こんにちは!保育士のたくまです。今日は初めてのことが苦手なお子さまのお話。
先日、保護者さまからこんなお悩みの相談を受けました。「初めてのことに苦手意識がすごくあって。園のお遊戯会の練習に全く参加できないんです。どうしたら参加できますか?」
お遊戯会、私もすごく苦手でした。緊張しいで、人前で何かをするのがとにかく苦手。足は震える、手は汗びっしょり、喉はカラカラ。人前に出ることを想像するだけで胸はドキドキ。お遊戯会なんてなくなれ!と本気で思っていました。
自分で言うのもなんですが、とびっきりの「繊細くん」だったのです。今もその片鱗は見え隠れし、会議で自分の意見を言おうものなら人知れずめちゃくちゃ緊張します(バレないように必死)。緊張し過ぎて発言したはいいが、恥ずかしながら着地点を見失うことが度々あります。
相談者のお子さまは、初めてのことに対する不安があるのですね。「繊細くん」の香りがプンプンします。どう動いていいか分からない、そもそも何をどうすればいいのか理解ができない、頭の中にイメージができない。
今回のお悩みのケースですと、お遊戯会のイメージがお子さまの頭の中に浮かんでいないことが不安の要因ではないかと思うので、事前にお遊戯会の動きを動画にして見せるのも効果的かと思います。
でも、人間生きているとどうしても突発的なことがあるし、何が起こるか分からないのが人生で、だからこそ面白いと個人的には思います。繊細くん歴40数年の私が言うのもおかしな話ですが、未だに緊張しいは治らないし、多少はまとまった感じはあるのですが、これから先もずっとこの気質と付き合っていくんだなと思います。だったら、どうしたらこの気質と上手く付き合っていけるかを考えることの方が、実は大事だったりします。
だからこのお子さまにも伝えたい。「繊細くんのままでいいんだよ」と。さらにこうも付け加える。「君は特攻隊長になんてならなくていい、賢いNo.2で十分。石橋を叩いて叩いて渡る(渡らない時もある)なんて慎重派で堅実な生き方なんだ!いいよいいよ、とことん安心するまで、初めてのことはやらなくていいよ、できると思った時にやればいいんだよ」と。
そう、敢えて、初めてのことは本人が安心するまではやらせない。というスタンスが大事だと私は思います。やらないんじゃない、やらせないんです。
こちらがそういう超過保護なスタンスであれば、お子さまからしたら逆にモヤモヤするっていう。そんな風に周りの大人がおせっかいな安全ラインを引いておけば、子どもの方から勝手にラインを越えてくる。子どもってそういう天邪鬼なところがありますから。
初めてが苦手?それって素晴らしいことじゃないですか!ギャンブルなんてしないでしょうし、ローンで破産なんてこともない。堅実な人生プランを立てられることでしょう。
繊細くんには、とても明るい未来が待っているに違いありませんね。
初めてが苦手。何事にも前向きに挑戦して欲しいのですが。
教室の毎日
24/11/01 00:50