勇気ある「お休み」。また新しい「好き」に出合うまで
それからしばらくして、自信を失ってしまったきいちゃんは、自分から「ドラム行きたくない」と言うようになり、私たちは教室を辞めることにしました。
せっかく1年続けてきたのに……という葛藤もありました。でも、無理に通って、楽しんでいたドラムを嫌いになることだけは避けたかったのです。
せっかく1年続けてきたのに……という葛藤もありました。でも、無理に通って、楽しんでいたドラムを嫌いになることだけは避けたかったのです。
これまで、障害のないお子さんを主に教えてきた先生にとって、きいちゃんへの指導は、ある意味で試行錯誤の連続だったのかもしれません。
今回のことで、私自身も大切なことを教わりました。たとえ言葉が拙くても、子どもは周囲の温度感を驚くほどよく感じ取っています。私たち大人が一番に考えなければならないのは、そんな子どもたちの繊細な心を守り、育んでいくこと。そんな当たり前で、でもつい忘れがちになってしまうことを、きいちゃんのしょんぼりした背中から教わった気がします。
ドラム教室の扉は一度閉じてしまいましたが、きいちゃんはまだ10歳。これから先、また「やってみたい!」と思えることができたら、その歩みを全力で、そしてきいちゃんに無理のないペースで応援したいと思っています。
執筆/星きのこ
(監修:鈴木先生より)
神経発達症のお子さんにとって、太鼓やドラムのようなパーカッションは、リズムに乗って演奏する中で脳の活動が活性化され、心身をバランス良く鍛えることにつながると考えられています。また、集団の中では周囲の刺激を過剰に受け取りやすい特性を考慮し、多少お財布が痛くても個人クラスにしたことも良かったのではないでしょうか。
キッズドラム教室は1ヶ所だけではありません。ほかにきっときいちゃんに向いた教室があるはずです。習い事は、教える先生との相性が重要です。障がいのあるお子さんの指導経験があり、特性を正しく理解してくれる先生に出会えれば良いのです。焦らず長い目で見守ってあげましょう。
今回のことで、私自身も大切なことを教わりました。たとえ言葉が拙くても、子どもは周囲の温度感を驚くほどよく感じ取っています。私たち大人が一番に考えなければならないのは、そんな子どもたちの繊細な心を守り、育んでいくこと。そんな当たり前で、でもつい忘れがちになってしまうことを、きいちゃんのしょんぼりした背中から教わった気がします。
ドラム教室の扉は一度閉じてしまいましたが、きいちゃんはまだ10歳。これから先、また「やってみたい!」と思えることができたら、その歩みを全力で、そしてきいちゃんに無理のないペースで応援したいと思っています。
執筆/星きのこ
(監修:鈴木先生より)
神経発達症のお子さんにとって、太鼓やドラムのようなパーカッションは、リズムに乗って演奏する中で脳の活動が活性化され、心身をバランス良く鍛えることにつながると考えられています。また、集団の中では周囲の刺激を過剰に受け取りやすい特性を考慮し、多少お財布が痛くても個人クラスにしたことも良かったのではないでしょうか。
キッズドラム教室は1ヶ所だけではありません。ほかにきっときいちゃんに向いた教室があるはずです。習い事は、教える先生との相性が重要です。障がいのあるお子さんの指導経験があり、特性を正しく理解してくれる先生に出会えれば良いのです。焦らず長い目で見守ってあげましょう。
このコラムを書いた人の著書
きいちゃんはダウン症 完全版【単行本】
小学館
Amazonで詳しく見る
(コラム内の障害名表記について)
コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。
神経発達症
発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。
知的障害(知的発達症)、ASD(自閉スペクトラム症)、ADHD(注意欠如多動症)、コミュニケーション症群、LD・SLD(限局性学習症)、チック症群、DCD(発達性協調運動症)、常同運動症が含まれます。
※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。
知的発達症
知的障害の名称で呼ばれていましたが、現在は知的発達症と呼ばれるようになりました。論理的思考、問題解決、計画、抽象的思考、判断、などの知的能力の困難性、そのことによる生活面の適応困難によって特徴づけられます。程度に応じて軽度、中等度、重度に分類されます。
コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。
神経発達症
発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。
知的障害(知的発達症)、ASD(自閉スペクトラム症)、ADHD(注意欠如多動症)、コミュニケーション症群、LD・SLD(限局性学習症)、チック症群、DCD(発達性協調運動症)、常同運動症が含まれます。
※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。
知的発達症
知的障害の名称で呼ばれていましたが、現在は知的発達症と呼ばれるようになりました。論理的思考、問題解決、計画、抽象的思考、判断、などの知的能力の困難性、そのことによる生活面の適応困難によって特徴づけられます。程度に応じて軽度、中等度、重度に分類されます。
-
1
- 2