ユリシス・キッズTakabataでは、「感覚遊び」にも力を入れています。感覚にはさまざまな種類があります。実感しやすいのは視覚や聴覚などの「五感」ですが、この中でも特に「触覚」と呼ばれる皮膚を通じて得る感覚を育てる遊びを、今回はご紹介しますね。
題して「はてなBOX」。箱の中身を手探りで当てるというとてもシンプルなルールです。TVのバラエティーなどでも時々見かけますよね。
視聴者には箱の中身が分かっているので、そこまでドキドキしない(手を入れている人の反応を見るのが楽しい)のですが、チャレンジする側は冷静ではいられない。指先に神経を集中し、感触を頼りに中身を想像する。なかなかクリエイティブな遊びです。
ユリシスでもTVのバラエティー同様、チャレンジャー以外の子どもたちは視聴者目線にしています。これがなかなか面白くて、チャレンジャーが困惑したり驚いたり考え込む様子を見るのが面白いようで、みんな反応を食い入るように見つめていましたよ。
箱の中身は子どもたちの身近にあるものを選んでいます。子どもたちがこれまで実際に触ったことがあると思われるもの。子どもたちが触っただけでイメージしやすい、特徴的な形や触り心地のものです。お人形、ミニカー、消しゴム、ビニール袋、スポンジ、ゴムボールなど。中身は至って普通ですが、当然、触る方はなんだか分からない。恐る恐る触る子がほとんどで、どの子も集中しているのが伝わってきました。
この感覚遊びのねらいは、手の識別系を働かせること。指や手で物に触れ、素材や大きさなどを区別することで、触覚の識別系が働くと言われています。目で見ながら作業する時よりも、感覚が研ぎ澄まされていると実感できます。
この感覚遊びの効果としては、指先の緻密な作業が上手になること。箸を上手く使えない子が使えるようになったり、ボタンの留め外しが苦手な子ができるようになったり。
のりや粘土のヌルヌル感や芝生な砂などのチクチク感、床などのツルツルした感触への強い拒否反応が和らぐといった効果も考えられます。
最初は恐る恐る手を入れていた子どもたちでしたが、感触だけでズバズバと中身を当てるのがよほど気持ち良かったのか、「次はなに?」と、どんどんとリクエストする姿が見られました♪
やればやるほど指先の感覚が研ぎ澄まされ、指先が器用になり感覚過敏も和らぐこの遊び。次回は何を入れようか、子どもたちの反応を見るのが今から楽しみで仕方がありません♪
運動遊びvol.14/さわって当てよう!「はてなBOX」
教室の毎日
23/09/20 22:07