約9割が行き渋り、不登校を経験!?発達ナビのアンケート結果や実体験コラム5選

ライター:ユーザー体験談
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発達ナビでは、会員のみなさまに『新学期、環境の変化に不安…「行き渋り」「不登校」についてアンケート&エピソード募集!』を実施、124名から回答をいただきました。この記事では行き渋りや不登校に関するリアルな体験談をご紹介します。
新学期による環境の変化、そして長期休み明け……このような時期は行き渋りや不登校が多くなる傾向にあります。アンケートでは具体的なお話をたくさんいただきました。さまざまなご家庭の悩みや対応方法の中には解決のヒントがあるかもしれません。

発達障害の子どもの「行き渋り」「不登校」アンケート結果は?

発達ナビでは、2024年2月に「行き渋り」「不登校」に関するアンケートを会員の皆さまに実施し、124名からご回答をいただきました。現在不登校中である、行き渋りがあるという方などから多くの声が寄せられました。
発達ナビ みんなのアンケート「行き渋り・不登校」結果
発達ナビ みんなのアンケート「行き渋り・不登校」結果
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・子どもが不登校中 (28%)
・子どもが行き渋りをしている (24%)
・子どもが以前不登校だった (12%)
・子どもが行き渋りをしたことがある (27%)

・不登校も行き渋りもしていない (9%)
出典:https://h-navi.jp/selective_surveys/234
現在不登校中の方は28%、以前行き渋りや不登校があった方を含めると91%と非常に多くの方がお子さんの行き渋りや不登校の経験がある結果となりました。

「行き渋り」「不登校」アンケート、回答者のコメントは……

ここからは「行き渋り」「不登校」アンケートに寄せられたコメントを紹介します。

・小学校入学での環境の変化や、見通し不安の影響
・毎年、年度が替わるたびに行き渋る
・長期休み明けからの不登校、行きたくてもいけないジレンマ
など、さまざまな事情や、それぞれのご家庭での対応などが寄せられました。
小学校入学後すぐに始まった行き渋り
・子どもが行き渋りをしたことがある
小学校入学してすぐ行き渋りが始まりました。ASDなので、新しい環境や予定がわからないことに強い不安を感じていました。また、ADHD傾向もあるため教室から飛び出してしまうことも多く、45分の授業を座っていなくてはいけないことが苦痛でたまらなかったようです。聴覚過敏もあり、教室でのお友達の笑い声や朝会での拍手も苦手。それでも4月は私が無理やり通わせていましたが、5月になり学校へ行こうとすると足が前に出なくなりました。
思い切って学校を休ませることにしました。通信制小学校を調べ、小学校に出席と認めてもらえるように相談。本人にも通信制小学校の体験授業を受講してもらいました。(以下略)
出典:https://h-navi.jp/selective_surveys/234
新学期には毎年登校渋り。解消の方法は……
・子どもが行き渋りをしたことがある
小2と小5で1年ずつ不登校を経験しました。他に、園、小学校時代は「毎年 新学期」は登園渋り、登校渋りがありました。というのも、「単なる進級」が本人には「とてつもない環境変化」で、負担があります。
渋る…が解消するのは「全て、見て回る」(息子は超絶視覚優位)息子が在籍した小学校や中学校は、4月一杯は教室に「名簿」が貼られていました。名簿を見て、実際に「顔と名前が一致する子が該当クラスにいる」というのを確認して安心(全学年です…1学年5クラスのそこそこの規模)
他に、「階数が違うことで風景が変わる」…支援学級から通常学級へのルート、窓からの風景や、移動教室(音楽室や理科室や体育館)のルートの変化…などなども、「実際に見て歩いて確認!」
顔ぶれの変化、教室が変わることでの「脳内地図の上書き」が済むと、スカッと落ち着きました。「脳内地図の上書き」に園&学校が協力していただいたのは感謝です。(以下略)
出典:https://h-navi.jp/selective_surveys/234
きっかけは転校。長期休み明けから完全不登校に
・子どもが不登校中
小5の冬休み明けから完全不登校。きっかけは転校した後にクラスメイトと合わない、大声で叱る先生が怖いことからフラッシュバックが起き、夕方になると泣き始めます。行かなくていいと言っていても本人は家にいることが甘えだと思っており、行きたくても行けないジレンマの中にいます。そもそも境界知能とADHD、ASD傾向があり、不安感が強く絶賛拗らせています。。。
出典:https://h-navi.jp/selective_surveys/234
皆さんお子さんの行き渋りや不登校に対して向き合い、理解している様子がうかがわれました。次章では、「行き渋り」「不登校」をテーマにした体験談をご紹介します。

子どもへの寄り添い方や解決までの糸口。さまざまな行き渋り・不登校体験談5選

小5娘の不登校は「母親が甘すぎる」から?「別居を考えている」と夫に伝えるとーー理解してもらえないつらさから感じた限界【ユーザー体験談】

かいさんの娘さんは小4のときに受けた知能検査でASD(自閉スペクトラム症)の可能性があると言われ、現在は不登校を選んでいます。夫婦関係ですが、かいさん曰く「夫はいつもは優しくて真面目な性格ですが、ときどき高圧的なことがありました。仕事であまり家にいないので娘と過ごす時間が少なく、さらに娘と遊ぶのが苦手でいつも距離のある接し方をしていました」とのことでした。小4の6月、娘さんが教室へ登校できなくなったとき「母親が甘すぎるから行かないのではないか?何とかして学校へ行かせるように」と言われ……。
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小5娘の不登校は「母親が甘すぎる」から?「別居を考えている」と夫に伝えるとーー理解してもらえないつらさから感じた限界【ユーザー体験談】

発達障害の特性をからかわれ、いじめ・不登校に。中1息子の支えになった居場所と発達障害の親友の存在【読者体験談】

「俺、なんで生きているんだろう……」これは不登校気味になったしのっぺさんの息子さんの言葉です。息子さんはLD・SLD(限局性学習症)の特性から議題などを黒板に書くことが難しく、それに加えて、不器用なため掃除の際にホウキを使ったりゴミを集めるのにも苦労し、給食の盛り方も上手くいかず……。これらについてクラスメイトからからかわれるようになり、そこから少しずつイジメに発展、不登校気味になったのでした。そんな息子さんが「支え」になった存在と居場所とは?
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発達障害の特性をからかわれ、いじめ・不登校に。中1息子の支えになった居場所と発達障害の親友の存在【読者体験談】

保健室登校から不登校に。ASD傾向のある娘の居場所を探してーー私立小から公立小の特別支援学級に編入、フリースクール、放課後デイの利用も【ユーザー体験談】

小2から行き渋りが始まり、小4から完全に不登校を選んだ娘さん。私立小学校に通っていましたが、学校近くの駐車場まで車で送り、学校へ向おうとした時に涙目になり動けなくなってしまうこともあったそうです。保護者の方としては保健室登校を続けて最終的には教室登校へ戻れればいいなという気持ちがあったそうですが、娘さんの様子を見て公立小学校の特別支援学級への転入を決めました。その後フリースクールや放課後等デイサービスにも通い「居場所作り」に奮闘をしますが……。
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自閉症息子、小3から始まった行き渋り、不登校。「学校に行きたい」と自ら試行錯誤する中2の今【読者体験談】

まこちゃさんの息子さんは現在14歳。10歳でASD(自閉スペクトラム症)と診断を受けています。小学校、中学校と不登校、行き渋りを経験していますが不登校の理由はそれぞれ違ったそうです。最初のきっかけは小学3年生の時の担任の先生の理不尽な対応でした。高学年になるとクラスメイトから発達障害をからかわれるようになり、学校から帰って来て部屋で泣いている姿も……。中学校での行き渋りの原因は?「学校に行きたい」と奮闘する息子さんの様子は必見です。
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不登校、親の苦悩…話題沸騰!マンガ「発達障害の子どもと私たち」はるき編を完結までまとめ読み!

人気シリーズ・マンガ「発達障害の子どもと私たち」の第1章、はるき編をまとめ読み!3歳でASD(自閉スペクトラム症)と診断を受けたはるきくんは小学校2年生の5月の下旬頃から「学校を休みたい」と言うようになりました。なぜはるきくんは学校へ行けなくなってしまったのでしょう?はるきくんの気持ちは尊重したいけれど、完全な不登校となったらどうしようという不安に揺れる保護者の苦悩。最終的な決断は……。
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不登校、親の苦悩…話題沸騰!マンガ「発達障害の子どもと私たち」はるき編を完結までまとめ読み!

お子さん一人ひとり、行き渋りや不登校の理由は違います

行き渋り、不登校と一言で行ってもその原因や理由はさまざまです。もちろん解決方法や対応方法などもお子さん一人ひとり違います。今回ご紹介した体験談は、行き渋りや不登校に対して向き合い、寄り添い、対応方法を模索しているエピソードばかりです。

子どもの行き渋りや不登校については学校やスクールカウンセラーを始め、児童相談所、児童相談センター、児童家庭支援センター、ひきこもり地域支援センター、発達障害者支援センターなどで相談することができます。
また、今は自宅以外にもフリースクールや適応指導教室、放課後等デイサービスなどさまざまな居場所があります。家庭内だけで解決しようとせずに、自治体や第三者機関での支援を利用することも大切です。
(コラム内の障害名表記について)
コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。

神経発達症
発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。
知的発達症(知的障害)、自閉スペクトラム症、注意欠如・多動症、コミュニケーション症群、限局性学習症、チック症群、発達性協調運動症、常同運動症が含まれます。

※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。

ASD(自閉スペクトラム症)
自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。

SLD(限局性学習症)
LD、学習障害、などの名称で呼ばれていましたが、現在はSLD、限局性学習症と呼ばれるようになりました。SLDはSpecific Learning Disorderの略。
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