【注目新刊】発達ナビ人気ライターによるコミックエッセイやひらがな練習法も!小学生のSSTワーク、発達支援百科などおすすめ4選

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今月は、発達ナビでもおなじみのSAKURAさんと立石美津子さんの著書が登場。娘さんとの日々を描くコミックエッセイや、ユニークなひらがな練習メソッドをはじめ、小学校中・高学年の社会性を育む実践的SSTワークブック、「子どもを変えずに周りの世界を変える」という視点で紐解く支援書をご紹介します。

目次

立石美津子さん提案!書く楽しさを育む「ひらがな」練習法

じゅもんで おぼえる ひらがなブック
じゅもんで おぼえる ひらがなブック
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「そろそろひらがなを」と練習を始めたものの、なかなか覚えられない、書くのを嫌がる。そんな、幼児期ならではの親子の悩みに応えるのが、『じゅもんで おぼえる ひらがなブック』です。著者は、発達ナビのライターとしても活躍中の立石美津子さん。これまで、35年にわたり幼稚園や保育園でひらがな教育の普及に努め、1万人以上の子どもたちにひらがな指導を実践。自身も自閉症の息子さんを育てた“先輩お母さん”でもあります。現場と家庭、両方の視点を持つ立石さんがたどり着いたのは、文字を「きれいに書く」ことよりも「書く楽しさ」を優先したメソッドでした。

本書は、視覚とリズムを使った学習法が特徴です。「し」なら「しりもちドーン」といったユニークな「じゅもん(言葉のリズム)」に乗り、まずは文字を指でなぞって形を体感。いきなり鉛筆を持たせず、身体を使って覚えるステップを踏むため、初めての学習でもハードルがぐっと下がります。また、配列も「あいうえお順」ではなく一筆書きの「し」や「つ」など、「書きやすい順」で構成されているのもポイントで、手先の不器用さがある子どもでも無理なく達成感を積み重ねられる設計になっています。イラストはEテレ『えいごであそぼ with Orton』などで活躍する、切り絵作家でありパフォーマーのチャンキー松本さんが担当。楽しくユーモラスなイラストの数々は自然と興味を引きつけられ、視覚優位な子どもの手助けにも。

また、本書は保護者へ「赤ペンで直さない」「きれいに書きなさいと言わない」というアドバイスも贈っています。間違いを指摘するのではなく、上手に書けた字を見つけて認める――そうして育まれた「書くことは楽しい」という感覚は、これから始まる長い学習生活において、何にも代えがたい「学びの土台」となるはずです。
じゅもんで おぼえる ひらがなブック
立石美津子(著)、チャンキー松本(イラスト)
高橋書店
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じゅもんで おぼえる ひらがなブック
立石美津子(著)、チャンキー松本(イラスト)
高橋書店
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気持ちの言語化からSNSマナーまで。「社会で生きる力」を育む実践ワーク

「自分でできる」をサポート! 小学生のためのSSTワーク 中学年編/思春期へ向かう心と体をサポート! 小学生のためのSSTワーク 高学年編
「自分でできる」をサポート! 小学生のためのSSTワーク 中学年編/思春期へ向かう心と体をサポート! 小学生のためのSSTワーク 高学年編
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学校生活での集団行動や対人関係に複雑さが増し、目に見えないプレッシャーを感じやすくなる小学校中学年~高学年期。本書は、そうした子どもたちの心の揺れに寄り添い、漠然とした困りごとを言語化、具体的な解決策をスモールステップで提示するワークブックとなっています。

「中学年編」では、学校生活の基礎から一歩進み、自分自身の内面や他者との関わり方に焦点を当てています。「うれしい」「イライラ」といった感情が身体のどこにあるかを探ったり、適切な言葉で相手に伝えるトレーニングや、挨拶に関しては「一言プラスすると会話が生まれる」というメリット、具体的な声のトーンまで踏み込んで解説されています。また、論理的な思考の練習として「カップラーメンのつくり方」などを例に、「最初に・次に・最後に」と順序立てて説明するワークも収録。コミュニケーションという抽象的になりがちな課題を、子どもがイメージしやすい具体的な行動へと落とし込んでいます。

「高学年編」では、思春期の入り口に立つ子どもたちの心身の変化と、中学校生活への接続を強く意識した内容に。異性の友だちとの距離感やプライベートゾーンの尊重、さらにはSNSやインターネット上でのマナーなど、現代の子どもたちが避けて通れないテーマを網羅しています。

SST(ソーシャルスキルトレーニング)を「できないことを克服させる訓練」ではなく、子ども自身が社会とつながるための「自分に合った方法を見つける機会」として捉え直すきっかけを与えてくれる本書。ぜひ親子で活用してみてください。
「自分でできる」をサポート! 小学生のためのSSTワーク 中学年編
伊庭葉子(監修)、小寺絢子(編・著)
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思春期へ向かう心と体をサポート! 小学生のためのSSTワーク 高学年編
伊庭葉子(監修)、小寺絢子(編・著)
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「自分でできる」をサポート! 小学生のためのSSTワーク 中学年編
伊庭葉子(監修)、小寺絢子(編・著)
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伊庭葉子(監修)、小寺絢子(編・著)
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「困った行動」の背景を読み解き子どもの論理に寄り添う、新しい支援の教科書

配慮が必要な子どもの発達支援百科: 100のQ&Aで保育・療育現場の悩みを解決!
配慮が必要な子どもの発達支援百科: 100のQ&Aで保育・療育現場の悩みを解決!
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発達支援の現場や家庭において、子どもの「困った行動」に直面した際、つい「どうやって教えればできるようになるか」と、子ども自身の変化や成長に焦点を当ててしまうことがあります。しかし、保育と療育、双方の専門知識を併せ持つ本書の著者・藤原里美さんは、まったく逆のアプローチを投げかけます。そのマインドの一つとなるのが、「子どもを1ミリも変えずに、その子の周りの世界(環境)を変えていく」という視点です。

藤原さんが紐解くのは、子どもの「できない」や「気になる行動」の背景にある要因で、「環境調整」「感覚統合」「社会性」「行動療法」という4つのサポートを軸に、「なぜその行動が起きるのか」を多角的に分析します。たとえば、力加減ができずに友だちを押してしまうなら、自分の身体の動きを感じ取る「固有覚」の未熟さが影響しているのではないか。偏食なら、わがままではなく、特定の味や食感、盛りつけの見た目に対する「過敏さ」が苦痛を生んでいるのではないか。こうした身体的・環境的な要因を含めて読み解くことで、子どもが環境とのミスマッチによって「困っている状態」にあるという事実に気づかされるはずです。手順をスモールステップにして成功体験をつくることや、切り替えの難しさを「次の楽しみ」という動機づけでカバーするといった、今日から実践できる具体的なアイデアの数々も解決策として紹介されています。

「子どもの論理」を理解するための辞書として、また、行き詰まった支援の突破口を開く実用書として、手元に置いておきたい一冊です。
配慮が必要な子どもの発達支援百科: 100のQ&Aで保育・療育現場の悩みを解決!
藤原里美 (編・著)、三宅浩子、久保田真規子 、黒葛真理子(著)
中央法規出版
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配慮が必要な子どもの発達支援百科: 100のQ&Aで保育・療育現場の悩みを解決!
藤原里美 (編・著)、三宅浩子、久保田真規子 、黒葛真理子(著)
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SAKURAさんが描く、娘と歩んだ発見と工夫の成長記録

個性の塊!うちの子がゆく
個性の塊!うちの子がゆく
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『個性の塊! うちの子がゆく』は、発達ナビの人気ライター・SAKURAさんが、賑やかな5人家族の長女でASD(自閉スペクトラム症)のある「あーさん」の幼少期から中学3年生になる現在までの歩みを綴ったコミックエッセイです。一度見ただけで都道府県の形を覚えてしまう驚異的な視覚能力を持つ一方で、相手の気持ちや言葉の裏など、目に見えないものを捉えるのが苦手なあーさん。「自分が良いなら相手も良いはず」という自他境界の曖昧さ、感覚過敏による困りごと……日々の暮らしの中で特性と向き合い、試行錯誤を重ねた家族の実体験と葛藤が、SAKURAさんの飾らない筆致で描かれます。

本書の中でハッとさせられるのは、あーさんの幼少期の行動の理由が、約10年の時を経て本人から語られる場面です。極度の偏食で、食材が混ざった料理が食べられなかったのは「いろいろな味がするのが忙しく、一つの味だけを食べたかったから」。そうした、親としては想像もつかない行動の裏に、その子なりの切実な理由が隠されていることに気づかされます。ほかにも、感情の伝達や見通しを立てるための補助的なカードなど、視覚優位なあーさんの特性に寄り添ったSAKURAさんのオリジナル支援ツールの紹介に加え、監修医・城間直秀先生による解説コラムも充実しています。

そんな本書に通底しているのは、焦らず長い目で見守るまなざしです。子どもたちに成長の機会を積極的に与え、目の前の結果に一喜一憂することなく、将来を見据えて種をまく。わが子に向けるSAKURAさん夫婦の愛情あふれる視点は、日々の子育てを支えるお守りとなりそうです。
個性の塊!うちの子がゆく
SAKURA(著)、城間直秀(監修)
沖縄タイムス社
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個性の塊!うちの子がゆく
SAKURA(著)、城間直秀(監修)
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(コラム内の障害名表記について)
コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。

神経発達症
発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。
知的障害(知的発達症)、ASD(自閉スペクトラム症)、ADHD(注意欠如多動症)、コミュニケーション症群、LD・SLD(限局性学習症)、チック症群、DCD(発達性協調運動症)、常同運動症が含まれます。

※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。

ASD(自閉スペクトラム症)
自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。
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