号泣の1時間バス通学から始まった特別支援学校での生活。中度知的障害息子、入学から運動会まで2か月の記録

ライター:マミー・マウス子ビッツ
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こんにちは!4人の子どもの母やってます、マミー・マウス子ビッツと申します。
第3子の長男とつおが、4月からついに特別支援学校小学部の1年生になりました。初めてのバス通学は?偏食っ子の給食タイムは?初めての運動会は?入学してから2か月過ぎたとつおの様子をご紹介します!

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監修: 室伏佑香
東京女子医科大学八千代医療センター 神経小児科
名古屋市立大学大学院 医学研究科 生殖・遺伝医学講座 新生児・小児医学 博士課程
筑波大学医学部卒。国立成育医療研究センターで小児科研修終了後、東京女子医科大学八千代医療センター、国立成育医療研究センター、島田療育センターはちおうじで小児神経診療、発達障害診療の研鑽を積む。 現在は、名古屋市立大学大学院で小児神経分野の研究を行っている。

ラン活ならぬリュック活⁉そして1番の不安は……

リュックに背負われているような姿が愛しい
リュックに背負われているような姿が愛しい
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中度知的障害(知的発達症)の息子、とつおの特別支援学校への入学は、医師や臨床心理士による知能検査と地域での就学前診断など、専門家の方々からの意見を参考に夫と決定しました。入学前相談会では、息子の特性や服用している薬についてなど、細かく先生にお伝えして準備を進めていった私たち。通学かばんは、大きめでシンプルな形のリュックが推奨されていました。ファスナーが扱いやすく、たくさんの荷物もひとまとめに入り、かつ軽いもの。上の子 2 人の時のような「ラン活」ができないことに、なんとも言えない寂しい気持ちがしたことを覚えています。

何より不安だったのは、片道1時間のバス通学です。入学前に親同伴でスクールバスの試乗日が設けられており、実際に体験するとその時間の長さに私は面食らってしまいました。息子が 1人でおとなしく座っていられるとは、到底思えなかったからです。

担任の先生にバス通学への不安を相談

初日は息子の泣き顔が忘れられず一日中心配だった
初日は息子の泣き顔が忘れられず一日中心配だった
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迎えた入学式では、息子は緊張でじっとしていることがなかなかできず、夫にしがみついていました。しかし、ほかの子どもたちもそれは同じで、お気に入りのおもちゃを抱えて夫と入場した息子は、思いのほか笑顔でした。
式終了後、担任の先生との面談があり、熱性けいれんのある息子にはこまめな検温が必要なこと。偏食があること。そして何よりバス通学で暴れて乗っていられないのではないかという不安。全てを丁寧に聞いてくださった先生は、その経験からさまざまなアドバイスと共に「とにかくやってみましょう!」と力強く励ましてくれたのでした。

バスでは息子の好きなキャラクターのおもちゃを持参することになりました。ドキドキしながら迎えたバス通学初日。シートベルト装着後、降車しようとする私をみて息子は大泣き、窓をバンバン叩きながら運ばれて行ったのでした。

うれしい誤算!

息子にとって、きっかけは給食だった
息子にとって、きっかけは給食だった
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初日、私は仕事が手につきませんでした。バスは無事に学校に着いただろうか。学校では楽しく過ごせているだろうか。給食は少しでも食べられたのだろうか……なんてことを考えていると、あっという間にお迎えの時間になりました。

バス停に行くと、眠気まなこの息子が笑顔で降りてきました。「学校どうだった?」と聞くと、「楽しかったです!」とまさかの返答。

帰宅後連絡帳を見ると、バスではしばらく泣いていたものの途中からスヤスヤと寝てしまった息子は、学校に着く頃にはスッキリ!初日なので学習はせず遊んだり学校探検などして、楽しんでいた様子が記録されていました。
給食では苦手な野菜のおかずにブチギレつつも、最初はスプーンひとさじほどを盛り付けてもらい、担任の先生2人でひとくちごとに応援。泣きながら完食した息子を大拍手で盛り上げたとのこと。息子は登校初日で学校を「安心できる場所」と捉えたようでした。
次ページ「「小さな成功体験」を積み重ねて」

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