遡ること30数年前だと思うのですが、私が逆上がりを習得したのって確か小学生の頃と記憶しています。
今でも初めて成功した時の感覚を覚えていて、頭の中がぐわんとして、気づいたらくるりんぱ出来ていて、得も言われぬ達成感でした。それから気持ち良くて何度もくるりんぱしました。
足を蹴り上げる時にできるだけ遠くを蹴ること、そして腕は曲げること。こうしたコツを抑えるだけで、逆上がりは驚くほど簡単にできるようになりました。
難しい技を習得できたという達成感。周りのお友達に胸を張って披露できる優越感。今思うとこの体験は、人としてかなりの自信に繋がったのではないかと自負しています。自己肯定感が爆上げしたのは言うまでもありません。
自分の体を思い通りにコントロールできるって、なんて楽しいんだろう。もっと色んな動きができるようになりたい。もっとチャレンジしてみたい。
たかが逆上がりですが、この成功体験を通じて、ますます運動が好きになりました。休み時間は、とにかく校庭に出て、友達とドッヂボールや鬼ごっこ、休日は子ども会のソフトボールと、とにかく運動漬けの毎日。
あの時、逆上がりができたことが今に繋がっているのかな〜なんて思ったりもします。
でも、逆上がりができなくても、そうそう世の中困ることはありません。逆上がりができなくても立派な大人はたくさんいます。だから逆上がりができるかできないかは、さほど問題ではないと思っています。
ただ、見過ごせないのは、逆上がりができなかったことで、運動嫌いになってしまった大人も一定数いるということ。逆上がりができないことで、劣等感を抱き、鉄棒を見るのも嫌になる。そして、運動そのものも嫌になる。そして、そのまま大人になる。
発達障がいの子のための運動療育の観点から見ると、これは見過ごせない訳で。幼少期〜学童期の運動は脳の発達に与える影響が大きいので、子どもの頃はとにかく体をたくさん動かすことで、脳の成長を促したい。
だから、ユリシスでは子どもたちの運動好きを応援するため、逆上がりができるようになってもらいたいと考えています。
逆上がり成功までの道のりは、子どもの発達段階に合わせて、段階を踏めばできるようになると言われています。
その第一歩は、鉄棒に「ぶら下がる力」をつけること。ブランブラーンとおサルさんのようにぶら下がる、足を使ってブタの丸焼きスタイルでぶら下がる、はたまた足を引っ掛けてコウモリになる。
鉄棒に慣れる意味でも、まずは鉄棒に「ぶら下がる力」をとことん身につける。これが逆上がりをする上での基礎的な力となります。
だから、いきなり逆上がりの練習ではなく、これらの基礎的な力をまずは身につけるところから。そうすることで、逆上がりに対応する体を作ります。
何ごともスモールステップが大事なんですね♪
逆上がりが、できる・できないは小学生にとって重要!?
教室の毎日
23/06/21 22:24