先の見えない進路への悩み…そんな中、最大の転機が!

まさかの「夫の転勤」で、未知の土地へ引っ越し・転校することに!?
まさかの「夫の転勤」で、未知の土地へ引っ越し・転校することに!?
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悩みに悩んでいた私たち家族に、ある日、最大の転機が訪れました。それは夫の転勤による引っ越しです。 そう、はからずも中学進学というタイミングで、あーは転校することになったのです。

「今の場所」での行き止まり感と、新しい環境への計り知れない不安……わが家を揺るがす「一大事」の顛末は、また別の機会にお話しさせていただきます。
執筆/よいこ

専門家コメント 室伏佑香先生(小児科医)

あーさんの学習や進路について悩まれる中での戸惑いやしんどさを共有してくださりありがとうございます。また、お子さんにとってよりよい学びをと決意されて特別支援学級に進学されたにもかかわわらず、制度や環境の制約もあり、お子さんにとってもご家族にとっても、おつらい時期でしたね。

まず、知的障害(知的発達症)は、一般的に知的機能(IQ)がおおよそ70以下であり、あわせて日常生活に必要な適応行動にも困難がみられる状態を指します。IQは、同年齢の集団の中での知的機能の位置を示す指標で、平均を100として設定されています。一方で、IQ70〜85程度の範囲は「境界知能」と呼ばれ、知的障害(知的発達症)の診断基準は満たさないものの、学習面や社会生活の中で困難さが生じやすいことがあります。

そのうえで、学校の特別支援学級にはいくつかの種類があり、自閉症・情緒障害特別支援学級(いわゆる情緒クラス)と、知的障害特別支援学級では支援の前提が異なります。情緒クラスは、ASD(自閉スペクトラム症)やADHD(注意欠如多動症)など、主に発達特性に伴うコミュニケーションや行動面の困難さに対する支援を目的としており、学習内容や評価については、通常学級と同じ基準で進められることが多いとされています。一方、知的障害のクラスでは、知的機能や理解のペースに応じて、学習内容そのものを調整しながら進めることができ、評価についても個々の到達度に応じた形がとられることが一般的です。

お子さんの支援を考える際には、発達特性に伴うコミュニケーションや行動面の困難さと、知的発達(IQ)という、2つの軸から捉えていくことが重要です。行動面での困難さが目立っていても、知的発達や学習の面では遅れがないお子さんもいれば、知的な理解のペースにも配慮が必要なお子さんもいます。そのため、「行動面への支援が中心となるのか」「学習面も含めた支援が必要なのか」は、お子さん一人ひとりの特性の組み合わせによって異なります。その中で、知的障害(知的発達症)の診断がある場合には知的障害特別支援学級で学習面の調整が受けられる一方で、境界知能のお子さんの場合にはその対象とならないこともあり、知的な理解のペースに対する支援が十分に行き届きにくいという課題があります。それぞれのお子さんの困りごとに寄り添った支援が、どの子にも届く社会になっていくことを願います。(監修:小児科医 室伏佑香先生)
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https://h-navi.jp/column/article/35030956
(コラム内の障害名表記について)
コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。

神経発達症
発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。
知的障害(知的発達症)、ASD(自閉スペクトラム症)、ADHD(注意欠如多動症)、コミュニケーション症群、LD・SLD(限局性学習症)、チック症群、DCD(発達性協調運動症)、常同運動症が含まれます。

※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。

知的発達症
知的障害の名称で呼ばれていましたが、現在は知的発達症と呼ばれるようになりました。論理的思考、問題解決、計画、抽象的思考、判断、などの知的能力の困難性、そのことによる生活面の適応困難によって特徴づけられます。程度に応じて軽度、中等度、重度に分類されます。

ASD(自閉スペクトラム症)
自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。

ADHD(注意欠如多動症)
注意欠陥・多動性障害の名称で呼ばれていましたが、現在はADHD、注意欠如多動症と呼ばれるようになりました。ADHDはAttention-Deficit Hyperactivity Disorderの略。
ADHDはさらに、不注意優勢に存在するADHD、多動・衝動性優勢に存在するADHD、混合に存在するADHDと呼ばれるようになりました。今までの「ADHD~型」という表現はなくなりましたが、一部では現在も使われています。

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