【運営より】発達ナビの最近の注目Q&Aをピックアップ!

ライター:なかまた(発達ナビの中の人)
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発達ナビをいつもご利用いただきありがとうございます!
運営の中俣(なかまた)がいつもご利用いただいている皆様の投稿を勝手に抜粋し、
つれづれなるままに感想を書いていくという取り組みです。
是非ともお付き合い下さいませ

発達ナビ、いつもご覧いただきありがとうございます

いつも発達ナビをご利用いただき、ありがとうございます。
企画・運営をしています株式会社LITALICO(りたりこ)の中俣と申します。
コラムでははじめて登場させていただきます。
(Q&Aコーナーではたまに登場させていただいておりました)

私自身、兄が障害をもっており、幼少期から何かと苦労が絶えませんでした。
(私、というより家族が、ですね)

また、今のインターネットサービスは本当に色々なものが増えて便利になってきましたが、
中々障害関連のサービスは少なく、
インターネットの進化の恩恵を受けていないことがずっと気になっていました。

この発達ナビが、少しでもそんな方々の役に立つ、力になれることを信じて
日々運営しています。
至らないことも多いかと思いますが、是非ユーザーの皆様と一緒に
育てていきたいと考えています。

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不定期ですが、色々とサービスのことを発信していきたいと思います

今回はサイトの目玉である「Q&Aコーナー」をとりあげたいと思います。

日頃、かなり多くの質問が上がっていますが、
今のところ、回答率はゆうに90%を超えています!
質問したら、必ず発達ナビのユーザーの誰かが答えてくれる。
本当に素敵な空間になっているな、と思っています。

今回は、そんな中でも私なりにいくつかピックアップしてみようかなと思います。

Q1:アスペルガー症候群向けのおすすめの本はありますか?

お~つ~さんのこの質問から行きましょう。
アスペルガー症候群向けのおすすめの本はありますか?

私は4才の息子を持つものです。息子はアスペルガーの症候群と診断されています。 
どういった症状なのかといったことは病院で教えていただいたのですが、これからの生活の中で、私の言動にも気を使いたいと思い、アスペルガー症候群について知りたいと思っています。
そこで何かおすすめの本がありましたら教えてください。
よろしくお願い致します。
出典:https://h-navi.jp/qa/questions/29271?community_category=worries
私自身も専門家ではないので、このような質問の回答には必ず目を通すようにしています。

そこでびっくりするのが、ユーザーの皆さんの知識量!
うちの社員より詳しい人がかなり多いです。
(本当にそう!)

中でもいつも素敵な回答をくれるありりんさんの回答を見て、Amazonを回遊しました(笑)
最近買って読んだ本が入門書として、オススメです。
☆健康ライブラリー イラスト版
「自閉症スペクトラムがよくわかる本」
(講談社 本田秀夫監修)
イラストと図解で、基礎知識と対応法が非常にわかりやすいです。また、従来はアスペルガー症候群や高機能自閉症、特定不能の広汎性発達障害、自閉症など診断名がわかれていましたが、自閉症スペクトラム(自閉スペクトラム症)と呼ぶようになってきたことについて、わかりやすく説明されています。
この本の内容について、さらに詳しく知りたい場合は、
☆自閉症スペクトラム 10人に1人が抱える「生きづらさ」の正体
(ソフトバンク クリエイティブ 本田秀夫)
を読んでみてください。
また、講談社の健康ライブラリーには佐々木正美医師監修のアスペルガー症候群の本もあるようです。
うちは5歳の息子が(特定不能の)広汎性発達障害で知的障害 で、夫がアスペルガーの特性を一部持っていると感じています。夫の言動に傷ついたりイライラして悩んでいた時期がありました。そのとき、アスペルガー当事者の方の気持ちが知りたくて、次の本を読みました。
☆アスペルガー症候群だっていいじゃない 私の凸凹生活研究レポート
☆発達障害工夫しだい支援しだい 私の凸凹生活研究レポート2
(学研 しーた)
しーたさんは、アメブロもしています。かわいらしいイラストと4コマ漫画入りで読みやすいですし、理解と支援のためのヒント満載です。
出典:https://h-navi.jp/qa/questions/29271?community_category=worries
ありりんさんの膨大な知識量の背景には、こういった本からの情報も多いんですね!
少し謎が解けました。
こういう情報をサイト内でシェアする文化は素敵ですよね。

その他、たけのこさん、ぱんだのママさん、やどかりさん、たかたかさん、azznさんもありがとうございます。

佐々木正美先生が監修された本は、色々なところで話題になりますね。
LITALICO社員も、よく参考にしています。
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みなさんの「合理的配慮」体験談をお寄せください!

個人的に感動したのはこの質問に対する回答。

何かと話題の「合理的配慮」に関する事例を知りたくて、編集部のゆうへいさんが質問したのですが、
集まった回答の数と質!
感動しました。


1番いいね!が集まったazznさんの回答がこちら。
9年前の話にはなりますが、広汎性発達障害の次女が公立の小学校に就学してからの事です。
担任の先生が「見える化」をしてくださったのですが、それが功を奏して、他の子にも分かりやすかったらしく、大変な1年生の指導が、いつもより楽になったとおっしゃってました。
具体的な「見える化」としては、
〇時間割は時間割表を貼るだけでなく、その日の時間割を前の黒板に書き、終わったら消していく事で、次は何の時間かが分かりやすくなった。
〇時間割の横に用意する物も書くようにしたら、授業が始まってからバタバタ出すのではなく、休み時間中に出しておき、忘れた物があった子も授業前に気づくので、忘れた子への対処も休み時間中に出来るようになって授業がスムーズに進められるようになった。
〇次の日の時間割は後ろの黒板に書き、持ってくる物も書くようにした。
〇宿題や次の日の持ち物は前の黒板にも書き、終わりの会で確認し、それをノートに写し、先生の確認ハンコを押してもらってから帰るようにさせたら、忘れ物が例年より少なくなった。
〇他にも、口で言うだけでなく、できるだけ絵カードでも示すなど、見て分かるような工夫をした。

うちの次女が分かれば、みんなも分かる というスタンスでやって下さったので、小学校の出だしは「学校大好き」で始めていけました。
出典:https://h-navi.jp/qa/questions/28998?community_category=trouble
これは全国の先生たちに届けたいくらいの事例ですね。
素晴らしい。

例えば「前の黒板に書いて、終わったら消していく」というのは合理的配慮の枠組みを超えて、
生徒全員にとっても有益なはずです。

絵カードなど、努力してくれる先生の存在は素敵ですね。


一方で、9いいね!がついてるmannakaさんの回答も興味深い。
中学校時代には板書ができない対策としてタブレットの持込を提案・・・もちろんダメ!!(ネットを使って問題を起こす可能性があるから)
では、ポメラで書き留めて、家でノートに改めて書き直すのでポメラの持込を許可して欲しい・・・と言ったら、これもダメ!!
じゃあ、デジカメで撮ってそれを見ながら家で書くので・・・と提案。
しかし、これも授業中、みんなの気持ちが乱れるとの理由で却下されました。
(私は水戸市に在住ですが、市内で一番荒れている中学校です。)
出典:https://h-navi.jp/qa/questions/28998?community_category=trouble
失敗の歴史から入る、というのも生々しいです。

合理的配慮の理解を深める上では、成功事例の収集だけでなく、
こういった実態がある、ということを理解することも重要です。

できていることもあって、できないこともある。
できていないことがあるからこそ、皆で知識をつけて、成功例を学んでいく必要性を感じます。
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合理的配慮とは?考え方と具体例、合意形成プロセスについて【専門家監修】

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今後も、不定期にピックアップしていこうと思います

ユーザーのみなさんの投稿やアクションで作られていく発達ナビ。

中々全てを把握することは私含め簡単ではないですが、本当に素敵な営みができていると思っています。

今後もこの良質なコミュニティを維持しつつ、
困った誰かの「助け」になったり、時には何かを「吐き出す場所」になったり
していければいいなと思っています。

長々と失礼しました。
不定期にこういった形でやっていこうかと思っています。

ユーザーの皆様、これからも何卒よろしくお願い申し上げます。

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