれる量を毎日決めるようにし、できるようになったら少しずつ、少しずつ増やしていきました。

テストでの配慮はなく、担任の先生は「正しい文字や漢字を習得することが1年生の課題」と言っていました。でもそれでは娘本人にとってはつらいのではと心配する私に、「これを乗り越えたら楽になるはずです!」と、担任の先生は私も励ましてくれました。
娘には丸付けで△がついても間違いを学びの機会として捉えるよう指導してくれました。この担任の指導があったからこそ、娘は小学校6年間を通常学級で学び続けることができたのだと感じています。
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