こんにちは。都筑区の放課後等デイサービスFORTUNAです。
子どもの運動能力の向上や発達性協調運動障害(DCD)の改善を目的として、新一年生がFORTUNAに慣れてからプログラムに取り入れることにしました。
「え?竹馬」と思われる方もおられるでしょうが、実は竹馬には運動能力を向上させるための色々な要素が含まれているのです。
まず最初にみなさんは竹馬に乗ることはできるでしょうか?幼い頃から親しんで来た人は恐らくすぐに勘を取り戻して乗ることが出来ると思います。しかし幼い時に乗る練習をしてこなかった人は、乗るのに時間が掛かると思います。それは運動回路が一度出来てしまった人の場合、その回路は錆付くことはあっても消滅してしまうことがないからです。
自転車に乗ったことがない大人が自転車に乗る練習をするのと、子どもの時に自転車に乗っていた経験がある大人が久しぶりに自転車に乗るときの乗れるようになるまで時間と同じです。経験がある人のほうが回路が出来ている分、遙かに早いのです。
では子どもたちが竹馬に乗る練習をするとどんな良い効果があるのでしょう。
竹馬に乗ったことがない子どもが竹馬(補助足がついている)に乗ろうとしている状況を観察すると、まず先生たちが竹馬を支えていてもバランスを上手く取ることができなかったり、恐怖心から身体の至る所に無駄な力が入り竹馬になかなか乗れません。この力が入ることは実は悪くなく、無駄な力が入るのが良くないことなのです。
竹馬に乗るときには、まず姿勢が大切なのです。腰が引けていたり肩に力が入っていると正しい姿勢が保てません。この姿勢保持のための筋肉(腹筋群・背筋群など)がすなわち体幹筋なのです。
竹馬に正しい姿勢で乗る=体幹筋を自然に鍛えていることになり、良い姿勢を獲得することやDCDなどにみられる日常生活における姿勢の悪さの改善に繋げていくことができます。
また竹馬に乗ることで、足裏にある感覚受容器(身体の位置関係を知るためのセンサーとなっています)に刺激を入れることで立体バランスの向上に繫がります。
つぎに竹馬に乗るためにはバランス能力(平行感覚)が必要になってきます。この機能を司っているのは主に小脳と呼ばれる後頭部にある脳の1つです。動物とくに鳥類はこの小脳が非常に発達しています。だから落ちることなく木の枝や電線に止まることができるのです。小脳が学習を続けることにより次第に平行感覚が研ぎ澄まされて上手く乗ることができるようになるのです。またスキャモンの成長曲線にあるように、ゴールデンエイジ期に神経系は非常に発達していきます。(7歳ぐらいまででほぼ完成するともいわれています)だからなるべく早い子どもの時期に練習を始めるほうが良いといわれています。
竹馬に乗ることで、目や手足など多方面から様々な刺激が脳に入ります。脳は各部分から入ってきた刺激を「統合」し、バランスを取るために身体の筋肉に適切な活動の指令を出します。すなわち竹馬の練習をすることは、脳の統合能力を高めることに繋がり、大脳と小脳の連携する力を養うことになるのです。このことはスポーツの基礎が上達するための大変重要なポイントになるのです。
簡単に説明しましたが、FORTUNAは子どもたちの運動能力を向上させること。DCDを改善すること。を目標として竹馬を取り入れることにしました。
できなくても全く問題はありません。真面目に取り組めば、少しずつかもしれませんが成長していることになります。継続して行うことが一番大切なのです。
FORTUNAは子どもたちの「出来た」をこれからも1つでも多く増やしていきたいと考えています。
放課後等デイサービス FORTUNA
都筑区放課後等デイサービスFORTUNA 竹馬
その他のイベント
25/03/07 18:14