娘と一緒に歩んできた日々で思うことは……
私たちが娘と一緒に歩んできた日々で思うのは、「特性があるから、できるようになるのは難しい」とか「教えなくていい」ということは、言わないでほしいということ。今はできないことでも、2年……5年……10年先は分からないし、難しいことを理解していても、私たちは教えることはやめたくないのです。
もちろん、発達障害の度合いや、年齢、いろいろな子がいるので、全ての子がそうするべきだとは思いません。娘の状態を見つつ、どこまでならできるかと、夫婦で考えて取り組んでいます。これは難しいからもう少し段階を踏もうとか、そういうことを考えながら進めていくのがわが家流です。
今まで諦めずに教え続けたことが、結果、娘の成長につながったのでこれからも、一つひとつゆっくりと向き合い、続けていきたいと思っています。
もちろん、発達障害の度合いや、年齢、いろいろな子がいるので、全ての子がそうするべきだとは思いません。娘の状態を見つつ、どこまでならできるかと、夫婦で考えて取り組んでいます。これは難しいからもう少し段階を踏もうとか、そういうことを考えながら進めていくのがわが家流です。
今まで諦めずに教え続けたことが、結果、娘の成長につながったのでこれからも、一つひとつゆっくりと向き合い、続けていきたいと思っています。
執筆/SAKURA
(監修:森先生より)
SAKURAさん、スモールステップでお子さんの成長を支える工夫をされてきた体験談をありがとうございます。「苦手だから教えないのではなくゆっくりでも一歩ずつ進もう」という考え方で、お子さんが少しずつ新しいことをできるようになったのですね。
さて、発達の偏りのあるお子さんは、他者の気持ちや意図を理解すること、表情や空気を読むことが難しい場合があります。特定の分野での集中力や記憶力や細部への注意など、優れた強みを持つことも多いのですが、その一方で、柔軟な思考や他者との相互作用が難しい場合があります。これが社会生活での摩擦や誤解を生んでしまうこともあるのです。
SAKURAさんが感じられた、「周囲とのギャップ」や「変わっている子」と見られる状況は、この特性によるものと考えられます。
お子さんを支える際には、個々の特性に合わせたアプローチが重要です。医療機関や療育の支援機関と連携し、娘さんの特性や発達段階に合わせた支援計画を立てるといいのではないでしょうか。
ご家庭でSAKURAさんが実践されている、スモールステップや具体的な声かけは、大変素晴らしいですね。「テーブルを拭く」といった具体的な行動を習慣化させる声かけや、実践してくれたら「できたね!」「助かるよ!」と褒めることで、お子さんは達成感を得られて、ポジティブな強化がされます。発達の偏りの傾向のあるお子さんは、ルーティンやスケジュールを明確にすることで、安心して過ごせるようになります。視覚的なスケジュール表やタイマーを使うといいですね。また、「なぜそれをするのか」を理解すると行動に移しやすいということもありますので、たとえば「テーブルを拭くと、みんなが気持ちよくご飯を食べられるよ」と理由を伝えるといったことも有効です。
SAKURAさんが「苦手度100を80に」と表現しているように、完璧を目指さず、お子さんのペースで少しずつ進む姿勢が重要です。焦らず見守ることで、お子さんは自信を持って成長することができるのではないでしょうか。これからも、お子さんのペースに寄り添いながら、一歩ずつ進む過程を楽しんでくださいね。
(監修:森先生より)
SAKURAさん、スモールステップでお子さんの成長を支える工夫をされてきた体験談をありがとうございます。「苦手だから教えないのではなくゆっくりでも一歩ずつ進もう」という考え方で、お子さんが少しずつ新しいことをできるようになったのですね。
さて、発達の偏りのあるお子さんは、他者の気持ちや意図を理解すること、表情や空気を読むことが難しい場合があります。特定の分野での集中力や記憶力や細部への注意など、優れた強みを持つことも多いのですが、その一方で、柔軟な思考や他者との相互作用が難しい場合があります。これが社会生活での摩擦や誤解を生んでしまうこともあるのです。
SAKURAさんが感じられた、「周囲とのギャップ」や「変わっている子」と見られる状況は、この特性によるものと考えられます。
お子さんを支える際には、個々の特性に合わせたアプローチが重要です。医療機関や療育の支援機関と連携し、娘さんの特性や発達段階に合わせた支援計画を立てるといいのではないでしょうか。
ご家庭でSAKURAさんが実践されている、スモールステップや具体的な声かけは、大変素晴らしいですね。「テーブルを拭く」といった具体的な行動を習慣化させる声かけや、実践してくれたら「できたね!」「助かるよ!」と褒めることで、お子さんは達成感を得られて、ポジティブな強化がされます。発達の偏りの傾向のあるお子さんは、ルーティンやスケジュールを明確にすることで、安心して過ごせるようになります。視覚的なスケジュール表やタイマーを使うといいですね。また、「なぜそれをするのか」を理解すると行動に移しやすいということもありますので、たとえば「テーブルを拭くと、みんなが気持ちよくご飯を食べられるよ」と理由を伝えるといったことも有効です。
SAKURAさんが「苦手度100を80に」と表現しているように、完璧を目指さず、お子さんのペースで少しずつ進む姿勢が重要です。焦らず見守ることで、お子さんは自信を持って成長することができるのではないでしょうか。これからも、お子さんのペースに寄り添いながら、一歩ずつ進む過程を楽しんでくださいね。

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(コラム内の障害名表記について)
コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。
神経発達症
発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。
知的発達症(知的障害)、自閉スペクトラム症、注意欠如・多動症、コミュニケーション症群、限局性学習症、チック症群、発達性協調運動症、常同運動症が含まれます。
※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。
ASD(自閉スペクトラム症)
自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。
コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。
神経発達症
発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。
知的発達症(知的障害)、自閉スペクトラム症、注意欠如・多動症、コミュニケーション症群、限局性学習症、チック症群、発達性協調運動症、常同運動症が含まれます。
※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。
ASD(自閉スペクトラム症)
自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。

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