こんにちは!保育士のたくまです。今日は視覚支援についてお話してみたいと思います。
そもそも視覚支援ってなんでしょうか。その名の通り視覚、つまり目に見える形の支援ということですが、実は私たちも日常的に視覚支援の恩恵を受けています。
例えば信号機。これが無ければ道路は大渋滞になるし、交通事故が多発しまくるでしょう。
例えばカレンダー。これが無ければ今日が何月何日か分からないし、スケジュール管理もできず多くの人が仕事やプライベートに支障をきたすでしょう。
百聞は一見にしかずという言葉がある通り、言葉や文章だけではなく、イラストや写真を交えた方がより分かりやすし、目に見えていると安心感がありますよね。
そして、それは発達に凸凹を持つ子どもたちにとっても同じで、生活の質を向上させる上で視覚支援は大変有効な手段と言えます。
私も聞いたことはすぐに忘れるので、すぐにメモして視覚情報として残し、目立つところに貼るというセルフ視覚支援を使っています。格好良く言えばライフハックってやつですね。
視覚支援は、私のような口頭での指示を理解するのに時間がかかったり、指示を聞き逃しやすいタイプに有効と言われています。
また、何をすべきか分からず不安になりやすかったり、言葉でのあいまいな表現が理解しづらい子にも効果を期待できます。
前置きが長くなりましたが、ユリシスで使っている視覚支援のアイテムを少しご紹介させて頂きますね。口頭指示では伝わりづらいなと感じるお子さまに対して使っています。
「おかたづけまであと何分ボード」
時間をホワイトボード用のペンで書き込めるようになっていて、お片付けまでのカウントダウン的なイメージで使っています。先の見通しが立つことで不安や混乱を軽減する狙いもあります。
不安感からくるイライラが減ることで、情緒が安定し、落ち着いた行動に繋がっていると感じています。
他にも数種類あるのですが、一番使用頻度が高く、且つ効果が見られ重宝しています。
自由遊びから活動への切り替えが最も大変で。まだまだ遊んでいたい、遊び足りない、活動自体に興味がわかず参加したくない、などと様々な理由で、とにかく自由遊びを終わらせたくない子の多いこと、多いこと!
前もってお片付けまでの時間を丁寧にカウントダウンしていくことが大事で、私の場合はだいたい30分前から始めて5分刻みで伝えていきます。お子さまの頭の中の「お片付け」までの時間をじわじわと詰めていくイメージですね。
お子さまの行動をコントロールするのではなく、コミュニケーションの手段として、あくまでお子さんの理解を深めるためのツールのひとつとして活用しています。
それではまた!
言っても聞かない!それってそもそも伝わってないかも?
教室の毎日
25/02/08 09:53
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