ASDの長女の登校渋りの原因は学校ではなかった!?「保育所等訪問支援」の助言で見えてきた"別のしんどさ"とは
ライター:にれ
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特別支援学級に通うASD(自閉スペクトラム症)の長女・まゆみは、1年生の2学期から不安定な様子が増えていました。保育所等訪問支援制度を「うちは使えないんだ」と誤解していた私でしたが、恩師に再会したことがきっかけで制度を利用してみることに。今回は、実際に利用してみての体験談をお送りします。
監修: 室伏佑香
東京女子医科大学八千代医療センター 神経小児科
名古屋市立大学大学院 医学研究科 生殖・遺伝医学講座 新生児・小児医学 博士課程
筑波大学医学部卒。国立成育医療研究センターで小児科研修終了後、東京女子医科大学八千代医療センター、国立成育医療研究センター、島田療育センターはちおうじで小児神経診療、発達障害診療の研鑽を積む。
現在は、名古屋市立大学大学院で小児神経分野の研究を行っている。
名古屋市立大学大学院 医学研究科 生殖・遺伝医学講座 新生児・小児医学 博士課程
実施までの道のり
保育所等訪問支援の利用を決めたのは1年生の3月頃でしたが、実施は2年生の5月ということになりました。
理由は大きく二つあり、一つ目はタイミングの問題でした。
ちょうど次年度の利用計画案の更新とサービス担当者会議が1か月後に迫っていて、相談支援員さんから「新たに保育所等訪問支援の契約が必要になるので、もし待てるようであれば、次年度の利用計画案に組み込んで更新するほうがお互いの手続き負担が少ない」と説明を受けたのです。
二つ目は、学校の方でいくつか変化があり、少し様子見をしてもいいかもしれないと思ったからです。
その頃休みがちになられていて、私が「まゆみの対応でご負担をおかけしているのでは……」と心配していた担任の先生が、実は妊娠されていて年度末で産休に入られることが判明しました。
思わず、「先生、おめでとうございます!てっきり私、まゆみがご心労をおかけしたんじゃないかと……」と口にすると、「え?お休みをいただいて申し訳なかったのですが、妊娠に伴うものでまゆみちゃんは関係ないですよ」と笑われて心底ホッとしました。
担任の交代が既定路線となった中で保育所等訪問支援を実施すると、現担任から新担任への引継ぎの手間が増えることになります。また、現担任と新担任とでは支援方法が異なる可能性があるため、それなら新年度を待って新担任に直接助言していただくほうがいいだろうと判断しました。
おまけに、3学期の中頃、2学期から入られた支援員の先生によるまゆみへの不適切な関わりが発覚し、医師の助言を受けて学校へ相談を申し入れる事態に発展しました。
「まゆみが2学期から学校で落ち着かなくなったのはこれが主要因では?」という考えもよぎりましたが、言葉で説明できないまゆみのことなので断定はできません。幸いにも、校長先生と教頭先生から全面的に謝罪いただき、当該の支援員は申し入れの翌日からまゆみの担当を外れることになりました。
このような動きがあったので、「保育所等訪問支援の実施は新年度でも遅くはないだろう」と判断しました。
そしてその後、一旦は足取り軽く通えるようになったかと思ったのですが……
理由は大きく二つあり、一つ目はタイミングの問題でした。
ちょうど次年度の利用計画案の更新とサービス担当者会議が1か月後に迫っていて、相談支援員さんから「新たに保育所等訪問支援の契約が必要になるので、もし待てるようであれば、次年度の利用計画案に組み込んで更新するほうがお互いの手続き負担が少ない」と説明を受けたのです。
二つ目は、学校の方でいくつか変化があり、少し様子見をしてもいいかもしれないと思ったからです。
その頃休みがちになられていて、私が「まゆみの対応でご負担をおかけしているのでは……」と心配していた担任の先生が、実は妊娠されていて年度末で産休に入られることが判明しました。
思わず、「先生、おめでとうございます!てっきり私、まゆみがご心労をおかけしたんじゃないかと……」と口にすると、「え?お休みをいただいて申し訳なかったのですが、妊娠に伴うものでまゆみちゃんは関係ないですよ」と笑われて心底ホッとしました。
担任の交代が既定路線となった中で保育所等訪問支援を実施すると、現担任から新担任への引継ぎの手間が増えることになります。また、現担任と新担任とでは支援方法が異なる可能性があるため、それなら新年度を待って新担任に直接助言していただくほうがいいだろうと判断しました。
おまけに、3学期の中頃、2学期から入られた支援員の先生によるまゆみへの不適切な関わりが発覚し、医師の助言を受けて学校へ相談を申し入れる事態に発展しました。
「まゆみが2学期から学校で落ち着かなくなったのはこれが主要因では?」という考えもよぎりましたが、言葉で説明できないまゆみのことなので断定はできません。幸いにも、校長先生と教頭先生から全面的に謝罪いただき、当該の支援員は申し入れの翌日からまゆみの担当を外れることになりました。
このような動きがあったので、「保育所等訪問支援の実施は新年度でも遅くはないだろう」と判断しました。
そしてその後、一旦は足取り軽く通えるようになったかと思ったのですが……
2年生のGW後、登校渋りが再開
2年生になると、新しい担任の先生はとても理解のある方で、まゆみも一旦は行き渋りなく学校へ通えるようになっていました。
ところが、GW明けから登校渋りが復活してしまったのです。休み明けのつらさや、運動会(春開催)の練習の負担とイレギュラーな時間割。さらに、大好きな6年生のお姉ちゃんと縦割り班が離れてしまったことなど、要因はいくつか考えられましたが、様子はひどくなっていく一方でした。
ところが、GW明けから登校渋りが復活してしまったのです。休み明けのつらさや、運動会(春開催)の練習の負担とイレギュラーな時間割。さらに、大好きな6年生のお姉ちゃんと縦割り班が離れてしまったことなど、要因はいくつか考えられましたが、様子はひどくなっていく一方でした。
この様子に、先生方とも相談し、『本人の様子に合わせて遅刻や早退をありにする』『腹痛を訴えた日はそのまま休ませる』などの対応でまゆみの負荷軽減に努める方針で一致しました。
私が素人目に見る感じでは、新しい担任の先生と支援員さんは、かなりASD(自閉スペクトラム症)の子どもへの支援を心得ているように感じるので、「ここまで対応してもらっていて、どうして学校がしんどいのだろう……」と分からない気持ちを抱えて保育所等訪問支援の日を待ちました。
私が素人目に見る感じでは、新しい担任の先生と支援員さんは、かなりASD(自閉スペクトラム症)の子どもへの支援を心得ているように感じるので、「ここまで対応してもらっていて、どうして学校がしんどいのだろう……」と分からない気持ちを抱えて保育所等訪問支援の日を待ちました。
待ちに待った保育所等訪問支援の実施
そして、ついに迎えた保育所等訪問支援の日。
特に調整したわけでもないのですが、訪問の時間帯はちょうど「運動会の練習→算数」という、まゆみが荒れやすくなる授業の並びでした。
心配はありましたが、保育所等訪問支援の当日に親がすることは特にありません。
むしろ、「しんどい状況のまゆみを見てもらえるのは、かえって良いかもしれない」と“峰岸先生(私の著書内の仮名)”からの報告を待つことにしました。
特に調整したわけでもないのですが、訪問の時間帯はちょうど「運動会の練習→算数」という、まゆみが荒れやすくなる授業の並びでした。
心配はありましたが、保育所等訪問支援の当日に親がすることは特にありません。
むしろ、「しんどい状況のまゆみを見てもらえるのは、かえって良いかもしれない」と“峰岸先生(私の著書内の仮名)”からの報告を待つことにしました。
後日受けた報告では、意外にもポジティブな内容がほとんどでした。
「思っていたより、授業に参加していましたよ」
「チャイムやタイマーで、自分から着席できています」
「学校側も、まゆみちゃんに合う支援をよく考え、かなり工夫してくださっています」
「言葉で伝えるのは難しくても、行動で本人なりの意思表示ができています」
正直なところ、驚きました。
去年の2学期以降、学校からは「困りごと」の報告を受けることが多かったため、相当大変なのだろうと思い込んでいたからです。もちろん、その日たまたま落ち着いていたという可能性もありますが、パニックさえ起こさなければ授業参加はでき、全体としては「学校もまゆみもかなり頑張っている」という評価でした。
良かった点だけでなく、気になった点についても具体的な説明があり、対応策まで学校の先生へ共有していただけたとのことで、親として大きな安心感につながりました。
印象的だったのは、「運動会の練習に参加しようとしないので、本番がどうなるか……」という私の心配に
「まゆみちゃん、参加してないようで結構見てると思いますよ。もともと本番になるとキッチリこなすタイプでしょ?今年もそのパターンってだけじゃないのかな」と返されたことです。学校の先生方から「参加できていない」と聞いて焦っていましたが、言われてみればそうかもしれないという説得力がありました。
さらに、峰岸先生はこう続けました。
「思っていたより、授業に参加していましたよ」
「チャイムやタイマーで、自分から着席できています」
「学校側も、まゆみちゃんに合う支援をよく考え、かなり工夫してくださっています」
「言葉で伝えるのは難しくても、行動で本人なりの意思表示ができています」
正直なところ、驚きました。
去年の2学期以降、学校からは「困りごと」の報告を受けることが多かったため、相当大変なのだろうと思い込んでいたからです。もちろん、その日たまたま落ち着いていたという可能性もありますが、パニックさえ起こさなければ授業参加はでき、全体としては「学校もまゆみもかなり頑張っている」という評価でした。
良かった点だけでなく、気になった点についても具体的な説明があり、対応策まで学校の先生へ共有していただけたとのことで、親として大きな安心感につながりました。
印象的だったのは、「運動会の練習に参加しようとしないので、本番がどうなるか……」という私の心配に
「まゆみちゃん、参加してないようで結構見てると思いますよ。もともと本番になるとキッチリこなすタイプでしょ?今年もそのパターンってだけじゃないのかな」と返されたことです。学校の先生方から「参加できていない」と聞いて焦っていましたが、言われてみればそうかもしれないという説得力がありました。
さらに、峰岸先生はこう続けました。
「おそらくですが…‥まゆみちゃんは学校が嫌いなわけではないと思います」
その言葉に、私はドキッとしました。
その言葉に、私はドキッとしました。
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