療育方法に悩んだ私が「応用行動分析(ABA)」を選んだ理由

ライター:あいちゃんパパ
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一口に療育、と言っても様々なものがあります。その中で自分の子どもに合った療育がどれなのか、悩むところ。私がどうやって療育を決めたのかをご紹介します。

「なんとかしなければ」と療育情報を探す日々…

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出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=28177001879
もう今から9年前になりますが、当時2歳半の娘に自閉症の診断が下された時、最初に思ったことは「なんとかしなければ」でした。

パソコンに向かいインターネットで何か良い情報はないかと検索しました。

そして、自閉症の子とのかかわり方として私の目に留まったのは、次の3つの療育用語でした。

1. TEACCH
2. 応用行動分析(ABA)
3. PECS


当時はそれぞれの療育がどんなものか、何がどう違うのか、それぞれがどういう関係なのか、さっぱりわかりませんでした。
それでもとにかく、娘に合う療育がないかと、ひとつひとつ調べてみることにしたのです。
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3つの療育を調べてみて…

いろいろと調べていく中で、当時一番情報量が多いのはTEACCHでした(今でも多いと思います)。

TEACCHは、構造化された環境で、スケジュールを作って見通しをよくするというやり方であり、「なるほど!」と感心させるものがあります。

ただ、私にとっては「自閉症の特性はそのままで」というところが引っかかり、「何か物足りないなあ」とも感じました。

そして、PECSは、言葉が苦手な子どもに対して、絵カードを使った代替コミュニケーションの手法でした。その当時、娘が喃語から言葉が出てきつつあったので、PECSは見送りました。
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最後に残ったのは、応用行動分析(ABA)でした。応用行動分析は、伸ばしたり行動に対して褒めたりとご褒美を与え、抑えたい問題行動に対してご褒美を与えないを基本とした療育です。

インターネットで調べた時、「これはいいかもしれない」と思ったのです。しかし、同時に「本当にすぐこんなによくなるのか」と懐疑的に思うようにもなりました。「すぐに良くなる」という療育は今まで、眉唾ものが多かったからです。

それでも、我が家は応用行動分析を療育としてやってみることを選択しました。

子どもとの相性は

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応用行動分析を始めたとき、娘は3歳近くになってやっと意味のある単語が少し出てきた段階でした。

ちょっと嫌な事があると、すぐに癇癪を起こし部屋を泣きながら走り回っていました。外出した時、駅のホームで30分癇癪を続けていたこともありました。買い物に行ってもすぐにどこかに行ってしまうので、買い物どころではありませんでした。

その娘が、応用行動分析を始めて2年経った時、いつの間にか問題行動がほとんど無くなっていました。

あれだけ、すぐにどこかに行ってしまっていた娘が、手を放していてもどこにも行かない、癇癪もなくじっとしている、小学校で授業中でも立ち歩くことが無いのは、応用行動分析による療育をしていたからだと今になってつくづく思います。

うちの娘にとっては、相性が良かったのではないかと思います。
次ページ「応用行動分析をやってみて」

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