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こだわりやマンネリ崩しのタイミング

以前のブログで、段ボールを使ったスマホ作りが流行ったことを書きました。

実はその後も、ある児童が何日も継続して制作を続けていました。

継続できること自体はとても良いことです。

集中力や探究心につながりますし、一つのことを突き詰める力は大切な才能でもあります。

ただ、気になったのは題材です。

いつもスマホ。

作り方は少しずつ進化しているのですが、テーマはずっと同じでした。

私の経験上、こういったケースは5回を超えるあたりから題材が固定され始め、10回を超える頃には「それしかやらない」という状態になってしまうことがあります。

もちろん、それが将来につながる専門的な興味なら良いのですが、療育の視点では様々な経験を積むことも大切です。

そこである日、

「いつもスマホだから、今日は違う題材にしてみたら?」

と声をかけてみました。

実は、この「いつも」という言葉は意図的に使っています。

もし、

「スマホじゃなきゃ嫌だ!」

と強く反発してきたら、かなりこだわりが固定化しているサインです。

逆に、

「じゃあ車にしようかな」

「バイクもいいかも」

と切り替えられれば、まだ柔軟性が残っていると考えられます。

結果として、その児童は素直に車やバイクへ題材を変更してくれました。

その姿を見て、

「ああ、今がちょうど良いタイミングだったな」

と感じました。

発達支援では、こだわりを無理やり止めることが目的ではありません。

大切なのは、その子の興味や意欲を尊重しながらも、少しずつ選択肢を増やしていくことです。

心理学では「認知の柔軟性」と呼ばれますが、物事を一つの見方だけでなく、様々な方向から考えられる力は、将来社会で生きていくうえでとても大切になります。

そして、その支援に必要なのはマニュアルだけではなく、

「そろそろかな?」

という感覚です。

もちろん、その感覚は経験に裏打ちされた部分もあります。

しかし経験だけでなく、日々子どもたちをよく観察し、小さな変化を見逃さないことも大切です。

こうした一つひとつのタイミングの積み重ねが、子どもたちの成長や精神的な柔軟さにつながっていくのだと思います。

私たち自身も、その感覚を磨き続けながら、より良い支援ができるよう鍛錬していきたいと思います。
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