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「突然癇癪は起こらない」

こんにちは。

フォレストキッズの撹上です。

フォレストキッズでは全国のフォレストキッズの事業所を繋いで朝のミーティングを行っております。

毎朝、さまざまな事例研究をして、フォレストキッズの知識を積み上げていっているのです。

「突然走り出したのです」

「急にかじられたのです」

「突然、前の子を押したのです」

「突然、癇癪を起こすのです」

etc.

「突然」は、ありません。

なんらかの理由があります。

それを知る手掛かりとして、ABC分析というものがあります。

ABAの「ABC分析」をわかりやすく説明すると
ABC分析は、お子さんの行動の理由(なぜ起きたのか)を整理して理解するための方法です。

行動を単に「良い・悪い」で判断するのではなく、行動の前後に何があったかを見ることで、より適切なサポートができます。

A(Antecedent)= 行動の前に起きたこと
行動が起こる直前の環境や出来事です。

・大人が「片づけて」と声をかけた
・おもちゃが思うように動かなかった
・急に順番を待つ場面になった
・疲れていた/眠かった
これが「きっかけ」になります。

B(Behavior)= 行動そのもの
お子さんがそのときにした行動です。

・泣く
・大声を出す
・手が出る
・床に寝転ぶ
・黙って固まる(これも行動です)

C(Consequence)= 行動のあとに起きたこと
行動のあとに周りがどう反応したか、状況がどう変わったかです。
これが「次からも同じ行動をするかどうか」に影響します。

・大人が代わりにやってくれた
・注意された
・その場から離れることになった
・要求が通った
・周りの子が距離をとった

具体例でイメージしやすくすると…
例:片づけの声かけで泣いてしまう場合
A(前の出来事)
→ 遊んでいる最中に「片づけて」と言われた
B(行動)
→ 泣いてしまった
C(行動のあと)
→ 大人が「じゃあ少しだけでいいよ」と片づけをゆるめた
すると、子どもは
「泣けば片づけの量が減る」
と学習し、次からも同じ行動になりやすくなります。

ABC分析でわかる大事なポイント

行動には必ず理由がある
 「わざと」ではないことがほとんどです。
行動そのものより、前後を見ることが重要
 行動を引き起こしている“前ぶれ”や、“その後に起きること”に着目します。
分析すると、対応方法が見えてくる
 ・前ぶれの段階でサポートする
 ・言葉の選び方やタイミングを変える
・行動のあとにどう反応するかを統一する
 などが考えやすくなります。

保護者の方に伝えたいメッセージ
ABC分析は「悪い行動を見つけるため」ではなく、
お子さんの困りごとを理解し、より良い関わり方を見つけるための道具です。
「この行動の前に何があったかな?」
「行動のあとにどうなったかな?」
と一緒に振り返るだけで、
原因が見えてきて、次の関わり方がグッと楽になります。

私は・・・

Aにアプローチをして、B(行動問題)が起こらないようにすることが多いです。

「環境を整える」とよく言いますが、

まさにAにアプローチをしていることなのです。
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