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マッキンゼーの「空→雨→傘フレーム」を療育に応用すると?

こんにちは!保育士のたくまです。前職が編集者ということもあって、企画立案にかけては余念のない私。熱中し過ぎるのが玉にキズで、当時は時間を気にせず気付けば朝を迎えていたなんてことは日常茶飯事でした。




さすがにこの仕事に就いてからそんなことはしなくなりましたが、子どもの頃からビビッときたらバーンとやらないと気がすまない質なんですよね。




そんな時はとにかくノートに書きまくるんですが、しこたまアイデアをストックしたら、今度はアウトプットに集中。外に向かっていくことをするのですが、そんな時、考え方を整理する方法としてある方法を用いています。




それが「空→雨→傘(そら→あめ→かさ)」というフレーム。実はこれ、マッキンゼーという世界的なコンサル会社がよく使う「考え方の整理法」で、この整理法を使っていると自然と頭の中がすっきりしてくるんです。




言葉だけ聞くと「天気予報かな?」と思うかもしれませんが、実は療育支援や子育ての場面でも役立つ考え方のひとつだということに、最近気づいたんですよね。




そもそも空・雨・傘ってなに?というところですが、シンプルに言うと、




空(そら)=事実の観察
→「今、空を見上げたら雲が出ている」という“事実”の確認。


雨(あめ)=解釈・意味づけ
→「この雲なら雨が降りそうだな」という“解釈”。


傘(かさ)=行動・対策
→「だから傘を持って出かけよう」という“行動”。




つまり「事実 → 解釈 → 行動」を整理して考えるフレームということなんです。




実はこれが、療育や子育ての場面に置きかえると、とても理にかなっていて分かりやすいんですよね。2つ例を挙げてみますね。


例① 宿題をなかなか始めない子

空(事実)
→「机に座っているけど、鉛筆は持っていない」

雨(解釈)
→「もしかして、やり方が分からない/気持ちの切り替えができない」

傘(行動)
→「最初の一問を一緒にやってみよう」「3分タイマーで区切ってみよう」

「なんでやらないの!」と叱る前に、冷静に事実を整理できるのがポイントです。




例② 友だちに乱暴をしてしまった子

空(事実)
→「友だちに手を出してしまった」

雨(解釈)
→「自分の気持ちを言葉で伝えるのが難しかったのかも」

傘(行動)
→「気持ちを言葉で表せるようにサポートする」「安全に感情を出す方法(クッションを叩くなど)を教える」




事実だけを見れば「暴力をふるった」ですが、そこに解釈を加えることで支援の方向性が変わってきます。




特に療育や子育てにおいては、解釈の部分がとても重要だと思っています。




「どうして手を出してしまったのか?」を、色んな角度から考える必要があると思うんです。感覚過敏によるものなのか、発語がないからなのか、発語はあるが何と声を掛ければいいか分からなかったのか。




この部分は普段からその子の特性や行動、はたまた性格なんかを理解していないと上手く導けないと思うんです。解釈の精度を高めることがより良い支援(行動)に繋がるような気がします。




「空→雨→傘」と順番に考えると、つい感情的になりそうな場面でも冷静に対応できるようになること、お分かり頂けたでしょうか。




「空→雨→傘」のフレームは、事実を客観的に見る力、子どもの行動の背景を考える力、そして前向きな行動を選ぶ力、この3つをサポートしてくれる魔法のフレームです。




一見、問題行動と思われる場面でも、このフレームを用いることで見えてくることがあったりするんですよね。




ご家庭でも「なぜできないの?」よりも「どうしたらできる?」に視点を切り替えるきっかけとして、日常で試してみるのもいいかもしれませんよ。
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