毎回同じ説明をしなくてすむ!家庭外で理解を得るためのツール

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学校以外にも、子どもの特性を知ってもらわないといけない場所がありますね。子ども会や、病院や美容院など。そんな時にヒントを得て作ったカードがとても役に立ちましたので、そのカードと、子どもの苦手から工夫し、学校で使ったら良かったものを紹介します。

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「支援要請提示カード」との出会い

長男には重複障害があり、発達障害・視覚障害以外にも場面緘黙(ばめんかんもく)という障害がありました。

場面緘黙とは、特定の人や特定の場所で話せなくなる状態のことをいいます。
長男の場合は自宅では話せるのに学校では話せない。特定の友達とは話せても、教室では声が出ない。病院でも先生からの質問に答える事ができませんでした。

そんな様子から、子どもを理解する為にと主治医の先生から紹介してもらったのが「かんもくネット」というサイトです。
そこの啓発資料の中に提示カードというものを見つけました。

これは、子どもの周囲の方に、子どもの状況を理解してもらうためのサポートツールです。

さっそくダウンロードをして子ども会のお母さん方にみせたところ、「こんな症状があるんだね。このカードわかりやすいね。」と、いちいち言葉で説明しなくても、このカードを見せただけて支援方法を理解してもらえました。
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この提示カードを使っていくうち、今度は子どもの障害を全て書いたカードを作ってみたらどうだろう?と思い、すぐに長男の障害を全て書いて、一言コメントを付け足してみました。
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このカードを、病院や、美容院に連れて行った時や、私の友人達に会う時にも見せました。

病院の先生や看護師も、このカードを見ただけで、直ぐ理解し対応してくれました。美容院でも、カットをする時に無理に長男に話させそうとはしないでいてくれました。

私の友人達の中には「このカードをもらってもいい?」と聞いてくれて、子どもの事を知ろうとしてくれる人もいました。

1番助かったのは、本人を目の前に、本人のできないことを説明せずに済んだことです。お互いにストレスを感じなくて済みました。

「オリジナル連絡帳」を作ってみた

長男と次男と共に、連絡帳に「宿題や日課、連絡事項を書く」「書いたものを見て日課を準備する」というのが苦手でした。
連絡帳の必要なページをめくり確認することが難しく、どのページに書いたのかも探せない。自分で書いた宿題もわからないという事がありました。

持って帰るプリントもランドセルの中でグチャグチャになるのも毎度の事。それを解決しようと使ってみたのが、このファイルです。
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右側には、エクセルで連絡帳と同じ様式のものを作り、何枚も印刷して挟みました。ファイルを開けたらすぐに書く欄が1番上にきます。

子どもは「どこに書いたらいいのかわからない」というストレスが減りました。連絡欄が不要になったら除いていきます。

左側には、学校から持って帰ってくるプリント類全てを挟みます。これを徹底。
するとプリントがグチャグチャになったり、無くなる事が減りました

子ども達には「この連絡帳ファイルかっこいいよ。いいね!先生にもこの連絡帳のこと伝えてあるから安心して使ってね。」と伝えて、自分達だけ違うものを使ってるから恥ずかしいという思いをさせないように声かけしました。

先生にも、このファイルを使う事を説明しておきました。子ども達も嬉しそうに、しっかり小学校卒業まで使ってくれました。

学校に提出するプリントなどは、別にクリアファイルを準備しました。ランドセルに入れたプリントが何のプリントか忘れてしまう子ども達には、これも有効でした。
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凸凹に合わせた工夫探しを、楽しみながら

大変な事が多い発達障害のある子どもの子育て。

学校指定のものや、既存のアイテムでは上手くいかなくても、子どもの凸凹と向き合い、工夫しながら「これはダメだった。」「次はこうしてみよう!」「これはうまくいった!」と、楽しみながらトライしていきたいと常に思っています。
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