こんにちは!保育士のたくまです。今日はこんなご相談を受けました。対象は7歳の自閉スペクトラム症のお子さまです。
「最近、家で好きなことをしている時以外はダラダラしていて父親からよく注意を受けています。注意すれば直すのですが、すぐにまたダラダラ。どうすればちゃんとできますか?」
お家ダラダラ問題ですね。家に居る時くらいダラダラさせてあげてよ〜、子どもだって色々気を遣って疲れてるんだから。私の率直な意見です。
まぁでもこのお子さま、単純に外で気を張って生活しているので疲れているんだと思います。特に4月、5月は新しいことづくめで普段よりもエネルギーを使っていますからね。
そもそも自閉スペクトラム症のお子さまは、周囲への適応のためにより多くのエネルギーを費やしているので「疲れやすい」という特徴があります。
また発達障がいのお子さまは、「低緊張」と言って、筋肉の緊張が通常よりも弱い状態が多く見られます。脳からの「筋肉を張れ!」の信号がもともと弱いので、姿勢も崩れやすい傾向にあるんですね。
一見、ダラダラしているように見えるのは、姿勢維持の困難からきている可能性も考えられるので、本人の努力ではなかなか改善が難しい領域です。
好きなことをやっている時は集中していますから、筋肉も緊張状態にあると考えられます。だから姿勢も維持できているんですね。好きなことが終われば集中力が切れて姿勢維持も難しくなって、ダラダラしているように見えちゃう。本人にとっては普通なんですけどね。
だからお家で疲れているときは、基本的には休ませてあげるといいのかなと思います。だって疲れているんですもの。
と、ここで終わりたいところですが、お父さまともウインウインな関係を築けるといいなということで、こんな提案をさせて頂きました。
その名も「手押し車大作戦」。手押し車はお腹と背中、両方の筋肉をバランスよく働かせられるようになり、姿勢を保ちやすくなります。お子さまの姿勢が良くなってお父さまも満足。父子で取り組むことで貴重なコミュニケーションの場にもなります。
ただ、手押し車って結構疲れます。できれば疲れていない時に取り組めるといいですね。ダラダラしている時はお疲れのサインなので、無理せず休ませてあげて下さいね😆
ダラダラする我が子にイライラする父親をみて私はハラハラ⋯
教室の毎日
25/05/20 23:59
