下は3歳、上は12歳までと幅広い年齢層のお子さまが通っている「ユリシス・キッズTakabata」。いわゆる縦割り保育のような環境で、下の子は上の子をお手本にし、上の子は下の子のお手本となるような構図が自然と出来上がっています。
集団での運動療育中はそれが顕著で、小学生のお兄さんお姉さんたちが楽しそうに取り組む様子を下の子たちが見て、それを真似するケースが多く見られます。
モデルケースとなる存在がいることは、初めてのことで不安を抱える下の子たちにとって心強いのだと思います。上の子たちにとってもそうした眼差しは自尊心をくすぐられ、やる気の源となっていることでしょう。
だから、ルールやある程度の技術を要する運動を行う前は、最初に小学生のお兄さんお姉さんに見本を見せてもらうようにしています。
「みんな、いまから〇〇くんに見本をやってもらうからよく見てて」と、声を掛けると多くの子は得意げに見本を披露してくれます。見本が上手にできると多くの子は「ドヤ!」という表情で私やお友達を見ます。
すかさず拍手すると、多くの子は自信に満ち溢れた表情を浮かべてこちらを一瞥。すかさず私は親指を立て、栄誉を称えます。
些細なことですが、子どもたちの自信に繋げるための取り組みはとても大事なことだと思います。「できた!」「認められた!」という気持ちを積み重ねることが、確固たる自己肯定感を育むのだと思います。
運動療育はもちろんですが、それ以外でもお手本となることはあります。それは「お手伝い」。写真は昼食前に机を拭く場面です。
彼は小学1年生の男の子。普段はとっても明るく活発で、体を動かすことが大好きです。有り余る元気をここユリシス・キッズTakabataで発散しています。一方で公園に行けば道中の空き缶やゴミを拾う等、環境美化に対する意識も高いお子さまの1人です。
そんな彼は昼食前の机拭きも、お願いをすると快くやってくれます。こういう時はスタッフみんなで彼に対して「ありがとう」と伝えるようにしています。
この「ありがとう」がその子の心を育てる栄養になっていて、彼の「人の役に立ちたい」という気持ちをさらに大きくするのだと信じています。
上のお兄さんお姉さんの良い行いを見て、下の子たちがそれを真似する。私はこれを「まねっこ療育」と勝手に命名しています。まねっこ療育が広がるように願っている今日この頃です♪
お手伝いをしてくれた子には「ありがとう」を伝えます
教室の毎日
24/02/06 22:57