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タイパ抜群!トランポリンを使って感覚統合を鍛えています

教室の毎日
運動療育という名の「運動遊び」に重きを置くユリシスでは、感覚統合を鍛える「トランポリン」も取り入れています。

そもそも感覚統合とは、複数の感覚を整理したりまとめたりする脳の機能のことを言うのですが、正直、あまりピンと来ない方も多いのではないでしょうか?

人間の感覚には、触覚、視覚、聴覚、味覚、嗅覚という「五感」に加えて、手足の状態・筋肉の伸び縮みや関節の動きを感じる「固有受容覚」、体の動きや傾き、スピードを感じる「前庭覚」といった合計7つの感覚があると言われています。

しっかり立つ、まっすぐ歩く、ものを持つ。さらに、見る、聞く、触れるなど、これらは意識して行っているように見えなくても、脳内で感覚を統合させ、応用して使えるようになるそうです。

例えば、歩きながらスマホを操作する。私たちが普段何気なくやっているこんな行為も、実はしっかり感覚統合が働いているんですね。ちょっと驚きです。

発達障がいを持つ子は、この感覚統合が弱いため、まっすぐ座れない、体に力が入りすぎてしまう、姿勢がくずれる、力の入れ加減が分からない、触れられるのを極端に嫌がる、音に敏感、危険予測が出来ずケガしやすい、偏食が激しい、など日常生活にさまざまな支障を来します。

特に発達障がいを持つ子の弱点となりやすいのは、自分の体や体の周囲の空間をとらえる「固有感覚」、体のバランスをとる「平衡感覚」、そして硬さや温度、舌触りなどの「触覚」、の3つの感覚と言われています。

私たちは自然と身についている感覚なので意識しづらいのですが、発達障がいを持つ子には、この感覚に積極的に働きかける必要があります。

前置きが長くなってしまいましたが、トランポリンは、ジャンプしながらそのバウンドの刺激によって、脳内の「固有感覚」と「平衡感覚」に強く働きかけることができます。

ジャンプした後の着地の振動によって、自分の体がどこにあるかより実感できる。勢い良くジャンプすれば着地した時の反動は大きく、再び高くジャンプできる。力加減によっていかようにもコントロールできるので、「固有感覚」を鍛えることになります。

さらにトランポリン上はユラユラと揺れるため、落ちないようにするにはどうしても体のバランスをとらざるを得ない。不安定な感覚を味わうことで脳が安定を保とうとするので、自然と「平衡感覚」を鍛えることになります。

ピョンピョン跳びはねるだけで、これだけの効果を期待できるトランポリン。1 分間、ただただ跳ねるだけでも息が上がります。跳ねている時の子どもたちの表情がとにかくいいんですよね。これほどタイムパフォーマンスの良い運動はなかなかない!

今は主活動として取り入れていますが、安全面に十分配慮しながら、今後は自由時間にも使えるようにしたいと考えている今日この頃です。

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