もう少し別の言い方できないの?と怒る前に伝えたい「北風と太陽」のお話
ライター:GreenDays
イソップ童話の「北風と太陽」をご存知ですか?
北風と太陽、どちらが旅人のコートを脱がせることができるのかを競うお話です。
すべての行動をマニュアル化するのは不可能
些細なことで怒りを爆発させてしまうアスペルガーの娘。
弟との接し方がわからないときに、接し方マニュアルを作ることでなんとか打破できました。
今では、姉弟仲良く遊ぶ姿も見られるようになり、マニュアルの大切さを痛感しているところですが、
姉弟間のすべてのトラブルがなくなったかというと、そうではありません。
本を読んでいる最中に話しかけられた時、自分の持ち物に勝手に触れられた時、順番を抜かされた時、偉そうな言葉づかいをされた時…
日々の生活の中で、トラブルに発展する事柄は非常に多く、そのすべてをマニュアル化することは不可能です。
今回は、娘に合った方法として童話を例に出したお話をご紹介します。
今では、姉弟仲良く遊ぶ姿も見られるようになり、マニュアルの大切さを痛感しているところですが、
姉弟間のすべてのトラブルがなくなったかというと、そうではありません。
本を読んでいる最中に話しかけられた時、自分の持ち物に勝手に触れられた時、順番を抜かされた時、偉そうな言葉づかいをされた時…
日々の生活の中で、トラブルに発展する事柄は非常に多く、そのすべてをマニュアル化することは不可能です。
今回は、娘に合った方法として童話を例に出したお話をご紹介します。
なぜ兄弟仲良くできないの?弟を無視する娘の本音は、◯◯でした
自分は正しい!と憤る娘
この先、どうやって娘に他人とのコミュニケーション方法を伝えていけばよいのか、頭を悩ませていたとき、またトラブルが発生しました。
私が洗濯をしている間に、リビングで揉めはじめた姉弟。
娘の怒鳴り声と、何かを床に打ち付ける音。
そして数秒後に、息子の大きな泣き声。
慌てて飛んでいくと、前頭部を赤く腫らして泣きわめく息子とふんぞり返る娘。
娘に話を聞くと、自分の赤いクッションに弟が座っていたことに腹を立てたという。
怒鳴り散らしながらクッションをひっくり返し、回転しながら放り出された息子が床に頭を強打したとのこと。
「自分は正しい」と憤っている娘に、悪びれる様子は一切ありません。
さて、どうしたものか・・・。
私が洗濯をしている間に、リビングで揉めはじめた姉弟。
娘の怒鳴り声と、何かを床に打ち付ける音。
そして数秒後に、息子の大きな泣き声。
慌てて飛んでいくと、前頭部を赤く腫らして泣きわめく息子とふんぞり返る娘。
娘に話を聞くと、自分の赤いクッションに弟が座っていたことに腹を立てたという。
怒鳴り散らしながらクッションをひっくり返し、回転しながら放り出された息子が床に頭を強打したとのこと。
「自分は正しい」と憤っている娘に、悪びれる様子は一切ありません。
さて、どうしたものか・・・。
「北風と太陽」方式を採用
マニュアルに沿った行動をする娘、これまでの方法では「自分のクッションに弟が勝手に座っていたとき」の対応は覚えられます。
しかし「自分の椅子に弟が勝手に座っていたとき」のマニュアルはないため、場面がちょっと違うだけで同じようなトラブルが起きてしまいます。
1つひとつの行動に対して、話をしていても追いつかない。
娘にもわかりやすく、行動の指標になるような題材はないかと考えて「北風と太陽」の話をしてみました。
私:「『北風と太陽』のお話は知ってるよね?」
娘:「知ってるよ。旅人のコートを先に脱がした方が勝ちで、北風がピューピュー風を吹きつけてもコートは脱がせなかったけど、太陽がぽかぽか暖めるとあっという間にコートを脱いじゃった話。」
私:「そう。その『北風と太陽』方式を採用したいと思います。」
娘:「『北風と太陽』方式?」
私:「目的はコートを脱がすこと。北風は強引にコートを脱がせようとしたけど失敗。
太陽は暖かく自然にコートを脱ぐように持っていったよね。
さっき、あなたは弟に『自分のクッションを使うのをやめてほしい』
と伝えたかったのが目的。
さて、あなたの取った行動は北風さんと太陽さんのどちらでしょう?」
娘:「うーん、強引だったから、北風さん・・・?」
私:「そうだよね。このやり方だと、また弟はあなたのクッションに座って、またあなたは北風さんになる。何の解決にもならないね。」
娘:「じゃ、太陽さんになろうと思ったらどうすればいいの?」
私:「そうね、例えば・・・。弟のクッションは青色でしょ?弟の名前には海に関係する言葉が入ってるから、『〇〇のクッションは名前とおなじ海の青色だよ。ざぶーんと飛びこんだら気持ちいいよ?』って言ってあげたらどうかな?きっと喜んで青いクッションに移動すると思うよ。」
娘:「ふ~ん。なるほど。」
私:「どんな時も同じだよ。北風さんになって相手を強引に攻めても、いい結果は生まれないの。あなたは太陽さんになって、あたたかく優しく、相手が気持ちよく行動できるようにしてごらん。
きっと穏やかないい時間が過ごせるよ。」
娘:「わかった!やってみる!ママ、ありがとう!」
しかし「自分の椅子に弟が勝手に座っていたとき」のマニュアルはないため、場面がちょっと違うだけで同じようなトラブルが起きてしまいます。
1つひとつの行動に対して、話をしていても追いつかない。
娘にもわかりやすく、行動の指標になるような題材はないかと考えて「北風と太陽」の話をしてみました。
私:「『北風と太陽』のお話は知ってるよね?」
娘:「知ってるよ。旅人のコートを先に脱がした方が勝ちで、北風がピューピュー風を吹きつけてもコートは脱がせなかったけど、太陽がぽかぽか暖めるとあっという間にコートを脱いじゃった話。」
私:「そう。その『北風と太陽』方式を採用したいと思います。」
娘:「『北風と太陽』方式?」
私:「目的はコートを脱がすこと。北風は強引にコートを脱がせようとしたけど失敗。
太陽は暖かく自然にコートを脱ぐように持っていったよね。
さっき、あなたは弟に『自分のクッションを使うのをやめてほしい』
と伝えたかったのが目的。
さて、あなたの取った行動は北風さんと太陽さんのどちらでしょう?」
娘:「うーん、強引だったから、北風さん・・・?」
私:「そうだよね。このやり方だと、また弟はあなたのクッションに座って、またあなたは北風さんになる。何の解決にもならないね。」
娘:「じゃ、太陽さんになろうと思ったらどうすればいいの?」
私:「そうね、例えば・・・。弟のクッションは青色でしょ?弟の名前には海に関係する言葉が入ってるから、『〇〇のクッションは名前とおなじ海の青色だよ。ざぶーんと飛びこんだら気持ちいいよ?』って言ってあげたらどうかな?きっと喜んで青いクッションに移動すると思うよ。」
娘:「ふ~ん。なるほど。」
私:「どんな時も同じだよ。北風さんになって相手を強引に攻めても、いい結果は生まれないの。あなたは太陽さんになって、あたたかく優しく、相手が気持ちよく行動できるようにしてごらん。
きっと穏やかないい時間が過ごせるよ。」
娘:「わかった!やってみる!ママ、ありがとう!」
説明しにくい「暗黙のルール」、お家で正しく楽しく教えるために