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WISC数値から「強み」を活かす支援を探る vol.2

こんにちは!保育士のたくまです。今回は、とあるお子さま(7歳女の子)のWISC-Ⅳの数値から読み解く、本人の強みを活かした支援について考えてみようと思います。



まずは、検査の結果から見ていきましょう。


【WISC-Ⅳ検査結果】
全検査IQ 84
言語理解 97 ←強み
知覚推理 87 ←やや弱み
ワーキングメモリー 94 ←強み
処理速度 67 ←弱み




▼検査結果から推測できること

全検査IQ:84
平均(90〜109)より少し下。ただし「弱さ」と「強さ」の差が大きく、IQだけでは捉えきれないところがある。


言語理解(97)
言葉の理解や知識の活用はほぼ平均。説明を聞いて理解したり、人に説明する能力は比較的高い。


知覚推理(87)
目で見て考える、図形や空間を扱う力はやや弱め。工作や図形問題は少し時間がかかることも。


ワーキングメモリ(94)
記憶して処理する力は平均。数字を覚えて操作したり、簡単な指示を頭に残して動ける。


処理速度(67)
大きな課題。視覚的にたくさん処理する、速く正確に書く、手先を動かすことがかなり苦手。テストや板書、計算スピードなどで「遅い」と言われやすい傾向にある。




数値から読み取れるのは、「言葉を使った理解や記憶は得意だけれど、手を動かしてスピーディにこなす作業はとても負担になっている」可能性が考えられます。




ては、どんな手立てをすれば彼女が日常を生きやすくなるか?場面ごとにいくつか挙げてみたいと思います。




1. 学習面での工夫

・板書
書くスピードが遅いので、学校では先生が書いた黒板をタブレットで写真を撮る。お家でプリントして保存します。後で見返すことで復習にもなります。


・テスト
制限時間に配慮。「速さ」ではなく「理解度」で評価してもらう。このあたりは先生と相談が必要ですね。


・算数
計算ドリルは量より質。少ない問題を正確丁寧に。暗算より、数直線やブロックなど「目で見てわかる教材」を使うとより理解度が深まります。




2. 日常生活での支援

・手先の動き
お箸・ハサミ・書字の動作が負担になる可能性あり。「折り紙」「あやとり」「ビーズ通し」など楽しみながら細かい作業を少しずつ積み重ねると巧緻性の底上げになります。鉛筆は太めや三角鉛筆など握りやすいものを使うことで負担が減らせます。


・身支度
着替えや片付けは「やることリスト」を文字や絵、写真で見える化。時間を気にせず「順序よくできたこと」を褒める。




3. 学校生活を楽にする工夫

・配慮をお願いできると良いこと
書く課題を減らす、プリント活用。テストや課題で時間延長。宿題は量を減らす。評価は「速さ」ではなく「理解度」を重視してもらう。


・友だちとの関わり
話す聞く力は比較的強みなので、発表や音読、会話で自信を持てる。処理速度の苦手さから、逆にお友達と「速くやる競争」は避けたほうがベター。




4. 自信を育てる声かけ
「ゆっくりでいいよ。丁寧にやれたね!」
「説明の仕方、わかりやすかったよ」
「よく覚えていたね、助かったよ」




得意(言語・記憶)を伸ばしながら、苦手(処理速度)は環境調整でカバーするのが基本的な考え方。数値だけみると、彼女は 「ことばの力」が強みで、「速さや手の動き」が弱点と言えそうです。




書く量や速さを求めすぎず、プリントやICTで補う。わかっていることを「話す」「説明する」形でアウトプットさせる。生活では手順を見える化して安心できる環境を整えるとストレスなく過ごせそう。




彼女は一見すると、お話好きで誰とでもすぐに打ち解ける社交性を持ち合わせ第一印象は「器用そうな子」です。これは彼女の個性として魅力的。彼女が居るだけで周りの雰囲気が明るくなるので、唯一無二のオンリーワンだなと感じます。




そんな素敵な彼女の笑顔を絶やさないためにも、日頃から、大人たちの配慮や工夫が必要なのだと感じます。




ユリシスでは、「自分はできる!」という気持ち(自己肯定感)を保ちながら、どんどん自信を深めてくれたらいいなと思います!
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