ーずっと笑顔で、見つめてくれていたー
家ではお母さんと、ふつうにおしゃべりができる。でも、家族以外の大人や、同年代の子どもとは、ほとんど言葉を交わせない。そんなお子さんがいました。
新しい環境や、知らない人に、強い緊張を感じてしまう。声を出すこと自体が、とても難しい状況だったのです。
こういう姿を見ると、つい「どうやったら話せるようになるんだろう」と考えてしまいます。
でも、kids iが最初に大切にしたのは、それとは少し違うことでした。「話さないこと」を、問題にしない私たちは、「話さないこと」そのものを問題とは捉えませんでした。
話せないのは、人前で話すことへの不安や緊張が背景にあるから。
だとすれば、必要なのは「話させる」工夫ではありません。まず、安心して過ごせる環境を整えること。それが何より優先だと考えました。
人は、緊張している場所では声が出ません。逆に言えば、「ここは安心できる」と心から思えたとき、言葉は自然と出てきます。だから、急がないことにしました。
安心を、ひとつずつ積み重ねるkids iでは、こんなふうに関わりました。
まず、信頼できる職員との安心できる関係を、時間をかけて丁寧に育てていきました。話すことを求めず、ただそばにいて、一緒に過ごす時間を重ねます。
言葉が出ないあいだは、ジェスチャーやカードを使ってやり取りをしました。
声を出さなくても、気持ちは伝え合える。その経験が、「ここでは大丈夫」という安心につながります。そして、少人数の小さな集団活動へ、段階的に参加していきました。いきなり大きな輪の中に入るのではなく、安心できる範囲から、少しずつ。
うまくいった経験を、ひとつずつ積み重ねていける環境をつくりました。一語から、会話へそうして安心が育っていく中で、変化が現れました。
まず、kids iの職員に対して、一語での返事が見られるようになりました。小さな「うん」や「やる」。でも、それはその子にとって、とても大きな一歩でした。
今では、園の仲良しの友だちとも会話ができるようになっています。自分の気持ちや考えを、少しずつ言葉で伝えようとする姿が増えてきました。「話さないこと」を直そうとするのではなく、安心できる場所をつくる。すると、言葉はその子のペースで、ちゃんと育っていきます。
家ではお母さんと、ふつうにおしゃべりができる。でも、家族以外の大人や、同年代の子どもとは、ほとんど言葉を交わせない。そんなお子さんがいました。
新しい環境や、知らない人に、強い緊張を感じてしまう。声を出すこと自体が、とても難しい状況だったのです。
こういう姿を見ると、つい「どうやったら話せるようになるんだろう」と考えてしまいます。
でも、kids iが最初に大切にしたのは、それとは少し違うことでした。「話さないこと」を、問題にしない私たちは、「話さないこと」そのものを問題とは捉えませんでした。
話せないのは、人前で話すことへの不安や緊張が背景にあるから。
だとすれば、必要なのは「話させる」工夫ではありません。まず、安心して過ごせる環境を整えること。それが何より優先だと考えました。
人は、緊張している場所では声が出ません。逆に言えば、「ここは安心できる」と心から思えたとき、言葉は自然と出てきます。だから、急がないことにしました。
安心を、ひとつずつ積み重ねるkids iでは、こんなふうに関わりました。
まず、信頼できる職員との安心できる関係を、時間をかけて丁寧に育てていきました。話すことを求めず、ただそばにいて、一緒に過ごす時間を重ねます。
言葉が出ないあいだは、ジェスチャーやカードを使ってやり取りをしました。
声を出さなくても、気持ちは伝え合える。その経験が、「ここでは大丈夫」という安心につながります。そして、少人数の小さな集団活動へ、段階的に参加していきました。いきなり大きな輪の中に入るのではなく、安心できる範囲から、少しずつ。
うまくいった経験を、ひとつずつ積み重ねていける環境をつくりました。一語から、会話へそうして安心が育っていく中で、変化が現れました。
まず、kids iの職員に対して、一語での返事が見られるようになりました。小さな「うん」や「やる」。でも、それはその子にとって、とても大きな一歩でした。
今では、園の仲良しの友だちとも会話ができるようになっています。自分の気持ちや考えを、少しずつ言葉で伝えようとする姿が増えてきました。「話さないこと」を直そうとするのではなく、安心できる場所をつくる。すると、言葉はその子のペースで、ちゃんと育っていきます。