【専門家インスタライブレポ】発達障害×学校生活、合理的配慮は「眼鏡」と同じ?相談のコツを井上雅彦先生が解説

ライター:発達ナビ【編集部Eye】
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進学や進級を迎えたこの時期、お子さんの学習や新しい環境への不安で、胸がいっぱいになっている保護者の方も多いのではないでしょうか。

先日行われた発達ナビのインスタライブでは、前回に引き続き鳥取大学大学院教授の井上雅彦先生をお迎えしました。テーマは、学校生活を支える「合理的配慮」について。
「わがままって思われない?」「先生の負担を増やしちゃうかも……」そんな保護者のみなさんの葛藤を優しく包み込み、前向きな一歩を踏み出すためのヒントが詰まった30分間をダイジェストでお届けします。

合理的配慮は「ぴったりの眼鏡」を探すようなもの

インスタライブでは「学校での合理的配慮」について教えていただきました
インスタライブでは「学校での合理的配慮」について教えていただきました
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学校に配慮をお願いするとき、「最初から完璧な答え」を持っていかなければならないと思っていませんか? 井上先生は、合理的配慮を身近な「眼鏡」に例えて教えてくれました。

井上先生からのアドバイス

「合理的配慮は、眼鏡をかけることと同じなんです。最初からぴったりの度数が見つかるわけではなく、かけながら『ちょっときついな』『もう少し見えるようにしたいな』と調整していく。そんなトライアル・アンド・エラーが大切なんですよ」

まずは家庭で「これ、楽だね!」を体験して

例えば、タブレットを学校で使うのを本人が「恥ずかしい」と嫌がる場合。 無理に持たせるのではなく、まずは家で使ってみて「これを使うと、こんなに早く宿題が終わるんだ!」という成功体験をプレゼントしてあげてほしいと先生は言います。

学校へも「まずは1か月だけ、お試し期間をいただけませんか?」と提案してみる。そんな風に、親子で、そして先生と一緒に「試着」を繰り返しながら、お子さんにぴったりの形を見つけていければいいのです。

三者面談で「頭が真っ白」にならないための工夫

先生との面談は、どうしても緊張して伝えたいことが飛んでしまいがちですよね。そんな時、お守り代わりになるアイデアも教えていただきました。

  • 「事前メモ」をお守りに:伝えたいことを紙に書いて持参しましょう。可視化された情報は、先生方にとっても心強い共有ツールになります。
  • 医師の「意見書」で客観的な視点を:専門家の声を添えることで、親の主観だけでなく「客観的な必要性」として伝わりやすくなります。
  • AIツールも現代の味方:先生へのメールや相談文、「角が立たないかな?」と迷ったらAIに変換してもらうのも、現代ならではの賢いコミュニケーション術です。

「本人の前では話しにくい…」ときは?

三者面談で、お子さんが隣にいると言いづらいこともありますよね。 そんな時は、「本人がいると話せないこともあるので、別途お時間をいただけますか」と事前に伝えておいて大丈夫。無理にその場で全てを解決しようとしなくていいのです。

診断や障害者手帳がなくても、相談していいんです

井上先生からのメッセージ

「合理的配慮の本質は、『教育の機会を均等に与えること』にあります。たとえ診断がなくても、お子さんが今、困っているのであれば、学校は相談に乗る姿勢が求められているんですよ。まず相談をしてみることで、その内容によっては合理的配慮ではなく、クラス全体への配慮で解決することもあると思います」

実際に合理的配慮を行う場合、その内容によっては診断が求められることもあるかもしれませんが、大切なのは「診断名」ではなく、「今、何があればこの子は学びやすくなるのか」という視点。お子さんの「困りごと」をスタート地点にして、学校と一緒に考えていきましょう。
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