苦手なことだらけの通院が「ほんの少しの工夫」で楽になりました

ライター:林真紀
苦手なことだらけの通院が「ほんの少しの工夫」で楽になりましたのタイトル画像

発達障害児の親にとって、子どもの通院がとても負担で頭が痛いという方も多いのではないでしょうか。診察時のパニックはもちろん、多動の子は待合室で待たせることも大仕事。私は病院に行くたびにヘトヘトでした。

病院が大の苦手な息子

発達障害のある息子を病院に連れて行って診察を受けさせるのは大仕事です。

私など一週間前から気が重くなり、治療によっては夫に休みを取ってもらって夫婦二人でその日に立ち向かう有様です。
発達障害児の受診が大変な理由には様々あると思いますが、うちの息子の場合は以下のような理由で一筋縄ではいかなくなります。

病院の何が息子にとって不快なの?

苦手なことだらけの通院が「ほんの少しの工夫」で楽になりましたの画像
出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=11044001638
1. 予測できないことが苦手
これは病院が苦手な理由の中でも最たるものかもしれません。何をされるか分からない、どういう感覚がくるのか分からない、この恐怖でパニックになってしまいます。

2. 目に見えない部分を想像することが苦手
息子の場合、採血や注射などは意外に大丈夫なのです。それは、自分の目で何をされているのか確認ができるから。

一方で治療が目に見えない場合は恐怖を感じてしまいます。目に見えないところを想像する力が弱いため、一気にパニックになってしまうのです。

3. 待ち時間の長さ
予約していける病院であればまだマシですが、ただでさえ新しい環境が苦手で先の治療のことで不安でいっぱいの息子にとって、待合室で長い時間待たされるのは苦行以外の何物でもありません。

最初は素直に病院に来たけれど、待ち時間中にパニックになって「帰る!!!かーえーるーー!!」と叫んでしまったことも一度や二度ではありません。

4. 感覚過敏の問題
発達障害児の多くが感覚過敏や聴覚過敏を持っています。

息子の場合は「不安になったり緊張したりすると過敏度が増す」という特質を持っており、病院の診察では不安の高まりから必ず感覚過敏が強く出ます。

聴診器を当てられただけで「くすぐったい!!!」と言って大暴れし、歯のクリーニングでも「くすぐったい!くすぐったい!!」と大騒ぎになります。

息子が苦手な診療科ベスト3

苦手なことだらけの通院が「ほんの少しの工夫」で楽になりましたの画像
出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=11030002524
そして、そんな息子が特に苦手な診療科とそれぞれの理由は以下です。

1位: 眼科
眼圧を測ったり視力を測ったりするために頭を機械で固定されるのがダメです。

あの機械による検査でまずパニックになり、次に部屋を暗くして目を見られることに対する恐怖心が酷いです。眼科への恐怖心はまだ克服できていないです。

2位: 歯科
まずリクライニングシートが倒れる時に恐怖でおののきます。ここで緊張と不安が高まってしまい、ちょっとした歯のクリーニングも感覚過敏が発動します。

さらに最後に塗布してもらうフッ素コートの味が苦手です。これは味覚過敏が影響していると思います。

3位: 耳鼻咽喉科
鼻や耳といった「見えない部分」への治療がとても苦手です。ですが、耳鼻咽喉科への苦手意識は、発達障害に理解のある先生に巡り会ったお蔭でだいぶなくなってきたように思います。
次ページ「わが家での病院対策」

追加する

バナー画像 バナー画像

年齢別でコラムを探す


同じキーワードでコラムを探す



放課後等デイサービス・児童発達支援事業所をお探しの方はこちら

放課後等デイサービス・児童発達支援事業所をお探しの方はこちら

コラムに対する投稿内容については、株式会社LITALICOがその内容を保証し、また特定の施設、商品及びサービスの利用を推奨するものではありません。投稿された情報の利用により生じた損害について株式会社LITALICOは一切責任を負いません。コラムに対する投稿内容は、投稿者の主観によるもので、株式会社LITALICOの見解を示すものではありません。あくまで参考情報として利用してください。また、虚偽・誇張を用いたいわゆる「やらせ」投稿を固く禁じます。「やらせ」は発見次第厳重に対処します。