「親のエゴ」と向き合い、娘と交わした約束

退所後通い始めた新しい放デイは、親の希望通り、小集団で丁寧な支援をしてくれる場所でした。しかし、娘にとっては「ゲーム天国」だった前の放デイが恋しくてたまりません。「また前の放デイに行きたい!」 数か月もの間、娘は私に言い続けました。

「せっかく本人が楽しめていたのに、辞めさせたのは親のエゴだったのではないか?」そう考えるときもありました。でも、バッティングセンターでのヒヤリとした経験から、娘の特性に合う安全な場所であることや、人との関わりを学んでほしいという方針は譲れません。私は腹をくくって娘と向き合い、「どれだけ行きたいと言っても、前の放デイに行くことはもうないよ」そうきっぱりと告げました。その上で、ゲームばかりすることへの心配や、危ない行動を取ったことがとても怖かったと、時間をかけて丁寧に説明したところ、娘はそれ以降「戻りたい」と言わなくなりました。
「どれだけ行きたいと言っても、前の放デイに行くことはもうないよ」ときっぱりと告げる
「どれだけ行きたいと言っても、前の放デイに行くことはもうないよ」ときっぱりと告げる
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「ブレない軸」が守った娘の居場所

新しい放デイに移った当初、娘が「戻りたい」と言い続けたのは、前の放デイを辞める時に理由をしっかり説明せず、さらっと辞めさせてしまったことも原因の一つだったと反省しています。

「エゴだったのでは」と悩むこともありましたが、「対話を大切にする」という自分の方針を貫いたことで、現在は新しい放デイで課題に前向きに参加し、楽しんで通っています。「預かってくれる場所があるだけでありがたい」と、家庭と方針が異なったとしても妥協してしまうこともあるかもしれませんが、やはり事業所の考えが合っているかどうかや、子どもの特性に合っているかどうかは、子どもの成長にとっても重要だと実感しています。

完璧な場所を見つけるのは難しいですが、親として「これだけは譲れない」という軸を持ち続けることが、結果として子どもを守ることに繋がるのではないかと、私は考えています。

【アンケート結果】わが子にぴったりの場所を求めて。施設探しの「理想と現実」

ここからは発達ナビで行った施設探しアンケートの結果をご紹介いたします。

お子さんに合った支援の場を見つけたい。そう願って「施設探し」を始めたとき、真っ先に直面するのが「どうやって探せばいいの?」「実際、通える場所はあるの?」という不安ではないでしょうか。

通いやすい距離、活動内容の相性、そして何より「空き」があるかどうか……。いくつものハードルを越えて、ようやく見つけた施設は、親子にとって大切な居場所となります。しかし、そこに至るまでの道のりは、スムーズなケースもあれば、険しい道のりとなるケースも少なくありません。

今回は、50名を超える読者の皆さんに伺った「施設探しのリアル」をお届けします。納得のいく場所に出合えた方のエピソードから、現在進行形で悩んでいる方の声まで、今の支援現場の状況が見えてきました。
【放デイ・児発、満足していますか?】放課後等デイサービス、児童発達支援についてみなさんの体験をお聞かせください!
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「おおむねスムーズ」が半数。早めの動き出しが鍵?

意外にも、全体の50%と最も多かったのは「施設探しはおおむねスムーズにいった」という回答でした。 これは、就学前から情報を集めていた方や、地域の相談支援事業所との連携がうまくいったケース、あるいは発達ナビの施設検索などを活用して効率的に候補を絞り込めた方が一定数いることを示唆しています。「早めの情報収集」が、安心感に繋がっている一つの要因と言えるかもしれません。

「大変だった」と感じる約40%の切実な背景

一方で、38%の方は「施設探しは大変だった」と回答しています。 「見学に行ったけれど満席だった」「入学後に急いで探したが、条件に合う場所が見つからなかった」といった、地域ごとの受け入れ枠の不足や、タイミングの難しさが浮き彫りになっています。やっとの思いで入所できても、その後の先生とのコミュニケーションに悩むなど、入所が「ゴール」ではない難しさも見て取れます。
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