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物の扱い方が雑。おもちゃもすぐ投げて困ってます。

教室の毎日
こんにちは!保育士のたくまです。先日、保護者さまから表題の相談を受けました。



5歳の男の子。本人は悪気はないようで、お母さまが注意をしても一向に直る様子はなく、そればかりが面白がってますますエスカレートするそうです。



近くには妹さんもいて、物によっては怪我に繋がることもあるため、お母さんとしてはなんとか辞めさせたい。



おもちゃって、使い方を間違えると凶器になりますからね。三角の積み木なんて当たりどころが悪ければ間違いなく怪我します。



大人はそうしたリスクを想像できるからこそ、投げるのは危険と判断します。知識と経験がそうさせます。一方、子どもはそのリスクを想像できない。



だからといって、知識と経験を積むために「たくさん投げて、どんなことが起こるか経験しようね」なんて大胆なことは言えませんよね。怪我のリスクは避けたいので。



物の扱いが雑だったり、力加減が分かりにくい子の特徴として、固有受容覚の低反応が挙げられます。



固有受容覚とは、身体各部の位置や動き、力の入れ具合などを感じる感覚です。力加減や運動をコントロールするはたらきをしています。



つまり、固有受容覚の感覚刺激が脳に届きにくい(低反応)ため、「もっと、もっと!」と自分で感覚刺激をたくさん取り入れようとしていると考えられます。



この子の場合、固有受容覚をより多く取り入れようと、おもちゃを投げていたと考えられます。もちろん、そこに色んな感情も入ってくるので理由はそれだけではありませんが。



では、どうしたらおもちゃ投げを辞めさせられるでしょうか。実はこうしたケースに、とても便利で子どもに伝わりやすい声掛けがあります。



それは、「そ〜っとね」です。



これ、結構、効きます。「やさしくね、やさしくだよ」もいいですが、子どもの年齢が低いと、やさしいって何?となることもしばしば。その点、「そ〜っとね」は、子どもにゆっくり動いて欲しい時にぴったりの言葉です。オノマトペとも言いますね。



子どもの見ている前で、大人も実際におもちゃを持って、「そ〜っと」と言いながら、おもちゃを片付ける姿を見せるとより効果的。



「そ〜っとね」ぜひ、今日から使ってみて下さい。

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