鬼ごっこはユリシス・キッズTakabataにおいて、人気の運動遊びのひとつ。シンプルな鬼ごっこもいいのですが、少し変化を加えることで、子どもたちにとっていい意味で刺激になったりもします。
表題の「サバイバル・チャンバラ」もそのひとつ。使うのはカラーボール(イノチ)とプールスティック。まず、カラーボールに粘着テープを取り付け、子どもたちに一人1個渡し、服に貼ってもらいます。さらに子どもたちにプールスティックを1本渡します。
鬼役のスタッフもプールスティックを1本持ちます。スタートの合図で鬼は子どもたちのカラーボール(イノチ)を狙ってプールスティックで弾き落とすというもの。制限時間は1分30秒。最後までイノチを落とさずに生き残った人が勝ちという、サバイバル方式の運動遊びです。
ベースは鬼ごっこなので、盛り上がらない訳がありません。むしろ、プールスティックとカラーボール(イノチ)を使うことでよりゲーム性が増し、子どもたちも楽しく取り組んでいます。
実際、子どもたちの表情を見ると、とてもいきいきと取り組む様子が見られます。イノチを落とさないよう逃げ、鬼のプールスティックの動きをよく見てかわす、時には自分のプールスティックで応戦する、防御する。臨機応変さを求められる運動遊びになります。
体に貼りつけたイノチの場所を意識しながら逃げることは、ボディイメージを養うことに繋がります。ボディイメージを養うことで、姿勢が良くなったり、集中力がついたり、何より自分の思い通りに動く体を手に入れることができます。
力加減のコントロールができるようになる、場面に合った大きさの声で話すことができる、転びにくくなるなどの効果も期待できます。
またこの運動遊びでは、見る力を養えます。動くスティックを見ることは眼球運動に働きかけ、どんな風に動いたら良いかの判断に必要な視空間認知の力も鍛えられます。そしてよける、攻撃するなど、実際に体を動かすところまで体験できます。
遊びを通じて様々な力を養うことができる「サバイバル・チャンバラ」。ベースは鬼ごっこですが、少しの変化で子どもたちの目には新鮮に映るし、何より「イノチを守る」というシンプルなゲーム性がヒットの要因かなと。誰だってイノチを落としたくはない。
次回は、粘着テープの強度をさらに上げて、「強いイノチ」にしたいと考えています。
運動遊びvol.29/命を守れ!「サバイバル・チャンバラ」
教室の毎日
23/12/05 22:35