「気持ちベース」でないコミュニケーションのほうが、時には良いのかも

振り返ってみると、あのとき息子が受験勉強に前向きになれた理由は、「正しさの土台がぐらつかない環境」があったからだと思います。
  • 説明は丁寧にする
  • ミスは大人が責任を持つ
  • 課題は厳しいけれど、やる理由はしっかり伝える


この3つが揃うだけで、息子は塾を安心できる場所だと感じるようになり、先生の話を丁寧に聞けるようになりました。
中学校の雰囲気に安心している様子の息子
中学校の雰囲気に安心している様子の息子
Upload By 寺島ヒロ
ASD(自閉スペクトラム症)だから特別扱いしてほしい、という話ではありません。
ただ、「子どもの質問には、きちんと答えで返す」。
そんな、一見すると当たり前のことが、実はできていないことも多いのではないかと思うのです。
「本当は何か裏があるんじゃないか?」
「気持ちの奥に別の意図があるのでは?」
 
そんなふうに深読みされすぎてしまうことで、大人が信用を失っている場面もあるんじゃないでしょうか。言葉を言葉通りの意味として受け取る。ASD(自閉スペクトラム症)の子どもには、時に「深読みしない」シンプルなコミュニケーションが必要なのだと思います。

執筆/寺島ヒロ

(監修:藤井先生より)
「丁寧に説明する」「やる理由を伝える」「ミスは大人が責任を持つ」という当たり前の姿勢を、どれだけ日々取れているだろうかと思わされました。その当たり前が息子さんの成長をしっかり後押ししてくれたことが伝わってきました。信頼できる大人や場所に出会えたことは、これからの学びにも心の支えにもなると思います。素敵なコラムをありがとうございました。
前の記事はこちら
https://h-navi.jp/column/article/35030831
(コラム内の障害名表記について)
コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。

神経発達症
発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。
知的障害(知的発達症)、ASD(自閉スペクトラム症)、ADHD(注意欠如多動症)、コミュニケーション症群、LD・SLD(限局性学習症)、チック症群、DCD(発達性協調運動症)、常同運動症が含まれます。

※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。

ASD(自閉スペクトラム症)
自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。
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