児童発達支援事業所

ユリシス・キッズTakabataのブログ一覧

  • 空きあり
  • 送迎あり
  • 土日祝営業
お子さまに合った施設か、気軽に相談してみましょう
空き情報の確認や見学予約も受付中♪
電話で聞く場合はこちら:050-3171-3544
※営業・調査を目的としたお問い合わせはご遠慮ください

発語のない自閉スペクトラム症の子どもとの信頼関係の築き方

こんにちは!保育士のたくまです。先日、保護者さまからこんなご相談を受けました。




「うちの子、言葉が出ないから、どう関わったらいいかわからなくて」




言葉のやりとりができないと、コミュニケーションってなんとなく難しく感じますよね。「これで合ってるのかな?」なんて常に不安を抱いてモヤモヤします。




言葉がなくても、子どもと繋がる方法ってあるんでしょうか。「信頼関係をつくるコツ」とでも言いますか。今日はそのあたりを深掘りしてみたいと思います。




そもそも子どもは、言葉でなく「空気」で大人を感じ取っています。「この人は自分を待ってくれるな」とか「むやみに怒らない」「一緒にいると安心できる」など、まずはこの安心感こそが、信頼関係のスタートラインになるのかなと思います。




やたらと否定する、口調がきつい、表情が怖い、といった高圧的な態度を子どもは敏感に感じとって、無意識に避けようとします。それは大人社会でも言えることで、パワハラ、フキハラ気質な人は言わずもがな距離を置きたくなりますよね。常に防衛本能が働き、脳の中の偏桃体が恐怖や不安を察知し、ストレスが溜まってしまいます。




目に見えない「空気」を味方につけることこそ信頼関係の第一歩。どういうことかというと、例えば、急かさずに待ってあげる、声のトーンを柔らかくする(語尾を“ね”をつけるのも効果的。『〇〇しようね』など)、子どもが好きなモノ・コトを一緒に楽しむ、など。「一緒にいると落ち着くなぁ」という体験をどれだけ重ねられるかじゃないでしょうか。




つまり“遊んであげてる”、“面倒みてあげてる”といった上から目線のスタンスだと、なかなかスタートラインにすら立てない。





言葉が出なくても、子どもはちゃんと伝えています。目線、仕草、声のトーン、行動パターン、それ全部がその子なりの「言葉以外の言葉」という認識を持つことが大事だと思います。




例えば、おもちゃをポンと渡してきたら「一緒に遊ぼ!」のサイン、ドアの前に立って待つのは「外に行きたい」のサイン、ふと笑った時は「嬉しい!」という感情表現、といった具合に。




こうした小さなサインをキャッチして「○○したいんだね」と受け止めると、「わかってくれた!」と子どもの心に信頼の芽が育ち、信頼関係の構築に繋がるのだと思います。




「言葉が出ない」からと言って、「気持ちがない」と解釈するのは大間違いで、むしろ、言葉が出ない分だけ、感情はシンプルでストレートなことが多い気がします。コミュニケーションって、何も言葉だけじゃないんですよね。




もし、自分が言葉を話せなかったとしたら、どうやって周りに意思表示をするだろうか?一生懸命に表情や身振り手振りで感情や意思表示をしても、全然伝わらなかったら。もし自分がその立場だったら想像しただけでモヤモヤするし、傷ついてしまうかもしれません。




だから、ニコッと笑ったら「楽しいね!」、泣いていたら「いやだったね」、好きな遊びに夢中なら「これ大好きなんだね」と、言葉掛けは説明ではなく共感を意識すること。これが信頼関係の構築に繋がるポイントになると思います。




そして、子どもとの信頼関係において最も重要なのは「この人は裏切らない」という体験の積み重ねで、これが意外とできていないことが多い気がします。



例えば、「あとでね」と言ったら必ずあとでやるとか、「今日はこれでおしまい」と伝えたら、次の日にはまた遊べるようにするとか、「待ってて」と言ったら、ちゃんと戻ってくるとか。



些細なことかもしれませんが、大人の有言実行が大事だと思っています。子どもはちゃんと見てます「あの人、言ってることとやってること全然違うじゃん!信用できない!!」なんて思われたら信頼関係なんて夢のまた夢。



なんて偉そうに語っている私も、子どもに「あとで」や「ちょっと待ってて」と伝えた後、何度そのままスルーしてしまったことか。ごめんなさい、悪気はないんです、悪気はないんですが、ついつい。頭では分かっていても、心に余裕がないとなかなか出来なかったりします。しっかりしなきゃ⋯(反省)




子どもは敏感に大人の表情を読み取っています。大人が「やらせなきゃ」と思っていると、すぐに伝わってしまうんですよね。




逆に、大人が心から「おもしろい!」と一緒に遊んでいると、言葉なんていらないくらい子どもとの距離が縮まります。




言葉の出ない自閉スペクトラム症の子どもとの信頼関係は、安心を与えること、言葉以外のサインを読む、共感のひとことを添える、小さな約束を守る、大人も全力で楽しむ!これだけで十分。




「言葉がない」ことを壁にせず、「心と心のキャッチボール」を大切にしていけば、子どもは必ず応えてくれます。大人が翻訳者にならなくても、子どもの世界に入っていけば自然に心が通じ合える。それが、言葉を超えた信頼関係の素敵なところじゃないかと思います。
電話で聞く場合はこちら:050-3171-3544
※営業・調査を目的としたお問い合わせはご遠慮ください
24時間以内に
24人が見ています!
電話で聞く場合はこちら 050-3171-3544

掲載情報について

施設の情報
施設の情報は、株式会社LITALICOの独自収集情報、都道府県の公開情報、施設からの情報提供に基づくものです。株式会社LITALICOがその内容を保証し、また特定の施設の利用を推奨するものではありません。ご利用の際は必要に応じて各施設にお問い合わせください。施設の情報の利用により生じた損害について株式会社LITALICOは一切責任を負いません。


利用者の声
利用者の声は、施設と関わりをもった第三者の主観によるもので、株式会社LITALICOの見解を示すものではありません。あくまで参考情報として利用してください。また、虚偽・誇張を用いたいわゆる「やらせ」投稿を固く禁じます。 「やらせ」は発見次第厳重に対処します。


施設カテゴリ
施設のカテゴリについては、児童発達支援事業所、放課後等デイサービス、その他発達支援施設の3つのカテゴリを取り扱っており、児童発達支援事業所については、地域の児童発達支援センターと児童発達支援事業の両方を掲載しております。