知的障害息子の就学先で悩む心に主治医の言葉が刺さり…就学時健診で迷いが「納得」に変わった瞬間
ライター:マミー・マウス子ビッツ
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こんにちは!4人の子どもの母やってます、マミー・マウス子ビッツと申します。
現在特別支援学校に通う中度知的障害(知的発達症)の息子、とつおが就学時健康診断を受けたのは昨年の10月頃のことでした。
今回は1年前の健診時に準備したことや母である私が感じたことを綴っていきたいと思います!
監修: 室伏佑香
東京女子医科大学八千代医療センター 神経小児科
名古屋市立大学大学院 医学研究科 生殖・遺伝医学講座 新生児・小児医学 博士課程
筑波大学医学部卒。国立成育医療研究センターで小児科研修終了後、東京女子医科大学八千代医療センター、国立成育医療研究センター、島田療育センターはちおうじで小児神経診療、発達障害診療の研鑽を積む。
現在は、名古屋市立大学大学院で小児神経分野の研究を行っている。
名古屋市立大学大学院 医学研究科 生殖・遺伝医学講座 新生児・小児医学 博士課程
就学に向けて準備を進めていた矢先に……
3歳の頃受けた知能検査にて軽度知的障害(知的発達症)と診断されていたとつおでしたが、ゆっくりながらも着実に成長が見られ、年長になってすぐに就学に向けて親子でいろいろと準備を進めていました。
姉2人も通う小学校の特別支援学級で4月頃に授業見学をさせていただいた際には、落ち着いて席に座り、僕もできます!とでも言うように紙に鉛筆で何か文字のようなものを書いていた、とつお。学級のお兄さんお姉さんたちもすごく優しく迎え入れてくれ、先生たちからも「大丈夫そうですね!」と言っていただいていました。ここに通うことになるだろう、そう思ってワクワクしながら日々の療育や保育園生活を過ごしていました。
しかし、6月に発熱とけいれんで倒れ脳症との診断になり、入院とリハビリのおかげである程度回復しましたが、知能検査では軽度だった知的障害(知的発達症)が中度に。医師からは特別支援学校の入学をすすめられました。
姉2人も通う小学校の特別支援学級で4月頃に授業見学をさせていただいた際には、落ち着いて席に座り、僕もできます!とでも言うように紙に鉛筆で何か文字のようなものを書いていた、とつお。学級のお兄さんお姉さんたちもすごく優しく迎え入れてくれ、先生たちからも「大丈夫そうですね!」と言っていただいていました。ここに通うことになるだろう、そう思ってワクワクしながら日々の療育や保育園生活を過ごしていました。
しかし、6月に発熱とけいれんで倒れ脳症との診断になり、入院とリハビリのおかげである程度回復しましたが、知能検査では軽度だった知的障害(知的発達症)が中度に。医師からは特別支援学校の入学をすすめられました。
主治医が言った忘れられない言葉
倒れる前の5月頃、特別支援学校の見学会には参加済みでした。
実際に生徒さんたちの様子を見てすごく楽しそうな雰囲気!とは感じたものの、未知の世界であることに変わりはなく、長時間のバス通学必須である特別支援学校には大きな不安を感じていた私。そのことを素直に主治医に相談しました。
すると、息子の性格上、学習を主軸に置く特別支援学級は登校がしんどくなってしまう懸念、熱性けいれんの既往がある息子にとって看護師が常在していることの重要性などの指摘をいただき、そのどれも納得がいきました。
「特別支援学級から特別支援学校へ転校すること、その逆もできるが、どちらにせよ手続きが簡単なわけではありません。親御さんの中には、頑張らないと特別支援学級や特別支援学校に行かなくちゃならなくなるよ、あるいは頑張れば通常学級に行けるよなどと声掛けし、無意識のうちに子どもに劣等感や先入観を植えつけてしまうことが多分にあります。大切なのは今、目の前の子どもにとってどんな選択をすれば社会の中で人と関わりを持って生きていけるかです」という言葉には最も胸を突かれる思いがしました。
実際に生徒さんたちの様子を見てすごく楽しそうな雰囲気!とは感じたものの、未知の世界であることに変わりはなく、長時間のバス通学必須である特別支援学校には大きな不安を感じていた私。そのことを素直に主治医に相談しました。
すると、息子の性格上、学習を主軸に置く特別支援学級は登校がしんどくなってしまう懸念、熱性けいれんの既往がある息子にとって看護師が常在していることの重要性などの指摘をいただき、そのどれも納得がいきました。
「特別支援学級から特別支援学校へ転校すること、その逆もできるが、どちらにせよ手続きが簡単なわけではありません。親御さんの中には、頑張らないと特別支援学級や特別支援学校に行かなくちゃならなくなるよ、あるいは頑張れば通常学級に行けるよなどと声掛けし、無意識のうちに子どもに劣等感や先入観を植えつけてしまうことが多分にあります。大切なのは今、目の前の子どもにとってどんな選択をすれば社会の中で人と関わりを持って生きていけるかです」という言葉には最も胸を突かれる思いがしました。
そして迎えた、地元小学校の就学時健康診断
10月、地元小学校の就学時健康診断の日を迎えました。主治医の助言に加え、教育委員会からの最後のひと押しをいただき迷いなく選択ができればとの思いでした。事前に教育委員会には連絡を取り、息子が一人では診断を受けられない可能性が大きいため付き添いをお願いしていました。
当日、保護者との分離で不安そうにしている子、全く気にしない様子で勝気な子などさまざまいましたが、ただ1人息子だけが私にしがみついて分離ができませんでした。子どもたちと列に並び、通常であれば保護者が見ることのできない検査風景を目の当たりにした時、私は息子には特別支援学校が適しているとしっかりと腹落ちできました。
教師や医師の指示通りに健診を行う子どもたちを尻目に、息子はずっと不安そうでなかなか動けない様子でした。しかし知能検査では、机に座り、鉛筆で答案用紙にぐるぐると一生懸命何かを書いていた息子がいました。私にとってそれは、息子なりの精一杯の頑張りを感じ取れたうれしい瞬間でした。
当日、保護者との分離で不安そうにしている子、全く気にしない様子で勝気な子などさまざまいましたが、ただ1人息子だけが私にしがみついて分離ができませんでした。子どもたちと列に並び、通常であれば保護者が見ることのできない検査風景を目の当たりにした時、私は息子には特別支援学校が適しているとしっかりと腹落ちできました。
教師や医師の指示通りに健診を行う子どもたちを尻目に、息子はずっと不安そうでなかなか動けない様子でした。しかし知能検査では、机に座り、鉛筆で答案用紙にぐるぐると一生懸命何かを書いていた息子がいました。私にとってそれは、息子なりの精一杯の頑張りを感じ取れたうれしい瞬間でした。
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