こんにちは!保育士のたくまです。11月に入りぐっと気温が下がりましたね。
こうなると恋しくなるのは「おしくらまんじゅう」です。いいですよね、おしくらまんじゅう。
「おしくらまんしゅう〜押されて泣くな♪」です。ユリシスでは、この秋、おしくらまんじゅう始めました。
四方にマットを敷いて土俵を作り、その中で皆でお尻をくっつけ押し合います。シンプルですが、そこが良い。子どもたちは夢中になってお尻をプリプリさせています。
「おしくらまんじゅう」は、子ども同士が体を押し合う日本の伝統的な遊びで、運動療育においてさまざまな効果があると言われています。
遊びを通じて全身を使いながら「身体感覚」「筋力」「社会性」「ストレス解消」「バランス感覚」など、幅広い発達支援効果をもたらします。以下、詳しく解説していきますね。
1. 身体感覚の発達
おしくらまんじゅうは、自分の体の位置や力のかけ方を意識することができます。相手の体を押すことで、手や足、体幹にかかる力を感じ取り、それに対応するためのバランス感覚が鍛えられます。これにより、子どもは自分の体がどう動いているのかを理解しやすくなります。
2. 筋力の向上
相手の体を押すことで、特に上半身や体幹の筋力が強化されます。自分の体重を支えながら相手に力をかけることで、筋肉が効果的に鍛えられ、基礎的な筋力が向上します。
3. 社会性・コミュニケーション能力の向上
おしくらまんじゅうには、相手との距離感や力加減を調整する能力が必要です。相手とコミュニケーションを取り、適切な力で押すことで、「他者との関わり方」や「協力する姿勢」を学べます。また、遊びの中で「次は交代しよう」などの声かけも行われ、会話を通じてのコミュニケーション力が育まれます。
4. ストレス解消とリラクゼーション効果
体を動かし、押し合うことでリズムよく力を発散するため、情緒の安定やストレスの解消につながります。特に、触覚や圧迫感覚が苦手な子どもにとっては、自然に圧迫感覚を体験できる場となり、不安感が軽減されやすくなります。
5. 反射神経とバランス能力の向上
相手に押されるとき、瞬時に体を支える反応が必要になるため、反射神経が鍛えられます。また、バランスを保ちながら体重を調整することで、身体の安定性や柔軟性が向上し、転倒しにくくなります。
どうですか?おしくらまんじゅうの効果。筋力がつく上に運動神経も良くなって社会性や情緒の安定にも繋がるって、すごくないですか?伝承遊び、恐るべしです。
ちなみに諸説ありますが、「押し比べる→おしくらべ→おしくら」と変化し、大勢が集まる様子を饅頭にたとえておしくらまんじゅうと呼ばれるようになったとか。
寒くなるこれからの季節にぴったりの運動遊び。道具要らずで気軽にできるので、お家でもご家族と一緒にぜひやってみて下さい。心も体もポカポカになりますよ〜♪
今年もおしくらまんじゅうの季節がやってきました
教室の毎日
24/11/08 10:07