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自閉傾向のある子どもとの約束事に「親子間の契約書」のススメ

こんにちは!保育士のたくまです。契約書だなんて、いきなり畏まった感じてすみません!「契約書」って聞くと、なんだかお堅い響きがしますよね。




家を買うとき、携帯電話を契約するとき、そんな場面を思い浮かべる方が多いかもしれません。




でも実は、自閉スペクトラム症(ASD)の子どもとの日常生活の中でも、「親子間の契約書」はとても役立つアイテ厶なんですよ。




自閉スペクトラム症のお子さまは、言葉での約束を忘れてしまって、口約束だけだと「いつの間にかルールが変わった」と感じて混乱することがあります。




曖昧な言い回しが苦手なので、白黒はっきりしている方が安心、といった特性を持っていることが多いです。




そんな時に、紙に書いて「親子でルールを見える化」するのが「契約書」というわけ。




例えば、「ゲームは夕飯までに30分」「宿題が終わったらYouTubeを30分見られる」「毎朝7時に起きたら日曜日に好きなお菓子を買う」などなど。




これを親子で話して合意して、お互いサインをするだけで、スムーズに動けることがあります。




なぜ効果があるのか?まずは曖昧さが減るということが大きいと思います。「あとでね」「ちゃんとやってから」といった抽象的な言葉は、自閉スペクトラ厶症の子どもにとってはモヤモヤしちゃうんですよね。契約書は明文化されているので安心感につながります。





親子ゲンカが減るという効果も期待できます。口約束だと「やった!」「やってない!」でケンカになりがち。紙に残っていれば「ほら、ここに書いてあるよ」と冷静に確認できます。





そして、最大の効果は達成感が増すこと。「やること→できた→ごほうび(場合によって)」という流れが契約書に書かれていることで、行動の結果が分かりやすくなります。子どもにとっては「できた!」という小さな成功体験の積み重ねになって、自信につながるんですよね。




ここからは、親子契約書の作り方をご紹介したいと思います。



①ルールを一緒に決める
親が一方的に作るのではなく、「どうしたらいいと思う?」と子どもに聞きながら作成します。親が一方的に作ったものだと、達成できなかったときに親のせいにしてしまいます。


②短くシンプルに
「5分以内に片付ける」「1日1回まで」など、数字を使うと分かりやすいです。


③ご褒美も忘れずに
「○○できたら、△△できる」という“交換条件”を入れるとモチベーションUP!


④サインをする
大人みたいに署名やハンコを押すと、子どもはちょっと誇らしい気持ちに。




実はこの方法、目下、不登校中の小4の娘の対応を通して、実際に効果を感じられました。




小3の秋頃から学校生活に馴染めず不登校となり、自宅で過ごすことになった娘。日中はタブレットで動画鑑賞で、日に日に生活リズムが崩れ、朝が起きられなくなっていました。


 

遅い時は11時、なんてことが日常茶飯事。その上、起きられなかったことを親のせいにして八つ当たりし、その日は一日中キレまくり。親への暴言も増え、夫婦で途方に暮れていました。




これはいかん!ということで、妻と私そして娘の3人でじっくり話し合い、親子間契約書を交わすことにしました。




契約書の内容はこんな感じです。



①朝は9時30分までに、朝ごはん、着替え、洗顔、歯磨きを済ますこと。これができたら100円支給


②8:15に耳元でモーニングソングを10分流す。それでも起きない場合は大きな声で「起きて!」と3回声かけ


③それでも起きない時は、自己責任。9:30までに身支度が終わってなくても親のせいにしないこと。



第三者から見たら、「甘やかせすぎじゃないのか」なんて言われそうですが、とにかく朝が一人では起きられない。何はなくともまずはここから!という想いで作りました。



9:30までに身支度を終えるために何をすればいいのか?契約書には、このあたりも明確に記載しました。もし、達成できなかった時に、「これをやってなかったから達成できなかった」と、本人が後で振り返りできると思ったからです。




この契約書を導入すること約2ヶ月。はじめの1〜2週間は、出来たり出来なかったりといった日々続いていましたが、3週目頃から達成が続き、今では毎日、8:30には起きて契約書通りに身支度を整えてることができています。




そして、何より効果を実感しているのは、親子ゲンカが大幅に減ったこと!(ゼロではありませんが😅)これは大きな変化だと感じています。




たかだか朝の身支度ごときですが、私たち親子にとっては大きな一歩でした。




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