障害のある子とその兄弟をどう考える?娘のストレスが想像以上だったと気づいて
ライター:多原美加
発達障害のある子どもと関わってる日常は、それはそれは忙しいものです。気をつけてはいるけれど、他のきょうだいの気持ちを置き去りにしてしまうことも。娘がストレスを少しでも回避できるように、そして娘と向き合う為にしてきたことを紹介します。
甘えん坊の弟たちと、しっかり者のお姉ちゃん
発達障害や視覚障害がある3人の弟たちを持つ長女。優しく我慢強い長女は、弟たちの面倒もよく見てくれる頼もしい娘です。
母子家庭という環境もあり、弟たちは私があまり関われない時間にたくさん娘に甘えに行きました。
特にADHDのある次男は、自分の衝動を抑えられず、娘に思いっきり甘えにいきます。体当たりも同然に娘の背中や膝に乗っかりに行ったり、どんなときであろうとお構い無しに部屋に突入してしまうのです。
娘は自分の時間が取れずに、時に泣いて訴えることもありましたが、それでも次男は逆に面白がってしまいます。
それに加えて弟たちの通院のときは、娘に1人でお留守番を頼むことが何度もありました。
娘は、1人でたくさんの我慢をしていたのだと思います。
母子家庭という環境もあり、弟たちは私があまり関われない時間にたくさん娘に甘えに行きました。
特にADHDのある次男は、自分の衝動を抑えられず、娘に思いっきり甘えにいきます。体当たりも同然に娘の背中や膝に乗っかりに行ったり、どんなときであろうとお構い無しに部屋に突入してしまうのです。
娘は自分の時間が取れずに、時に泣いて訴えることもありましたが、それでも次男は逆に面白がってしまいます。
それに加えて弟たちの通院のときは、娘に1人でお留守番を頼むことが何度もありました。
娘は、1人でたくさんの我慢をしていたのだと思います。
いつも我慢させている娘と、2人きりのお出かけ
そんな娘がストレスをためないようにと、私は娘と2人きりの時間を持つようにしていました。
弟たちとは通院のときにコミュニケーションを取れたのですが、どうしても弟たちにつきっきりになって娘と2人で過ごす時間はあまりありませんでした。そこであえて2人で出かけていく機会をつくるようにしたのです。
2人きりの時間は、ショッピングに行ったり、ランチしたり、ドライブしたりと外に出かけて、娘との会話を楽しみました。
そして「つらいときは我慢せずに教えてね。」と娘に伝えたり、娘の話を聞くようにしていました。
私も娘のことは気にかけており、コミュニケーションを積極的にとっていたので、娘は大丈夫だろうと思っていました。
弟たちとは通院のときにコミュニケーションを取れたのですが、どうしても弟たちにつきっきりになって娘と2人で過ごす時間はあまりありませんでした。そこであえて2人で出かけていく機会をつくるようにしたのです。
2人きりの時間は、ショッピングに行ったり、ランチしたり、ドライブしたりと外に出かけて、娘との会話を楽しみました。
そして「つらいときは我慢せずに教えてね。」と娘に伝えたり、娘の話を聞くようにしていました。
私も娘のことは気にかけており、コミュニケーションを積極的にとっていたので、娘は大丈夫だろうと思っていました。
分かったつもりになっていた、娘のつらさに改めて気付く
ある日、娘を弟のカウンセリングに同行させました。
娘は学校の先生を目指しているため、勉強になるかなと思ったのです。
カウンセリング中、心理士の先生は、弟だけでなく娘の話も聞いてくれました。
「家の中で自分の時間は取れてる?」と娘に聞いたのです。
娘は自分の部屋に弟たちがなだれ込んでくることや、乗っかる弟たちが重くて大変なことなどを先生に伝えました。弟たちはかわいいけれど、自分の時間が取れなくてつらいという自分の気持ちを話していました。
先生は、「隠れてでも自分の時間を作って自分を守りなさい。」と娘に話しました。
私はショックでした。
先生の「自分を守る」という言葉が、まるで弟たちが娘を攻撃しているように思えたからです。
その一方で私は、「そうか。娘はわざわざ自分を守らないと自分を休息させる時間が取れないんだ」と気付きました。私はこの子をよく見ていたつもりだったけれど、娘は私の想像をはるかに超えるストレスを抱えているたのです。私は深く反省しました。
娘を気づかってくれた心理士の先生に、私は心から感謝しています。
娘は学校の先生を目指しているため、勉強になるかなと思ったのです。
カウンセリング中、心理士の先生は、弟だけでなく娘の話も聞いてくれました。
「家の中で自分の時間は取れてる?」と娘に聞いたのです。
娘は自分の部屋に弟たちがなだれ込んでくることや、乗っかる弟たちが重くて大変なことなどを先生に伝えました。弟たちはかわいいけれど、自分の時間が取れなくてつらいという自分の気持ちを話していました。
先生は、「隠れてでも自分の時間を作って自分を守りなさい。」と娘に話しました。
私はショックでした。
先生の「自分を守る」という言葉が、まるで弟たちが娘を攻撃しているように思えたからです。
その一方で私は、「そうか。娘はわざわざ自分を守らないと自分を休息させる時間が取れないんだ」と気付きました。私はこの子をよく見ていたつもりだったけれど、娘は私の想像をはるかに超えるストレスを抱えているたのです。私は深く反省しました。
娘を気づかってくれた心理士の先生に、私は心から感謝しています。