こんにちは!保育士のたくまです。人は誰しもその人なりの「好き」がありますが、自閉スペクトラム症のお子さまのそれは、とりわけ強かったりしますよね。
特定のモノ・コトに非常に興味関心が高く、お子さまによってはそれが強みだったりします。
ただ、興味関心の幅が狭すぎて他に目が向かないと、親としては「このままで大丈夫かしら⋯」と、つい不安になりますよね。
「うちの子、◯◯のことなら何でも覚えてるのに、他のことには全然興味がなくて⋯」支援の現場でも、そんなお話をよく耳にします。
でも実は、それって、「のびしろしか無いわ〜♪」ってこと、お気づきですか?
自閉スペクトラム症の子は、興味のあることに強い集中力を発揮することが多い。これはつまり「好き」=「安心できる世界」と言い換えることもできるんですよね。
たとえばディズニーが大好きなら、その安心できる世界を起点にして、少しずつ他の世界とつなげていくイメージ。
たとえばこんな風に。順を追って見ていきましょう。
ステップ①
好きなキャラ(ミッキー)から“教科学習”へつなげる。
英語:「ディズニーランドでミッキーと英語で挨拶してみよう」
算数:「ミッキーとドナルドが合わせてリンゴを何個持ってるかな?」
社会:「世界には、どこにディズニーランドがあるの?」
歴史:「ミッキーが生まれたのは何年?日本は何時代だった?」
なかなか勉強に興味が向かない子には、好きを使って教科学習を楽しい遊びに変えると、自然に知識の幅が広がりますよ。
ステップ②
興味の「橋」をかける。
好きな世界の中に、新しい要素を1つずつ足していく方法です。
たとえば、
ディズニー → 映画 → 映画館 → 他のアニメ(ジブリやドラえもん)
ディズニー → キャラクター → 動物 → 実際の動物園へ行ってみる
「ディズニーだけ」だった興味が、「映画」「音」「動物」「おでかけ」へと、橋をかけるように少しずつ広がっていきます。動物園で「あれがクマのプーさんのモデルになったクマだよ」なんて会話も期待できますよ。
ステップ③
“作る側”に回ってみよう!
「観る」だけでなく、「作る」体験を増やすのもおすすめ。
お気に入りのキャラを折り紙や粘土で作る
ディズニーキャラのクッキーを作る
段ボールでミッキーの家を作る
手先を使ったり、体を動かしたりすることで、感覚統合や想像力の発達にもつながりますよ。
「興味の幅を広げる」というと、「ディズニー以外に目を向けさせなきゃ」と思うかもしれません。でも実はその逆で。“ディズニーの中から世界を広げていく”ことが、一番自然で、子どもに優しいやり方なんですね。
実は、例で挙げたことは全てディズニー大好き娘(小4自閉スペクトラム症・不登校・こだわり強めな超絶マイペース)で実践済み。娘の中では「英語でミッキーと挨拶」がヒットしたようで、例文を作ってトイレに貼り、それを毎日音読するようになりました(添付画像参照)。
好きの芽を摘むのではなく、「好き」という根っこから新しい枝葉を伸ばしていく。そんな関わり方を、ぜひおうちでも楽しんでみてください!
特定のモノ・コトに非常に興味関心が高く、お子さまによってはそれが強みだったりします。
ただ、興味関心の幅が狭すぎて他に目が向かないと、親としては「このままで大丈夫かしら⋯」と、つい不安になりますよね。
「うちの子、◯◯のことなら何でも覚えてるのに、他のことには全然興味がなくて⋯」支援の現場でも、そんなお話をよく耳にします。
でも実は、それって、「のびしろしか無いわ〜♪」ってこと、お気づきですか?
自閉スペクトラム症の子は、興味のあることに強い集中力を発揮することが多い。これはつまり「好き」=「安心できる世界」と言い換えることもできるんですよね。
たとえばディズニーが大好きなら、その安心できる世界を起点にして、少しずつ他の世界とつなげていくイメージ。
たとえばこんな風に。順を追って見ていきましょう。
ステップ①
好きなキャラ(ミッキー)から“教科学習”へつなげる。
英語:「ディズニーランドでミッキーと英語で挨拶してみよう」
算数:「ミッキーとドナルドが合わせてリンゴを何個持ってるかな?」
社会:「世界には、どこにディズニーランドがあるの?」
歴史:「ミッキーが生まれたのは何年?日本は何時代だった?」
なかなか勉強に興味が向かない子には、好きを使って教科学習を楽しい遊びに変えると、自然に知識の幅が広がりますよ。
ステップ②
興味の「橋」をかける。
好きな世界の中に、新しい要素を1つずつ足していく方法です。
たとえば、
ディズニー → 映画 → 映画館 → 他のアニメ(ジブリやドラえもん)
ディズニー → キャラクター → 動物 → 実際の動物園へ行ってみる
「ディズニーだけ」だった興味が、「映画」「音」「動物」「おでかけ」へと、橋をかけるように少しずつ広がっていきます。動物園で「あれがクマのプーさんのモデルになったクマだよ」なんて会話も期待できますよ。
ステップ③
“作る側”に回ってみよう!
「観る」だけでなく、「作る」体験を増やすのもおすすめ。
お気に入りのキャラを折り紙や粘土で作る
ディズニーキャラのクッキーを作る
段ボールでミッキーの家を作る
手先を使ったり、体を動かしたりすることで、感覚統合や想像力の発達にもつながりますよ。
「興味の幅を広げる」というと、「ディズニー以外に目を向けさせなきゃ」と思うかもしれません。でも実はその逆で。“ディズニーの中から世界を広げていく”ことが、一番自然で、子どもに優しいやり方なんですね。
実は、例で挙げたことは全てディズニー大好き娘(小4自閉スペクトラム症・不登校・こだわり強めな超絶マイペース)で実践済み。娘の中では「英語でミッキーと挨拶」がヒットしたようで、例文を作ってトイレに貼り、それを毎日音読するようになりました(添付画像参照)。
好きの芽を摘むのではなく、「好き」という根っこから新しい枝葉を伸ばしていく。そんな関わり方を、ぜひおうちでも楽しんでみてください!