こんにちは。都筑区放課後等デイサービス FORTUNAです。
DSM-5によると自閉症スペクトラム障害(ASD:Autism Spectrum Disorder)は「対人コミュニケーションや対人行動の困難さ」と「限局的、反復的な行動や興味のパターン(こだわり)」の2つの項目を診断基準とする発達障害のグループです。
一方、DCDはASDとは違う、「身体的不器用さ」を主とする発達障害のグループです。
DSM-5によるASD診断基準から見てもわかるように、身体的不器用さなどの運動発達に関わる項目は入ってはいません。実際、ASD児で極端に不器用な子どもがいる一方で、高い運動能力をもっている子どもたちがいるのも事実です。
しかし、近年の研究ではASDの特徴として「身体的不器用さ」が指摘されており、私たちも現場で見てきた限りにおいてはASD児には身体的不器用さを示す子どものほうが多いと感じています。
大切なことは、支援を必要としている子どもの「身体的不器用さ」の背景要因を、療育する側の先生方が出来るだけ正確に判断できるように知識を蓄え、子どもたちの行動を観察する努力を怠らないことです。
特にASDとDCDが併せて診断される場合、ASD特有の感覚や認知、あるいは社会性などの発達特性が運動の遂行に深く関わっていることが予想されます。
つまり、DCDが単独で診断される子どもとDCDとASDが併存して診断される子どもは、「身体的不器用さ」の背景要因が異なっている可能性が高いのです。
まずはその子どもがもつASDの特性を把握し、その特性が運動の遂行に影響していないか。もし影響していると考えられる場合はどのように影響しているかを、現場の先生たち、指導者たちは正確に判断しなければならないのです。
日々、勉強して知識を蓄え、多くの経験を積むことが最善の道なのは理解しているのですが、「言うは易し、行うは難し」ですね。
スタッフ一同、これからも頑張って療育していきます。次回は「ASD児の運動発達特性について」を予定しています。
都筑区放課後等デイサービス FORTUNA
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都筑区放課後等デイサービス FORTUNA ASDとDCD
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22/02/11 17:20