SAKURAさんが描く、娘と歩んだ発見と工夫の成長記録

個性の塊!うちの子がゆく
個性の塊!うちの子がゆく
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『個性の塊! うちの子がゆく』は、発達ナビの人気ライター・SAKURAさんが、賑やかな5人家族の長女でASD(自閉スペクトラム症)のある「あーさん」の幼少期から中学3年生になる現在までの歩みを綴ったコミックエッセイです。一度見ただけで都道府県の形を覚えてしまう驚異的な視覚能力を持つ一方で、相手の気持ちや言葉の裏など、目に見えないものを捉えるのが苦手なあーさん。「自分が良いなら相手も良いはず」という自他境界の曖昧さ、感覚過敏による困りごと……日々の暮らしの中で特性と向き合い、試行錯誤を重ねた家族の実体験と葛藤が、SAKURAさんの飾らない筆致で描かれます。

本書の中でハッとさせられるのは、あーさんの幼少期の行動の理由が、約10年の時を経て本人から語られる場面です。極度の偏食で、食材が混ざった料理が食べられなかったのは「いろいろな味がするのが忙しく、一つの味だけを食べたかったから」。そうした、親としては想像もつかない行動の裏に、その子なりの切実な理由が隠されていることに気づかされます。ほかにも、感情の伝達や見通しを立てるための補助的なカードなど、視覚優位なあーさんの特性に寄り添ったSAKURAさんのオリジナル支援ツールの紹介に加え、監修医・城間直秀先生による解説コラムも充実しています。

そんな本書に通底しているのは、焦らず長い目で見守るまなざしです。子どもたちに成長の機会を積極的に与え、目の前の結果に一喜一憂することなく、将来を見据えて種をまく。わが子に向けるSAKURAさん夫婦の愛情あふれる視点は、日々の子育てを支えるお守りとなりそうです。
個性の塊!うちの子がゆく
SAKURA(著)、城間直秀(監修)
沖縄タイムス社
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(コラム内の障害名表記について)
コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。

神経発達症
発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。
知的障害(知的発達症)、ASD(自閉スペクトラム症)、ADHD(注意欠如多動症)、コミュニケーション症群、LD・SLD(限局性学習症)、チック症群、DCD(発達性協調運動症)、常同運動症が含まれます。

※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。

ASD(自閉スペクトラム症)
自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。
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